ぽかぽかと暖かな陽気。
特に仕事も入っておらず、今日はのんびり過ごせそうだ。
カンダユウの趣味は、釣り。
海や川へとひとりで出かけ、のんびり釣りを楽しむのが休日の過ごし方なのだ。
今日は日本海の沖合に決めた。
初心者向けの沿岸は、釣りの腕前が上がってきているユウにとっては少し物足りなくなったため、もう少し大物が釣れる場所を最近は好んでいるのだ。
「よし、誰もいねーな」
船に乗り込んで日本海へ。
船内を見渡す限り、客はユウ一人だけのようだ。
荷物をおろして竿を取り出す。
針にはエビをくくり付け、竿を撓らせて…ヒュッ、ポチャ…。
本日エビ1号が海を漂う。
腰を下ろして待つこと10分。
「あっ」
来た!
思い切り何かに竿を引っ張られた。
立ち上がって負けじと竿を引き返す。
ギギッ。カチカチカチ。
竿が軋み、糸を巻き上げるリールの音に期待を膨らませる。
「いきなり大物か?コイツっ…!」
バシャバシャと必死に抵抗する獲物1号。
あっちに行ったらこっちに行ったりと振り回される。
「こ、のっ…野郎があ!!」
ザッパ――ン!!
力いっぱい釣り上げた瞬間、ユウの目に飛び込んできた大きな獲物…。
「……でか過ぎるだろ…」
1メートル近くあるだろうか。
巨体なわりにつぶらな瞳。
見事に立派なヒラメだった。
エビに食らいついて放さないヒラメを、強引に口を開かせて放させると、一見絶対入らないだろうという一つのバケツに1メートル近くあるヒラメが吸い込まれるように消えていった。
バケツを覗くと獲物がヒラヒラと可愛らしく泳いでいる。こんな小さな入れ物の中で、あの巨体なヒラメが…。
続く。
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一言:ぶっちゃけ誰を登場させようか悩み中ヽ(´ε`)ノ