鳥は自由を求めた。
「私は大空を飛びたいの。 束縛の無い大空を。」
籠はそれを受け入れた。
受け入れて、自分の中が空っぽになるのも堪えて、鳥を逃がした。
そして、その蓋に強引に鎖を巻いた。
「行っていいよ。僕は君を自由にしよう。」
鳥は、不意にその羽が重くなった。
美しい翡翠の羽が、鉛の羽に変わっていく。
そして、だんだん飛べなくなった。大空をただ、寂しい地上で見上げる事しか出来なくなっていた。
「どうして、あなたは私の羽をこんなにしたの?」
鳥は籠に訴えた。
「なんで私を入れてくれないの?」
嗚呼、自分は必要だったのか。
籠は微笑んだ。そして、鳥を迎えた。
今度は外に出られないように。
すると、鳥は籠に向かって泣き叫んだ。
「私は鳥よ。籠の中だけで朽ちていくのは嫌なの。」
僕はただ、鳥とともにいたい。
それで鳥が幸せなら、僕は空っぽでもいいんだ。
でもどうすればいい? どうやればいいんだい?
不器用な籠は何もできない。
いつ、僕は
本当に器用になれるのだろう?
籠は静かに考えた。
PS・ 初めて短編を載せました。恋愛とか、友情とか… そこらへんで。
久しぶりなのに、こんな内容でごめんなさい…