籠と鳥 | ベルのきまぐれダイアリィ★

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日常のことを中心にきまぐれに書込みします。

鳥は自由を求めた。

「私は大空を飛びたいの。 束縛の無い大空を。」


籠はそれを受け入れた。

受け入れて、自分の中が空っぽになるのも堪えて、鳥を逃がした。

そして、その蓋に強引に鎖を巻いた。

「行っていいよ。僕は君を自由にしよう。」


鳥は、不意にその羽が重くなった。

美しい翡翠の羽が、鉛の羽に変わっていく。

そして、だんだん飛べなくなった。大空をただ、寂しい地上で見上げる事しか出来なくなっていた。


「どうして、あなたは私の羽をこんなにしたの?」

鳥は籠に訴えた。


「なんで私を入れてくれないの?」


嗚呼、自分は必要だったのか。

籠は微笑んだ。そして、鳥を迎えた。

今度は外に出られないように。


すると、鳥は籠に向かって泣き叫んだ。

「私は鳥よ。籠の中だけで朽ちていくのは嫌なの。」


僕はただ、鳥とともにいたい。

それで鳥が幸せなら、僕は空っぽでもいいんだ。

でもどうすればいい? どうやればいいんだい?

不器用な籠は何もできない。

いつ、僕は

           本当に器用になれるのだろう?


籠は静かに考えた。



PS・ 初めて短編を載せました。恋愛とか、友情とか… そこらへんで。

   久しぶりなのに、こんな内容でごめんなさい…