「んで、兄貴とは友人なのか?」

 話題を変えると、ラビビは少し考えてから口を開いた。

「友人ってより…仕事仲間、だな」

「仕事仲間?」

「そ、オレはヨウに誘われて、ヨウの店で働いてるんさ」

 ヨウの店、ってことはバーだ。

「あれ、お前…カメラマンって言ってなかったか?」

 森で出会ったとき、確かにそう言っていた。

「カメラマン?」

「あぁ、前自分で言ってただろ?」

「前って……、あー…」

 何か納得したようにラビビは頷き、何故か渋い顔をした。

「見た目はともかく、内面まで同じに見られたくねーけどなー」

「同じ…?」

「あー、まぁそのうち分かるさ」

 内面…。

 確かに違和感は感じている。話し方の雰囲気が前会った彼と真逆と言ってもいい。

 2重人格、とか…?

 そのうち分かることなら、あまり突っ込んで聞かない方がいいのかもしれない。

「あ、ユウごめんさ。ちょっと用事あるからまた」

 そう言って手を軽くヒラヒラ振り、ラビビはショップラウンジから出て行った。

 突然現れて、消える時もあっさり。本当に別人と一緒に居たみたいだった。

「あ…」

 それよりも、さっきの服キャンセルしないと拙いんじゃないか…?

 あんな女物の服を誰に着ろと言うのか。

 俺は絶対ごめんだ。と深いしわがユウの眉間に刻まれた。

 しばらく経って、そろそろ帰ろうと腰を上げかけた時だった。

「あ!ユウちゃん発見!!」

 何分か前まで聞いていた声が、今度はテンション高く飛んできた。

 椅子からずり落ちそうになるのを何とか耐え、声の主に視線を向ける。

「え…」

 さっきと明らかに違うところが…。

「ん?そんな見つめられると照れるさ//

「お前、いつの間に着替えたんだ?」

「……へ?」

 デレデレと緩み切っていた顔が、今度はポカンと口を開けてアホ面になった。

 さっきまでスーツでビシッと決めていたはずだ。それが今はだぼついたパンツに変わっている。

「ユウ何言ってんさ?着替えるも何も、今日会ったのはこれが初め……あーあ!」

 本日2度目のリアクションを見た気がする。

 デジャブ…ではないはずだ。

「まぁいい。それよりあの服はキャンセルしておけよな」

「あの服?」

「あ…?」

「え…?ユウ、オレとディック間違えてるさ」

 ユウは不思議そうに首を傾げる。

「たぶん、ユウとさっきまでいたのは弟のディックさ」

「弟?」

「そ、双子」

 双子?!とユウは一瞬驚き、瞬間、違和感の正体に納得がいった。

「…ったく、なら最初から言えよな」

「ハハwそれはディックに言ってやってさw」

 外見は全く同じで中身が違うって、双子って知っていないと怖い話だ。

「それよりさ、ユウちゃん

「あ?」

「あの服って、なぁに?

        【同じ面と違う面】おわり。



一言:ふぅ…おわたヽ(´ε`;)b

   とりあえず、次回からはUPが遅くなります。

   違う小説を書き始めたいので。

   さーて、次回のぴぐでぃーは?v(サザエさん風)

   『ユウちゃん、古都を旅する(仮名)』ですw

   お楽しみに☆