おはようございます
福岡県春日市惣利
『美容室えむあーる』の
藤本です
真の美容と健康を考える自然派志向
はっけんさんの情報を提供されたのは
先日お店に訪問されたおじ様
窪井健二さん
あの後2021 年4月7日の朝日新聞を持って来てくださいました。
『弁当より働く』大食い男
『伯賢さん』福岡・春日に出没
今年市政50周年を迎えるという
我が街春日市
何かのご縁か再度『はっけんさん』を拡める
お手伝いをさせて頂きます😊
朝日新聞文字起こし
その町には、2丁目があるのに1丁目がない
福岡県春日市の『伯玄町』
地図にも、町名一覧にも『伯玄町2丁目』はあるのに『伯玄町1丁目』はない1丁目はどこにいたのか
市議会の議事録で見つけた。
伯玄町1丁目は40年前『若葉台西』に改名していた。
春日市は博多に電車一本で行けるベッドタウン。『人口増に伴う無秩序な宅地開発による地番の混乱、行政地区間の人口、面積の格差の解消』を目的に行政が町名を整備していた。
2丁目もなくなりそうになった。だか住民は『伯玄』の名を残そうとした。
『伯賢さん』という大男の民話にちなんだ地名に地元の人は愛着があった。……という情報を提供してくれたのは春日市の窪井健二さん（62）
1月に朝刊で『巨人の出没情報をお寄せください』と募ると、その日の午前中に手書きのＦＡＸを送ってくださった。
『昔は伯賢さんが作ったという池もありましたが今はマンションです。ゆかりの場所は伯玄社くらいでしょうか』
『伯玄』の名は江戸時代の文書にも見える。『筑前の傳説』（佐々木慈寛1936年）にはこうある。『昔この村に伯賢といふ大男（医者の名であるともいふ）がいて、日に3升の飯を食ふ程の大食家であったが田を耕すのが上手で村人の手助けをしていた』とんち話がいくつか伝わっている。
たとえば『弁当が働く』という話。民話研究者、青木晃の残した話をかいつまむ。伯賢はいつも庄屋（村の長）の家で弁当箱に飯を山盛りに詰めて田畑に出かけた。
そんな伯賢をみた庄屋は知人に『伯賢が働くのではなく弁当が働いている』と言った。数日後、庄屋は伯賢に田を耕すよう頼んだ。庄屋が見に行くと伯賢は居眠りし田は耕されていない。
伯賢いわく『庄屋さんが『伯賢ではなく弁当が働く』と言ったので私と弁当とどちらが良く働くかを試している』田には鍬の柄に弁当が結びつけられていた。
えらぶっている人をユーモアで倒す。古今東西の巨人の得意技。その極北といえば16世紀フランスの作家ラブレーによる『ガルガンチュアとパンタグリュエル』（全5巻）だ。
その物語は『第一の書』よりも先に『第二の書』が書かれた。巨人王ガルガンチュアの息子パンタグリュエルが悪い巨人を倒すというストーリーらしきものはあるが基本は自由奔放な巨人の描写の連続。おならで地震が起きたり、おしっこが洪水になったり。
……という“喜劇“を21世紀に新訳したのが仏文学者の宮下志朗さん。
巨人とユーモアは相性がいい、と言う。『巨人たちの冒険や戦い、思想的なバトルが極端に誇張され具体的に描かれることでコミカルな味が自然に出る』えらぶっている人、当時のカトリック教会や神学を笑い倒した作品だ
劇中、巨人は大きな脳みそ=知力で学者を論破する。知識をたくわえるばかりで世間の役に立てようとしない当時の学問への批判や知を力と見なすことへの疑問を読みとれる。
『等身大に書くと残酷でシリアスになりすぎる。露骨に書くと教会から何をされるかわからない。ラブレーにとっての『巨人』は言いたいことを入れるための器でした』器としての伯賢さんが何を運んだかは知れないが心意気は住民に継がれている。
『はっけんさん』という菓子を売る町内の和菓子店『富貴』を訪ねた。その菓子は先代が考案し2代目がリニューアルした。こしあんをモチッとした生地で包んだ焼き饅頭。
地域の行事や民話を菓子の題材にした創業者の松本美智也さん（故人）が伯賢さんの『武骨さ』を表現したのが始まりだ。……という余話を明かすのは2代目の弘樹さん（60）。
伯玄町1丁目がなくなり2丁目も改名する案が出ると美智也さんは反対する署名の呼びかけ人になった。
『地名がなくなると町の文化を継承できなくなる。『伯玄町』とする案も出たが『2丁目』を残すよう求めた。2丁目が消えると1丁目をつぶした行政の愚策や市民の力で2丁目を守ったことも消えてしまう。
地名に痕跡を残し語り継ぐためです』まるでとんち話だが松本さんが慕うのは伯賢さんの風刺ではなく勤勉さだ。『昔は働き者を『伯賢さんみたいな人』と呼んだそうです。政治家やお金持ちではなく真面目な人が『えらい人』だったんです』
ラブレーにとって風刺はゴールではなかったと宮下さんはみる。
『風刺する意図はあったでしょうが、その先に、ある善意のマインドにみちた、おおらかな世界を夢見ていたと思う』えらぶっている人がいても拳は振り上げない。
笑いでコリをほぐし（©︎しりあがり寿）世を住みよくする。巨人流のえらい生き方だ。（真野啓太）
私が住む春日市は地質調査をすると古墳跡や遺跡が見つかり建築が始まる前に長く発掘調査が行われます。
子供の頃に遊んだ場所 伯玄町2丁目の伯玄社という場所の由来を今回深く知る事ができ今更ながら土地を思う住人の気持ちに感心させられました。
新しい名前にする意図も良い事もあると思うけど歴史を語るためには元の町名は残っていると分かりやすいでしょうね。
巨人がいた町✨春日市✨
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