早く実習を切り上げ、一旦この場で終礼。


教室でテストを返す事になった作物。




女子は足早に教室に戻ってしまい


使った剣先スコップは出しっ放しだった。


道具は所定の位置に戻そうよむかっ


友達Fと一緒になって、怒りをあらわにしていると


心優しい男子がいない女子の分片付けてくれたよ(ノω・、)




洗うのが面倒だった私は、水溜りでジャブジャブ♪


…何か、斉藤先生の視線を感じる(((゜д゜;)))


気にせず小農具庫に仕舞おうとした時、フワッと感じた煙草の匂い。


斉藤先生の匂い───






私が教室に入った頃には、もうテストを返し始めていた><


取り合えず、赤点ではない事は確かだったので


多少、余裕でいた←




斉藤先生「秋月」


疲れた表情で私は、斉藤先生がいる教卓へ。




右手を先生に伸ばし、受け取ろうとしているのに


先生はなかなかテストを返してくれない。


∑え、まさか赤点!?


私のテストを無言で見続ける先生。


緊張が走り、赤点なんだと諦め掛けた。




その時。




斉藤先生「…よく頑張った!」


は? 何、どうなってるの??


ようやく返してもらったテストを


自分の席に向かい歩きながら、点数を見てみると


72点


私にしてはありえない高得点に思わず出た歓声。


私「わぁ。嬉しい!」


斉藤先生「…(ボソッ)うん」


先生の前で素直になった瞬間だった。






72点かぁ~


友達Fに3点差で勝ったし( ̄ー ̄)フフフ


他の女子には、何も言わず


私にだけ言ってくれた事が、何より本当に嬉しかった。




先生が私だけを褒めてくれるなら


私だけを見てくれるなら…




私、頑張るよ。






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