その後も、芋の収穫は続いたが


安永先生と喧嘩したHとその仲間がいない事を知った女子は


腹を立て、作業をしていなかった。




その事に気付いた安永先生は


私と友達Fを素通りし、女子の所へ。




安永先生「終わったら、まだ向こうの方あるから」


それでも、まったく動こうとしない女子。


女子「…休み時間は?」


安永先生「この作業が終わったら取る」


女子「じゃあ、何であの人達(Hと仲間)は


作業やんないで行っちゃったの!?」


安永先生「……」


女子「そんなのずるいよむかっ!!」


安永先生「…だから、後で取るって言ってるだろ」


女子「ふざけないでよ!!」


女子「私達には「やれ」って言って、あの人達には何にも言わないの!?」


「うるさいっむかっ!!」


安永先生の一喝で、静まり返った女子は


渋々、作業を再開し始めだした。




友達F「…ちょっと」


私「Σはにゃ?」


我に返る私。


友達F「芋ちゃんと入れてね」


友達F「袋から出て落ちてくるから」


私「あ、ごめんごめん」




大きな袋からこぼれ出た芋を拾い、入れ直しながら


女子の意見は一理あると私も思った。


安永先生の言う事を聞かない男子は自由行動だなんて


誰もが納得するはずがなかった。






しばらく作業が続いた所で


安永先生「10分休憩」


通常の休憩時間を押しての作業だったので


やっとの思いだった。




安永先生「向こうの芝生で休むように」


安永先生「おい!そこは駄目だ」


男子「ここだっていいじゃん!芝生だろ!!」


安永先生「駄目だむかっ!!」


男子「…チィッ」


今にも殴り掛かりそうな先生の剣幕に


これ以上は、何も言い返さなかった男子。




結局、ずっと休憩だった。






授業の最後に


試食で頂いた枝豆も険悪なムードに呑まれ


美味しいとは感じられなかった。






授業終了の挨拶。


こんな事態になりながらも


安永先生「みんな良く頑張ってくれて」


先生が懸命に生徒を褒めているのに


小声で聞こえた


男子「ふざけんなよ」


生徒のブーイング。




…安永先生には1クラスを動かす力は、まだ無いのかもしれない。




それでも


何事にも真剣に一生懸命な安永先生の姿を私は知っている。


その頑張りがみんなにも伝わる日が来ると願って…






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