教育界では、考える力は、知識・技能を活用していく流れの中で
「自然に身に付いていくもの」と考えられています。
つまり、反対。
「習得」⇔「自然に身に付いていくもの」
こうゆうことです。
関西大学初等部(私学)のミューズ学習というものを見てきました。
ここの学校の主張は・・・、
「考える力を訓練で身に付けさせて(習得)
国語やら算数、総合学習などで使って、考える力を育てよう」
ということです。
つまり、ミューズ学習というのは
考える力を身に付けるための訓練の時間です。
じゃあ、考える力を身に付けるために、
どんなことをやっているのかというと、
「ベン図」 「Xチャート図」 「ボーン図」 「ピラミッド図」という
シンキングツールと呼ばれるものを、訓練で身に付けさせようと取り組んでいるんです。
http://tt.ict-education.org/
これらは、ビジネスの世界などでもよく使われている図です。
これらの図を使うメリットは・・・
①考える手順や考える運用技法が身に付く
例えば、「比較する」という思考は
まず比べる視点を考えて、次に同じことや違うことを見付けていくという
手順を踏む思考です。
その手順を身に付けて、いろいろな場面で運用できるようにすることができる。
②考えていることが「見える」
人間の頭の中は、ブラックボックス!
考えていることが分からない。
図に書き出すことで、考えていることが「見える」ようになる。
だから、自分の考えをみんなと共有することができる。
この2つが考えられます。
図を使うだけなら、公立学校でもできる。
でも、それを身に付ける訓練の時間を設けているというのが
この学校が注目される最大の理由です。
とても素晴らしくて、すごいチャレンジだと感じました。
先生方も情熱的!
久しぶりに、すごく良い研究発表会に出れたと、嬉しくなりました。
・・・でも、疑問もいろいろあるんですね。
ミューズ学習は、教育課程のどこに当てはまるんだ?
総合学習か?これは、探求学習だから・・・うーん、ちがうよな・・・とか。
公立学校で取り組もうとすると、授業時数が足りない・・・とか。
仮に、訓練するんだったら、その時間はどうやって作るんだ?
訓練で考える「技法」を習得してから学習に使うという流れで、本当に考える力が身に付くのか?
普通の学校のように、何か課題があって、それを解いていく中で考える「技法」を取り入れていくほうがいいんじゃないか?
・・・などです。
みなさんは、ミューズ学習についてどう思いますか?
ひょっとしたら将来。
そんな訓練の時間が創設されるかもしれませんよ。
ちなみに私は、50%50%で、賛成とも反対とも言えない微妙な立場です。
だからこそ、この取り組みには、今後も注目していきたい。
まだ始まって2年の研究ですから、結論を急ぐ必要はないですね。
来年の研究発表は、2013年2月2日(土)です。
来年もベム先生、参加したいと思います。
興味のある方もどうぞ。

