遺産分割協議書の作成で起こったミスについて
2017年1月9日 津脇政至
2016年4月18日から同年7月29日の長きに渡り、上田明弘司法書士(以降Uと表記)の手による、父の遺産相続に伴う遺産分割協議書の作成が行われました。
その過程で、私ども親族にはとても看過できないミスがあったことを報告いたします。
1.あらまし
2016年7月28日。Uから遺産分割協議書の原案が出来たという連絡がありました。そして翌29日、妹と一緒にUの事務所でそれを確認しました。
修正が無ければ、必要部数を印刷し、判を押して完成となる予定でした。ところが、原案として提示された遺産分割協議書には、存在するはずの遺産が記載されていませんでした。
当日は、原案について変更や修正を行うということでしたが、訂正作業に追われることとなり、内容についての検討も不十分なまま、押印に至りました。
2.記載の無かった遺産
預貯金と土地家屋、そして貸付金。父の遺産に難しいものはありません。父の死後暫くして、遺産を計算しましたが、素人の私でも難なく出来ました。
貸付金については、父の死後もその返済が続いていました。しかし、暫く経って父の口座が凍結された為、残高0円のまま放置していた妹名義の口座へ入金するようにしました。
本来なら父が亡くなった日を基準に遺産を精算することになりますが、Uの提案で、その基準日を1年半程進めることになりました。こうして、妹口座の返済金は、父の遺産として計上されることになりました。
いつを基準にするかについては、打ち合わせの中で、4月末や5月末という話がありましたが、Uの希望で7月末になりました。
「利息の数字が合わなくなるかもしれない。」
Uは、その日でなければならない理由をこのように言っていました。私には理解できませんでしたが、妹は後に、切りの良い金額を見て、計算が楽になるからだと思ったそうです。
そうして、漸く出来上がった遺産分割協議書。しかしそこには、妹口座の返済金 167万円が、影も形もありませんでした。
基準日を進めることを言い出したのはUです。Uは自らの手で、トラブルの火種を作ったことになります。
3.確かに行われた伝達
妹口座の返済金。この存在は、間違いの無いよう最初の打ち合わせでUに伝えました。その後の打ち合わせで、U自身もこれについて触れているので、伝達に不具合があったとは思えません。
録音で確認できた言質の一部を記します。
2016年4月18日 10時30分頃 私:「凍結後は、妹の口座に...」
2016年5月23日 13時20分頃 U:「途中から○○さんがのけちょって...」
2016年5月23日 13時50分頃 U:「○○さんが今一旦預かっている...」
4.偶然に発見されたミス
「間違いが分かったのだから、問題はない。」
前回の審問で裁判官がこのようなことをおっしゃいました。しかし、私は納得できません。
ミスを発見したのは、この私でした。当日は記載内容の検討に重きを置いていました。記載自体が無いことは想像だにしていませんでした。
妹口座の返済金については、事前の打ち合わせにおいて何度も言及がありましたので、私は遺産分割協議書にその記載があることを信じて疑っていませんでした。気が付いたのは本当に偶然。発見できなかった可能性の方が、ずっと大きかったと考えています。
もしこの偶然が無ければどうなったか?間違ったままの遺産分割協議書に実印を押している自分の姿を想像して、身震いがいたします。
5.難航した訂正作業
遺産分割協議書のミス。その訂正は難航しました。
Uが計算し直した金額に、今度は妹がその間違いを指摘する。更にそれを何度も繰り返す事態となりました。私は呆れて、その様子を只々傍観しておりました。
随分経って、難航作業から我々兄妹は開放されました。完成した遺産分割協議書を手にしてUの事務所を後にした時、訪れてから約3時間が経過していました。
この日初めてUに会った妹と、帰りの車の中で、次のような意見の一致がありました。
「Uは、後見人どころか、司法書士にも向いていない。」
彼の発言や態度は、稚拙に見えて仕方ありません。彼に個人的に仕事を依頼する。そんな気は、金輪際起きないでしょう。
6.強制された遺産分割
そもそも、遺産分割協議書は、私が作成するつもりでした。
Uは、あくまで母の後見人です。相続人のひとりとして振る舞うのは分かりますが、彼が他の相続人の反対を押し切って、遺産相続を牛耳るのはおかしい。私は今でもそう考えています。
Uに遺産分割を依頼せねばならない根拠を随分以前から家裁にお尋ねしていますが、納得のいく回答は頂戴していません。反対しても強行するとのことでしたので、私は渋々従いました。
今回起こったミスの背景に、このようなこともあったことをお伝えしておきます。
Uと会ったことのある某銀行の支店長と、以前、話をしました。その際、私はUの印象について次のように述べています。
「決して悪い人間とは思わない。ただ、彼のしでかすミスを心配している。」
そのときの杞憂は、後に現実となった訳です。
長々と書きましたが、報告は以上です。