うちの親父
うちの親父は頑張りマンだ。
つい先日も視察か何かで『みなとミライ』に出張していた。
お土産に電車耳かきと、電車ストラップをもらった。
福岡に視察に行った時は、
期待を裏切らない激ウマ辛子明太子を買ってきてくれた。
あ、何もお土産を期待しているんじゃない。
親父が無事に帰ってきてくれることが一番ありがたい。
僕がまだまだ小さい頃、
神奈川に長期の単身赴任をしていた頃は、
数か月に一度親父が帰ってきた時にする、
キャッチボールやファミコンが楽しみだったものだ。
うちの親父は家のことにも手をぬかない。
家庭菜園に、家や庭の補強等々、
もともと工業系だからなのか、
何でも器用に自分でこなしてしまう。
この間もリビングのガラス戸に、
ゴーヤを育てる目的と兼ねて、
アサガオのように柵を作って日よけを作ってしまった。
釣りに行ったり、青春の唄を歌ったり、
『桂三枝大全集』を聴きながら寝床に就く親父。
ストレスと加齢のために、
網膜はく離になったりもした。
手術直後の顔は、
まるでボクシングの世界チャンピオンの試合後のようだった。
今ではすっかり綺麗に回復したものの、
当時は心配したものだ。
僕が休日家にいると、
よく家の電話が鳴る。
鳴り響く電話に出ると、
ほとんど親父宛ての電話。
まず間違いなく、
僕は親父と間違われる。
最近では僕のするくしゃみが、
まさに親父のそれだ。
親父は夢に向かって走っている。
雨の日も風の日も、全力疾走している。
キムタク主演のドラマ『CHANGE』のように、
親父が内閣総理大臣になったとしたら、
日本は変わるだろうと僕個人は本気で思っている。
絶えず走りまわり、
汗をかきながら、
努力と労力を惜しまず、
人々の悩みを聞き、
家族をまもり、
人を憎まず悪を憎み、
自治会長を兼任しながら、
明るく安全な社会を目指し、
来る日も来る日も情熱を燃やし、
頑張り続ける親父。
そんな親父のことを、
僕は、
人並みながら、
尊敬している。