これ程懐かしさを感じさせてくれるメニューは、他にはあまりないかも知れません。

かつては、喫茶店に行けばだいたいあったので、あえて家で作る必要のないメニューでした。

 

 

最近は、こういう庶民的な味より、本格的なイタリアのパスタのメニューも増え、少し影を潜めている感じもします。

あるいは、進化させた積りなのか、キノコを入れたり卵を下に敷いたりして、別の食べ物になってしまっている場合もあります。

 

昔のアレが食べたいのだ、あの味と香りが良いのだ、と言っても、なかなか見つからなくなって来たのかもしれません。

B級グルメすぎて時代に合わず、そろそろ有形無形文化財の殿堂入りなのでしょうか。

 

かくなる上は、自分で作るしかない。

 

さて、その昔の庶民的な味も、本物の本物を目指すと、かなり手が込んでいる様です。

挑戦したい方はこちらから。

➡ 「ロメスパ」と呼ばれるお店のナポリタン

 

プロの様にそここまで凝るのもいいですが、家で作るので、もう少し手軽に作って食べたい!、ですね。

でなければ、グルメ自炊以上のものになりそうです。

自分で作って、自分にお金をお支払いしそう...(汗)

 

まず、ソーセージが冷蔵庫から取り出せる場合はいいのですが、一回買うと多すぎて冷凍庫に保存している場合があります。

その場合、スパゲッティをゆでる水の中に入れて沸騰させると、そのまま食べてもいいぐらいにゆで上がります。

 

 

一方、ピーマン(かパプリカ)と玉ねぎは、繊維に逆らって切って、味がより出る様にします。

ま、この辺は好みかと思いますけど。

 

あまり細く切ると、なじんでしまって、夫々の味覚が感じにくくなってしまいますので、割に太めにした方がいいと思います。

筆者は、1cm巾に切る時もあります。

今回は、そこまで素材の味を感じたくないので、やや細めに切ります。

パプリカは、黄色や赤があるので、その時の気分で色を選ぶと、楽しくなります。

 

 

 

鍋にサラダ油を引いて、中火と弱火の間位で炒めます。

くたくたにならない様に注意します。

どちらかというと生っぽいぐらいの方が、引き立つ味になります。

 

 

 

早めの段階でケチャップを好みに合わせて入れ(大さじ2~3杯ぐらい)、水を少々加えて更に炒め続けます。

この辺りも好みで、生っぽい味が少しでも苦手な方は、十分炒めておくという手もあります。

ここで大事なのは、ケチャップの酸味を飛ばしておくということでしょう。

酸味が飛んだかどうかは、香りでも分かりますが、ケチャップが元の濃度よりやや濃い感じになって、「照り」が出てる時あたりが目安でしょう。

 

 

 

一方、ソーセージ(冷凍からの場合はゆで上がった)は、好きな形に切って、別途フライパンで、弱火で炒めておきます。

少し焦げ目を付けた方が、香りも味も良くなります。

好きな形っていうのが、結構大事です。

ソーセージの味を生々しく感じたい場合には、大きめにぶつ切りにすればいいし、今日はなじんだ優し目の味で食べたいという場合には、うすく削ぎ切りにしたりすればいいからです。

 

 

ソーセージが焼けたら、野菜に合わせておきます。

 

 

スパゲッティをゆでます。

太めのスパゲッティが合う事は間違いないのですが、いちいちスパゲッティのメニューで太さまで変えていたら大変なので、どんなスパゲッティでもいいと思います。

筆者は、ナポリタンの場合、敢えて安いスパゲッティを使います。なぜなら、ナポリタンでは、アルデンテかどうかが大事なことではないからです。

 

スパゲッティをゆでる作業は、出来れば野菜やソーセージを炒める手順の後半に、同時進行で出来れば一番いいと思います。

どうしてかって言うと、炒めた後にピーマン(かパプリカ)と玉ねぎをケチャップの中であまり長い間放っておくと、くたくたになって、色合いも悪くなりがちだからです。

いっそ、アルデンテかどうかは関係ないので、前もってゆでておくのもいいかも知れません。

 

最後に、ゆでたスパゲッティと他を全部合わせて更に炒めます。

スパゲッティをかき混ぜながら、スパゲッティに付いたケチャップの照りがテカテカ出るぐらいまで炒めると、美味しくなります。

(出来ればですが、基本は、炒飯をひっくり返す様な感じで炒めます。)

あ、焦げるかな?の一歩手前ぐらいの感じになる迄、少しなべ底をこそげる様にして混ぜる感じにして行きます。

焦げる直前みたいな香りが欲しい訳ですが、火加減の微妙な調整が必要かもしれません。

焦げちゃうとと、やっぱり扱いにくいですし。

 

 

胡椒、粉チーズやタバスコをかけて食べるのは、言うまでもないことでしょう。

これだけで、当時の異性を思い出すなど、タイムスリップしたような、「ぜいたくな」気分を味わってます。