なんでもかんでも直接言えば伝わるってもんじゃない。LINEとかメールで言って来るんじゃなくて直接言えと強要するのは、正しくない。台湾には「顔と顔を合わせれば情が3倍沸く」ということわざがあるが、それは確かに正しい。家にいることが多くなった現在、友達とのやりとりはほとんどLINEであり、そこに寂しさは感じる。LINEじゃなくて会って話したいと思うのは多くの人が経験しているだろう。しかし、直接会う方が「気持ちが伝わる」というのはまた別だ。なかなかうまくまとめられずに脳に浮かんだ言葉をポンポンと投げかけるのと、時間をかけて言葉を整理し順序を考えて構成した文章を送るのでは、どちらの方が自分の言いたいことを100%伝えられているだろうか?私は完全に後者だ。私は文字を書いて(もしくは打って)伝える方が得意で、話し言葉は向いていない。結局自分は何言ってんの?となることがよくあるし、これ自分が言いたいことじゃない!と予想外の結果にたどり着いてしまうことがある。さらに決めつけには、なんだ何もわかってないじゃんと自分はしっかり伝えたつもりでも、全く相手に伝わっていなくて落ち込むことだってある。そんな状況に陥った時、書き言葉よりも話し言葉の方が伝わると決めつけてしまっている人は、もう伝えることを諦めるだろう。どうせ言ったって伝わらない、と。私もかつて、というかつい最近までそう思っていた。しかし、「何度言っても伝わらない。でも絶対にこれは伝えなければならない。」とそんな必要に駆られてた時、私は自分の文章力に頼ってみた。レシートみたいな長さになったけど、私は自分の思っていることを100%伝えることに成功した。私はやっぱり、文章派だ。そう再確認することができたのだ。

 日本では自殺防止のために、カウンセリングがLINEのやりとりでできる、いくつもの相談用のアカウントがある。私はこのサービスを本当に誇らしく、素晴らしいと思っている。おそらく海外にはこのようなサービスはないだろう。思うことは直接言う主義だから、メッセージでやりとりなんてめんどくさいと感じる人がほとんどであるだろう。相談する側も受ける側もそういった同じ感覚を持っているのだから、問題点はない(はずだ)。しかし、この点に関して日本は欧州のやり方を取り入れてはけない。文化の違いを考慮する必要が十分にある。文章で伝えるのを好む「The 日本人」の感覚を持っている私は、誰かに相談したいとき「言葉じゃなくちゃダメ」と否定されたら、伝えるのが難しくなってしまう。いろいろ悩んでた時期、こういったサービスを利用しようと思ったことがある。考え込んでしまいがちな夜に相談しようと思ったが、遅い時間帯は残念ながら営業時間外だったため、そのときは利用することはできなかった。しかし、その存在があること自体に救われた気分になることだってある。

 最後に、「緊張して伝えられない」と「うまく伝えられない」は違う。前者は克服する必要がある。緊張していてもそれは「伝えられない」理由にはならない。後者は「伝えられない」事実が実際にあるのだから「うまく伝えられる手段」を考える方が大切だ。私は最近この発見をして少し心が楽になった気がしている!