新型コロナウィルスが世界中に蔓延している。

これが食事の話と何の関係があるのだ、とお叱りを受けるかも知れない。

 

 

なぜお食事の話なのにこの話をするかと言うと、日本人独特の感染予防と関係がある様に思うからだ。

驚くなかれ、ヨーロッパの中では感染者数、死亡者数共に、イタリア、スペイン程ひどくない英国でも、2020年4月3日時点で38,000人となった。

死亡者数は約4,500人だ。

ロンドンの感染者数は10,000人以上。それに対し東京はまだ1,000人以下である。

 

色々な条件の違いはあるにしても、兎に角、日本の感染者数、死亡者数は、「現時点では」異常に少ない。

日本人の習慣として、外国、特に西洋の先進国と比較しても異なる優れた衛生に関する習慣のせいだろうか。

その習慣は五つある。


1.玄関で靴を脱いで家に上がる
2.熱いお風呂に頻繁に入り、タオルで体をゴシゴシ洗う
3.外から帰ったらうがい、手洗い
4.食前の手洗い
5.風邪や花粉症でマスクをする


こんな人たちは、海外諸国にまずいない。

みんな靴のまま家に入る。

熱いお風呂よりぬるま湯でシャワー。

外から帰ってのうがい手洗いは、あるわけもない。

食前の手洗い、まったくない。

マスクをかけている人は、今回の騒ぎで初めて見かける様になった。

 

5.のマスクに至っては、4月2日に漸く英国BBCテレビ放送でその効果があるかどうかを言及していた。

 

この5項目の中で、食前の手洗いと言うのがある。

長年欧州に在住していて、食事の前に、石鹸で丹念に手洗いをしていた西洋人を見かけたのは、一回だけである。

その時は驚いた。

ほう、西洋人でも食事の前に手を洗う事があるんだ、と。

フランスはパリで、フランス人と一緒に生牡蠣を食べる前の事だった。

 

通常、西洋のお料理はナイフとフォーク、あるいはスプーンで食べる。

牡蠣は手で、しかも生ものを食べるからという訳だろう。

「手洗いに一緒に行こう、どうやって洗うかを見せてあげる」と言うので、ついて行った。

 

新型コロナウィルスで推奨されているのは、石鹸で洗うこと20秒。

10年以上前のことだ。

当時既に、この洗い方で丹念に手を洗うフランス人を、目の当たりにしていたのだ。

 

いずれにしても、上述の観察から分かる様に、日本人は、恐らく世界一清潔な国民ではなかろうか。

ただ、これはウィルスに対して免疫力を高める事にはつながらない。

 

英国の方針も、確かに、感染しないように普段の衛生向上に努めはする。

しかし検査は、感染しているかどうかも然ることながら、免疫が出来ているかどうかを調べる方に注力するらしい。

テストの方法が他国と異なるのだ。

 

なぜなら、まず医療関係者をこの方法で検査して、医療体制の崩壊にならない様にしようとしているからである。

この意味合い、みんなが理解しなければならない時期に差し掛かっているのではなかろうか。

 

感染しようがしまいが平気な医療関係者でないと、前線に行く兵隊さんたちの様にバタバタ倒れてしまう。

その結果がどうなるかは、日の目を見るよりも明らかであろう。

 

日本の場合、今対策を色々講じれば、まだ間に合うかもしれない。

 

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