三色丼、あるいは三色ご飯のお弁当って、ある程度料理の出来るお母さんであれば、必ずと言っていい程、作って下さったことのあるメニューではないでしょうか。

って言うか、昔は、お母さんという方々は、皆、お料理が上手でした。

今は、作る必要がないことが多いですし、どうなんでしょうね。

 

 

筆者は、中学・高校時代に、よくお弁当に入っていました。

 

母の作るのは、かつお節と海苔が2層になってたので、ご飯を掘りけずるのが楽しく、格別に美味しかったのを覚えています。

どんぶりの場合にも、2層にした方がいいと思いますが、ご飯を沢山食べる育ちざかりの方用かもしれません。

この層を1層も作らない方も多いようですね。これがおいしいのに。

 

1層でも十分美味しいので、今回は1層にします。

 

基本は、肉、卵、それからインゲン豆です。さやいんげんとも言う豆です。

茶色、黄色、緑色で、三色ですね。

インゲン豆は、他の好きな野菜でも良く、ほうれん草や絹さやなどを使われる方もおられます。

 

2人分

挽肉500g程度(どんぶりですし、多めがおいしい)

好みに合わせて牛肉ミンチ、豚肉ミンチ、合挽、鶏ミンチのどれでも良いです。

筆者は牛肉です。

 

卵4個

インゲン豆30本~40本ぐらい

水500cc

昆布などのだし

醤油大さじ1杯程度

砂糖大さじ1杯程度

しょうが少々(おろし金でおろすのがいいと思いますが、きざんでもいいと思います。)

塩2つまみ

牛乳小さじ2杯程度

 

昆布などで、だしを取ります。

 

 

だしが出てきたら、醤油、砂糖、しょうが、塩を加えて沸騰させます。

 

 

沸騰したら、挽肉をバラバラ手でほぐしながら入れます。

 

 

これは30分程弱火と中火の間ぐらいで煮込んで行きます。

あくが出ますから、すくい取った方がいいでしょう。

 

 

肉を煮込んでいる間に、インゲン豆を洗って、斜め切りにします。

 

 

 

あまり薄く切らない方が素材の味が感じられていいと思いますが、ここは好みだと思います。

筆者は、ぶつ切りなのか、という程度に大きめに切ります。

斜め切りでなくてもいいです。

その方が簡単ですしね。

 

 

フライパンに油を引いて炒めます。

インゲン豆を少し炒めて、少々水を加え、蓋をして中火で水が全部無くなる迄、蒸し焼きにします。

 

 

 

ほんのちょっと焦げ目をつける事に成功したら、よりおいしいです。

クタクタにならない様に注意します。

その為にも、弱火にしない方がいいです。

焦げ易いので、目が離せません。数分の事ですし、時々動かさないと焦げます。

少し我慢します。

塩を少々かけます。

 

 

今度は卵を溶いて、塩を足して、牛乳も加えて混ぜます。

ムラがなくなるまで混ぜます。

牛乳は入れ過ぎると失敗します。

 

 

牛乳の代わりに片栗粉を入れる方もおられます。

小生も何回か試しましたが、どうもお味がよろしくないと思いました。

 

フライパンに少々油をしいて、溶き卵を入れます。

油を引かなくても大丈夫なフライパンもありますね。

色々方法はあるようですが、気にせずに調理箸で混ぜながら、多少生の感じが残っているぐらいのタイミングで火を止めます。

 

 

余熱で出来あがるので、後は、お箸で混ぜたり細かくしたりして、炒り卵っぽくすれば良いでしょう。

牛乳でフワフワ感が出る筈です。

無論、ここも好みで、出来上がるまで炒り続けるのもありです。

自炊ですから、自由です。

 

 

ご飯はあらかじめ炊いておいて、どんぶり鉢に食べたいだけよそいます。

かつお節と海苔をふりかけます。

目安は、お茶碗一膳をひっくり返した感じでしょう。

 

 

 

海苔は味付けでない方がよいと思います。

味付け海苔は余計な味がします。

でも、これまた自由でしょう。

また、海苔を散らす王道は揉むわけですが、味付け海苔は難しいと思います。

味付けのりをそのまま敷くという手もありますけどね。

いずれにしても揉むのは色々難しい側面もありますから、ちぎった方が、まんべんなくふりかけれると思います。

この辺は、全て自由だと思います。

 

卵かけご飯だったらこのぐらいの醤油をかけるだろうというぐらい、醤油をまんべんなくかけます。

渦を巻くように、しかもサーッとスピード感を出してかけると、うまく行くのではないでしょうか。

ゆっくりかけるとかけ過ぎになります。

 

 

(2層にする場合には、ここでもう一回ご飯をのせて、第1層目と全く同じ層を作ります。)

 

そこに、挽肉、インゲン豆、卵をのせます。

挽肉を一番先にすると、インゲン豆や卵に挽肉の汁が付かず、見た目に綺麗に仕上がるでしょう。

筆者は、挽肉を際立たせたいので、一番最後に、(他の素材を汚さない様に気を付けながら)盛ります。

 

インゲン豆にはゴマをかけます。

黒でも白でもいいです。

ごま油を垂らすのもいいでしょう。

挽肉には、七味をかけるとおいしいと思います。

 

これで、お母さんの味の出来上がり。

お母さん、ありがとう。

 

筆者は、昆布ものっけて食べます。