この世界では、獲物を釣り上げても持ち帰ることは禁じられている。
釣り上げた獲物は大きさや種類によってポイント数が決まり加算されるのだ。
後々、ポイント数に似合った服や家具に交換できるため、必死に釣りをする人間がほとんどだ。
釣り手帳を見ると、今現在のポイントは59610。
釣りを始めて半年。漸くここまで溜まった。
ヒラメを釣ったことでポイントが加算されたのを確認し、釣り手帳を大事にしまい、釣り続行。
また大きくユウの竿が弧を描く。
「100万か…」
海面に浮かぶ丸くて赤いウキを眺めながら、ポツリと呟く。
「何が100万?」
「っ?!」
誰もいないと思っていたから驚きも半端ではない。
紫の混じった黒い瞳を大きく見開いて隣を振り向く。
「あ、ごめんごめん。ビックリさせちまったか?」
パッチリと目が合った。
こっちの驚き様に相手も少しビックリしているようだ。
口調からして一瞬男かと思ったが、温かそうな毛糸の帽子にしましまのタイツと可愛らしいスカート。どこから見ても女の子だ。
どこかで会ったことあるか?と、ユウは首を傾げて見据える。
「え、えと…//初めまして^^ゆんって言います♪」
何を言いたいのか悟ったのだろうか…?
急に敬語になったのも引っかかる。
「あぁ、俺はカンダだ。いつからココにいたんだ?」
「少し前、です//迷惑だっ、でしたか?」
「?…いや、誰もいないと思っていたからな、ちょっと気になっただけだ」
「気になった!?」
「あ?…あぁ」
おどおどしていたかと思えば、急に声を上げて驚く。
いまいち掴めない相手にユウは眉を寄せた。
続く。
一言:【ぴぐでぃー】第一巻目は釣り日和まで載せますvあとは、数ページ漫画をw
お楽しみにv