術後2日目、大部屋に移された私。
元々下町育ちで、隣近所に干渉されまくり、
毎日夕方になると、隣のおばちゃんが
もらい湯に来て、そのまま夜10時くらいまで喋って帰る…
というような環境で育った私は
むしろ大部屋が好き。
しかし、この部屋にいる稲葉さんというオバサンはなかなかの強者だ。
とりあえず、テレビやラジオに対して怒鳴る。
阪神が勝ったら拍手する。
金本選手がバッターボックスに立ったら
「打てよ~!頼むで~!」と言う。
そして、食事中普通にオナラをする。
「あぁ、痛い痛い…」
「なんで、こんないつまでも痛いねや!」とそこそこの大声で言う。
一緒の部屋と言えども、カーテンできっちり仕切られているため
声や音だけが突然カーテン越しに聞こえてくる。
野球中継も、イヤホンを使って聞いているため、
罵声や掛け声などは、周りにいる者からすると
あまりにも前ぶれなく唐突である。
引越してきた当初、一瞬戸惑ったが、
こういう部屋は住めば意外に都である。
携帯電話で話してもとやかく言われないし
面会に来てくれた友人とも、気兼ねなくお喋りする事が出来る。
しかし一般受けしないのか、私の部屋は一向に満員にならない。