「迅速で正確な観察を欠けば
私たちはどれだけ献身的であっても
役にはたたないでしょう」
これ
ナイチンゲールの言葉です
ナイチンゲールね
意外と辛辣ですね
要は 知識がなかったり
正確に素早く 状況＆状態の観察や
そこからくる迅速で的確な判断ができなければ
いくら優しくたって
ナースとして 役立たずなんだよ～って 言っております
からだに触れる者には
からだの知識が必要なことは
ナイチンゲールは再三にわたって言ってます
これはでも
ヨーロッパあたりの
セラピスト養成学校であれば
まず 最初に言われることであって
当然のことで
実は厳しいことでもなんでもありません・・・・
（日本のセラピストが甘いだけである・・・）
「からだのことを知らない人が
からだに触れたり関わったりする資格はありません」
くらい 言われます
まぁ それはもう当然 アタリマエですなぁ・・・・
これ外科医にも よく言われました
看護師に必要なのは
まずは知識と技術だと
優しさは二の次
知識と技術のなさを
優しさでごまかすな と
これまた厳しいけど
いい先生でしたなぁ・・・・・・・・
ナイチンゲール
けっこう厳しいことを
「看護覚書」で書いております
「看護」
すなわち 他者をケアをする者の基本を
したためた本です
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セラピストって
医師でもなく看護師でもないけど
これは
人のからだに携わる職業の人は
読んでおいてもいいかもです
むろん対人間ですから
優しさというか
人間力って 必要です
どこかで医師免許がない方が
医師を装って診療していたとか
たまにニュースでありますけど
こういう方って 患者さんから評判よかったりするわけです
わたしの後輩でもおりましたな
仕事はからっきし
気もきかない 言ったこと忘れる
でも愛想だけはよかった・・・
でも患者さんはよう見てましたけど
「あの子いい子だけどそのうち なんか 失敗しそう
」
・・・・・・いえ
もうめいっぱいやらかしてましたけども・・・・
優しさ
それも最低限必要なこと
その前に 知識でございます
優しさで命は救えないのだ
以前 急性背部痛・顔面蒼白で倒れた知人
わたしが 豹変して
横臥位にして桶おいて毛布かけて～とかやって
「痛いのここ？こっちは？ちょっと熱・・・」
「あ もしもし ○才男性 急な背部痛 今から受診可能ですか？ええ 吐き気なし
意識クリアーです 脈拍○○ 不整ないです タクシーで１０分以内に向かいます」
なんて 冷静にテキパキやってたら
おちついてから
お礼もなしで
「オマエ 冷たいな 人が苦しんでるのに
救急車も呼ばずに なんだよ
」
いえ 救急車より間違いなく早かったジャン！
(・∀・)ﾉ
彼は
ただわたしにただただ優しくしてほしかったようですがね・・・・・
んなことで無駄に救急車呼べません
なに 甘えてんだい
さて 急性背部痛だと
まずなにが疑われるか
わかりますか？
うずくまるほどの背部痛ですと
まず
心筋梗塞
狭心症
大動脈解離など
心臓系の重篤な急性疾患が 疑われます
この彼は
急性背部痛で 顔面蒼白でうずくまったのですが
脈拍をみたところ しっかり触れており
不整もなく しっかり血圧が維持されてたこと
意識があったこと
呼吸はできていたこと
意識もはっきりしていたこと
チアノーゼもなかった
痛がってはいるものの・・・・うん、このくらいね・・・という感じ
で 心臓でないと 判断しました
となると
次点で疑わしきは
胆石
膵炎
腎結石
急性腰椎捻挫（いわゆるぎっくり腰）
などなど・・・・
痛がり方が
整形的でなかったので
腰椎捻挫は却下
となると
膵炎か
胆石か・・・・
でも吐き気はないし
吐きそうもない・・・・
で 七転八倒ってわけでないから
胆石っぽくはないなぁ・・・・・と
これもまた経験値からくる観察と判断です
背中を叩いてみたけど
それで痛みが増強したり響くってこともないので
腎結石でもなさそうだ・・・・
なので膵炎を疑ったのですよ
もしくはひどい胃炎や胃潰瘍でも
背部痛からくることもあるのですけど
見た感じが
膵炎か
それでなければ筋膜炎か・・・・って感じ
なので
近くの救急外来かけて
すぐ見てもらえるか確認して
即タクシー呼んで運んでみたので
救急車呼んでるより早かったはず・・・・・
はい
検査したけど アミラーゼも高くなかったし
エコーもＣＴもなんもなかったので
無罪放免でしたけども
じゃあなんだたんだよ て
思ったのかしらね・・・・
まぁデータにでない一瞬のことも
ありますからねぇ・・・・・・・・
さて そんな病態生理もちょこっとお話しながら
明日福岡は
観察セミナーから
スタートです
こちら少人数でみっちり
ですので
みっちり まいりましょねん
うふ
「終わった直後から使える」が
わたしのセミナーの共通テーマですが
観察も もれなく
すぐに使える豆知識満載で参ります～