気が付けば、最後の笠縛りになっていた。




その笠を友達Fが手に取り、安永先生に差し出し


友達F「先生、やって!」


安永先生「Σえぇ、何で俺が!?」


無理やり先生に笠を持たせた。




友達F「先生、優しいなぁ~」


おだてられ、満更でもない表情の先生。

安永先生「…ったく、しゃーねぇーな」


あ、やっちゃうんだwww


最後は、安永先生が縛ってくれて作業終了。






簡単に片付けを済ませ、いつもの集合場所へ。



安永先生「今何時だ?」


友達F「はいっ!」


一瞬見せて、すぐに腕時計を隠す友達F。


安永先生「Σ見えないだろうがぁ!」


私「━━━━━━」


目を逸らせる私。


これ以上見れなかった。




安永先生が友達Fの


腕を掴み、時計を見る姿なんて。




安永先生「5時半か…」

私「……」


友達って何だろう?と、自問自答していた。


私の好きな安永先生とあんなに親密に接し


まるで、私に見せ付けるかのように…




私は、友達Fに嫉妬していた。




安永先生「終わりにするぞ」


もう、先生の声が私には聞こえない。






制服に着替え、更衣室を出ると


友達F「福嶋先生~」


先生の姿が見えたので呼ぶ友達F。




友達F「手帳どこ?」


福嶋先生「僕の机の上にあるよ」


職員室行けば解る事だから


別に呼び止めてまで聞かなくても…


福嶋先生「秋月さんもっ」


私「Σは、はいっ!?」




私を見てくれてる人は、福嶋先生だけだ。


…何故だか、そう思えた。






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