日曜日は先週の絵日記の日ですが、違うものを見てくださいね。
絵日記ももちろん描いています。
昨日は、松江の水彩倶楽部の活動日で、スケッチと野点の日。
宍道湖畔の万願寺へお邪魔しました。
とても大きなイチョウの木(樹齢800年くらいらしい)があり、まるでシナプスのような不思議な枝振りで、ランドマークだったのですが、数年前、落雷によりその形は変わってしまいました。
というくらいしか知らなかったのですが、実は「椿寺」としてとても有名なのだそう。
境内には毛利元就公のお手植えの玉椿があり、今ちょうど見頃ということで、とても楽しみにしていました。
お寺でご挨拶をすると、ご住職さんが、お寺をご案内してくださるということで、いろいろ由来をお聞きすることができました。
↑の中央辺り、こんもりしているのが椿です。
実は少し樹勢が落ちてきていて、以前の半分くらいになったそう。
椿は大きくなりにくい木だそうで、幹の周囲が180センチくらいになるのは、本当に珍しいこと。
大体樹齢500年から600年くらいになる椿は、今年も赤い花をたくさんつけていました。
この椿以外にも、椿の苗がたくさん育てられていて、お寺の中も椿で満ちていました。
↑の白い線で囲ってあるところ、
ここには椿の曼荼羅があり、圧巻でした。
見上げるとこんな感じ。
99種類の椿です。
本堂にも入らせていただきました。
そして、楽しみにしていた野点。
昨年入会された方が、なんとお茶の先生で、
もう50年、お茶と関わっていらっしゃるのです。
境内の角閃石(?)のテーブルで。
左の女性は先生ではなくスケッチ友達。
お茶碗や茶筅など、ご持参くださいました。
御菓子のうぐいす餅も餡から手作り。
少し見た目をごまかすために(先生談)雲平で花びらを作って添えたそう。
おいしくて2個もいただいちゃいました(笑)
ちょうどお茶をいただき終わったころ、急に雨が降り始めたため終了!
水彩倶楽部なのですが、スケッチは無し(笑)
ははは。
とても楽しい1日でした。
でも、やっぱり1枚描かなきゃというわけで、
帰宅後ささっと描いたのがこちらの絵日記です。
とにかく早く描きたかったので、かなりあっさりした仕上がりです。
万願寺の地図と、お庭の様子。
玉椿も描きました。
右上は、お寺の中、最初のふすまに描かれていた椿の絵です。
藤田佳子さんという方の作品で、ろうけつ染めです。
なんと大胆な椿でしょう。
左端はご説明をしてくださるご住職。
このお部屋に限らず畳の縁は、椿柄でした。
すてき。
ろうけつ染めのふすま絵は、他にも2室あり、
いずれも素晴らしかったです。
そして野点。
先生の流派は不昧流だそうで、
「おいしく楽しく味わってね」
安心する私たち(笑)
茶筅が立っている箱は先生がダイソーで仕入れた箱に
絵を描かれたもので、鈴虫がとってもかわいい。
椿寺に合わせて、椿柄のマットも作られたそう。
至れり尽くせりの野点でした。
来月もこちらで、今度は本当にスケッチをするのですが、
あいにく私は都合が合わずお休み。
写真を元に何か描けたらいいな。
万願寺は、宍道湖の北側。
近くに万願寺前というバス停もありますが、
車で行く方が便利です。
ぜひ、椿の季節に車で松江にいらしてくださいね!
紙:モンバルキャンソン F2 サイズ
絵の具:セヌリエ シュミンケホラダム少々
筆:ホルベイン パラリセーブル 4号