実習内容は前回 と同じ、芋の選別。


規格外や傷・病気等のものを見極め、取り除くんだけど


これがまた、素人の私には


判断しづらい><


そして、目が回ってきた←




機械に流れる芋を、幾度も見送っていると


ガシッ!


不意に手で頭を強く掴まれた感触。


斉藤先生「これとこれとこれも駄目だ!!」


と言いながら右手で指差し、左手で掴んでいる私の頭を


駄目芋に向かって回転させる斉藤先生。


いたっ、痛いよう><


でも、嬉しい///←



先生が私の側から離れると


暫く来ないだろうと、また芋を見送り始める私←


他の女子には、肩に触れ指導する先生に


今日は、不思議と嫉妬はしなかった。






休憩を挟み、次の時間も引き続き選別。




突然、何かの影で辺りが暗くなったと思いきや


左から腕が伸びてきた。


斉藤先生「…お前、ちゃんと見てるのか?」


先生の声が入ってこない───




何これ、私…



先生、あのね。



先生に包まれてる!?


近過ぎて、反射的に距離を取ろうと右に傾いたが


先生の腕に頭が当たりそうになり、慌てて姿勢を正した。




機械に両手を付け、私の後方に居座る先生←


尋常じゃない程にドキドキする私の胸。


逃げ場は何処にもなかった。




後ろから聞こえる先生の指示通り


芋を拾い上げ、ドキドキしながら思う。


きっと、私、後ろから見えないよね///


先生に包まれたら、私は簡単に見えなくなる。


…身長が低くて良かった。と初めて思った。






先生の手が機械から離れ


ようやく、解放されたと安心したのも束の間。


左側にいた男子Kと私との間を埋めるかの様に


先生がその場にしゃがみ込んだ←




見てる…


こっち見てるよ(((゜д゜;)))




必然的に目が合い、見つめ合う←


私「う、うんうん///」


頷きながら耐え切れず、私から視線を逸らした。






私の選別に、まだ半信半疑な先生だったけど


とりあえず、見回りを再会した。


先生が立ち上がると、ふんわり煙草の匂い。




…斉藤先生の匂い。






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