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MAIの気ままブログ

タイで性別適合手術を受けたトランス女性です。
性別を変更して、社会に適合していくために奮闘しています!

ダイレーションしてご飯を買いに行く日々にも慣れてきて、体も順調に回復して元気になってきました。

予定になかったタイ観光もできたり、さまざまな思い出を胸に、ついに帰国となりました。

少しずつセルフダイレ

ダイレーションが始まってから一週間。まだ全部やってもらってるけど、だいぶ段取りも分かってきた頃。
この辺りから鏡を渡され、お手入れの仕方などを見て覚えるように言われます。

ダイレ8日目には、初めてのダイレーターのサイズアップがあって怖かったけど、思ったより痛くなかったです。
また、この日にダイレーションルームで、はるみさんから手術証明書を渡されました。

手術証明書 日本語と英語をもらえます

ダイレ9日目から、自分1人でダイレをしました。もう何度も見ているので、特に問題なくできました!

この後はダイレが始まってから2週間目までダイレーションルームでやります。
人によっては2週間のリハビリが終わった翌日に帰国する人もいると思います。
私は大事をとって2日長く滞在していたので、残りの2日間は自分の部屋でダイレをすることになりました。

セルフダイレの様子

嬉しい!痛い!観光【ピンクのガネーシャ】

ダイレ13日目に、はるみさんからの提案で観光に行けることになりました!

行先はチャチューンサオ(県)という観光スポットで巨大なオブジェクトや建物がたくさんあって圧倒されました。

とにかく巨大なのがいっぱい

たまたま一緒に行くことになったFtMさんと色々おしゃべりしながら楽しく観光できました。

見たことありそうなキャラクターがいっぱい

食事処や市場も所々あり、現地の人の生活が垣間見えたりして、知らない国や地域でそれぞれ生きている人がいるんだなぁと実感しました。

お仕事のルーティンなのかな

私は毎日歩いていたとはいえ、3時間半も歩くとさすがにおまた(患部)が痛くなってきたので、泣く泣く帰ることになりました。

ピンクのガネーシャ!圧巻

元気な体になったら、是非また観光で来たいなと思いました!

ダイレグッズを買い込む

ダイレ14日目。午前の1回目のダイレが終わった後、ガモン病院に行ってガモン先生の最後の診察がありました。
特に問題なし、修正の必要なしとのことでした!

一か月は入浴、運動はダメということです。12月だったので、帰国後のシャワーはかなり寒かったです。

診察後の帰りに隣の薬局で、日本に持って帰るダイレグッズを買います。
私は1,855B分でしたが、他のMtFさんたちはもっとたくさん買っている人が何人かいました。

これだけ買ったよ!

手術から一か月半ぐらいで、抗生物質を塗っていた辺りがかぶれてきたため使わなくなり、QCジェルもネットで買えるもっと滑らかな潤滑剤を使うようになりました。

結局、使わなかった分

これなら頑張れば持ち込み可能なトランクケースでもいけたかも!って思いましたが、こればかりは結果論なので行く前には分からないですね。また個人の体質や環境にもよると思うので参考までに!

ナイトマーケット

帰国の前日に、はるみさんが近場のナイトマーケットに連れてってくれました♪

日夜賑やかだそうで、露天を眺めてるだけでも楽しかったです。

雑貨や服が多かったです

せっかくなのでネイルをしてもらったのですが、ネイリストさんの1人に日本人とタイ人のハーフの方がいて、日本語でお話できて楽しかったです。

爪伸ばしておけばよかった

日本とはまた違った文化を体験することができて、微笑みの国タイが好きになりました。(マイペンライ:なんとかなるさ~)

乗ってみたかった

楽しかったタイからの帰国

帰りの飛行機は深夜便だったので、夜18:30にチェックアウトして、はるみさんがスワンナプーム空港まで車で送ってくれて手続きや付き添いをしてくれました。

はるみさんと最後の晩餐

空港へ向かう途中、レストランでご馳走になりました。

最後もやはり食べ納めと言わんばかりにガパオライスにしましたが、はるみさんが(きっとおもてなしで)あれこれ注文してくれて、とても食べきれないぐらいでした。

空港の受付で病院からの手術のことが書かれた書類を見せて、特別対応で空港の人に車いすで搭乗ゲートまで連れて行ってもらえました。

ここではるみさんとお別れです。本当にいろいろサポートしてもらって、何も不安なく滞在できました。ありがとうございました!!

この後、持ち物チェックで引っ掛かり何か聞かれましたが言葉が分からず、カバンの中を調べられるとモバイルバッテリーがいけなかったようです。全然知らなかった…

24時ごろ出発して、日本時間の7:30ごろ到着しました。

帰りはZIPAIRを利用

飛行機では、患部がとにかく痛くて、ほとんど寝ることができませんでした。

往路のタイ・エアアジアXより値段は倍以上でしたが、電源もWi-Fiもモニターもあって映画を何本か見て痛みを誤魔化していました。

帰りの機内食 痛すぎて何も覚えていない

成田空港からは電車で帰りましたが、ずっと座っていられたのが良かったです。やっぱり患部が痛くて眠れなかったです。

まだトイレが近かったので、途中下車して向かいましたが、トイレが遠い駅だったようで、トランクケースを引きながら、ゆっくり歩いて漏れそうだったのを覚えています。

地元の駅に着いてからも、ゆっくりゆっくり歩いて帰ってお昼ごろ家に着きました。
ここまで前日からほとんど寝れていないので、だいぶ眠くて辛かったです。

何はともあれ、タイでの夢のような生活から、現実に帰ってきました。

これからが本当のスタート

しばらくは1日2回のダイレーションでほとんど時間が取られる生活ですが、人によっては学校であったり、職場であったり、元の生活が待っていると思います。

私は仕事をまた探す所からですが、今までとは違い普通に就職はもう考えていませんでした。

私たち当事者の就職難の情報は把握していましたが、思いのほか難しい現実を知りました。

仕事だけでなく、普段の生活圏内でもご近所の対応や、買い物するだけでも最初はすごい勇気がいりました。

パス度はすぐには上がらないかもしれませんが、自分が自分に慣れてくれば、だんだんと自信がついて自然な振る舞いになってくると思います。
思ってる以上に周りはそんなに気にしていないと感じました。

時代が多少追い付いてきたのも後押ししてくれていますが、小さい声や無言でまごついているよりは、堂々としていた方が、変に気を使われないと思います。

他の人に迷惑をかけずにいれば、少しずつ受け入れてくれると感じたので、そのうちそっと溶け込んでいけたらいいなと思っています。