☆10月13日☆




既にチャイムが鳴り終えていた。


大遅刻。全力疾走で集合場所に向かったが


作物の実習は、もう始まっていた。




斉藤先生「お前らこっち!」


特に怒られる事なく、直ぐに指示が飛び


実習助手の先生の下で、友達Fと別れての作業。


私は各場所にあるホースを集め、片付けた。




これを2時間行い←


最終的には、友達Fにも手伝ってもらい


何とか終わらせる事ができた。




終了時間もまじかだったという事もあり


芝生で寝っころがり勝手に休憩←


はぁ、気持ちいい*^^*




そんな私達に近付くひとりの先生。


斉藤先生「お前らHR出なくていいから、片付け手伝えな」


女子全員残って片付けをさせようとする先生に


女子を嫌う友達Fは勿論、ブーイング。


動こうとしないので、私もうつ伏せのまま動かない←




斉藤先生「F!」


友達F「∑ひとりで立てるからいいって!」


先生が友達Fの両肩を掴んで無理矢理立たせていた。


その光景を羨ましく見る私。




私には、しないだろうな。


最近、接する機会がなかったから


何となく嫌われていると思っていたのに…




斉藤先生「ほら!」



先生、あのね。



「秋月も!」




わ、わぁ/////


右手首を掴み、持ち上げられそうになったので


対抗して、力入れ拒否しようとしたが


凄い力で引っ張られ、無理。




私が観念して立ち上がると


先生は私の手首を掴んだまま、どんどん歩き始めた。






手首を引っ張られ


必然と先生の大きな背中を追う形になり、想う。


私を連れ出すのは、いつも決まって


斉藤先生───






男子「先生ー」


斉藤先生「おー、お前らはHR出ろよ」


男子に話し掛けられ、立ち止まった先生。


その間にも、強く握られている私の手首。


男子に気付かれない様に、先生の後ろで俯き視線を逸らした。


想いがバレそうで恐い///




芝生を出る頃にようやく解放された手首は


凄く凄く熱くなっていた───






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