製作が完了して大活躍中の電動キックボード。
いちどは開発完了を宣言したが早くも改造が必要になった。
昨今は出かけるような雰囲気ではないため暇つぶしも兼ねて改造する。
MCU(モータコントロールユニット)を別のものに置き換えたい。
理由は二つある。
一つ目 パワー
今ついているアンプは28Aモデル。
これでは1400Wの出力が限界だ。
今回はそれを一気に45Aまで引き上げる。
これにより2200W程度の出力に変貌する。
注!)原付2種なのでモータ自体は1000Wを使う。
二つ目はクルーズコントロール。
現在のMCUはクルコンが付いていない。
街中ではあまり使用しないが登山のリターン時は信号の山道を永遠と走ることが多く、定速走行してくれるのはとても便利。
45AのMCUは巨大すぎて現在のキックボードのフレーム内に収まらない。
なのでフレームを丸ごと新製する。
今まではAの形をしたフレーム。
別記事で紹介している大型電動原付がAH型にしたところとても剛性が高く乗りやすいためキックボードの方もAH型にする。
将来の自分に向けたメモも兼ねて要点を書いておく。
フレームを曲げる時の切り欠きは正確に行う。
これがその後の作業を楽にするカギ。
配線を通す穴。
この手の穴はフレームを組上げる前に加工しておいた方が製作しやすい。
また歪みが生じないようにガッチリ固定して溶接していくことも重要だ。
今回サドルの幅を200mm→300mmに拡げる。
このくらいあったほうが座り心地が良い。
40gほど重くなってしまうが必要な設計変更だ。
最後にフロアボードのボトム側を加工して取り付けの穴まであけておく。
塗装前に行っておいた方が良い。
そして完成。
塗装工程。
本当は嫌んなんだが今回は2液タイプの油性ウレタン塗料を使用。
この塗料はかなり強いが塗っている時は相当臭い!
最後に組立工程。
MCUだけでこれだけ↑のスペースを食われる。
新旧でこれだけのサイズ差がある↓
まぁ、そのためにフレームを作り替えているわけだが。
どんどん組んでいく。
配線はすべてフレームの中に通す。
林道などオフロードで使うにはこれは重要だ。
配線施工。
MCUが変わったので制御は組みなおしになる。
これがとてもメンドクサイ・・・。
そうして完成。
ミラーがまだ仮のものだが、この後本物を付けて完成。
このバッテリホルダーが不自然に見えるだろう。
実はこれ、二重になっている。
通常地元でチョイ乗りの時は10Ahの小型バッテリで十分。
縦走登山のリターンの時はこっち↓
についている17Ahのバッテリを取り付ける。
その時に10Ahバッテリと簡単に付け替えが行えるようなからくりだ。
試験走行してみたがやはり45Ahのパワーはすさまじい。
0-30㎞/hの加速は2秒くらいだろうか。
さらに+1秒で40㎞/hまで達する感じだ。
クルーズコントロールの動作確認も取れたのでこれにて完了。
電動バイク仲間も増えてきたことだし、10月以降登山への積極活用をしていきたいと思う。