ロアの決死の一撃を受け、闇ロアは膝をついた。


「は……はは……っ、痛いの貰っちまったな……」
「お前……、今のわざと受けただろ……」


ロアがキーブレードをしまいながら闇ロアに尋ねたが、彼は首を振った。


「馬鹿言え……今のは油断してたからだ」
「どうだか」


ロアは苦笑しながら言った。


「……ありがとな」
「何言ってんだよ」
「本当は、俺のこと心配してこういうこと「うるせぇっ!!」


闇ロアが、ロアを突き飛ばした。


「さっさと行けよ……どのみち俺はここまでだ」
「! お前……っ!」


ロアが驚愕の目で闇ロアを見つめる。

彼の体は透明に透き通っていた。


「早く行けよ……心の中で黒猫を呼べば脱出出来るから……一人にしてくれ……っ」


そう言った闇ロアの顔は悲しさで歪んでいた。


「そんなこと出来るか!」
「!!」


ロアが今にも消えそうな闇ロアを抱き締める。


「お前は"俺"なんだろ!? だったら最後まで見届けるのが俺の役目だ!!」
「……へっ……どこまでも甘ちゃんだな……お前」


闇ロアは心から笑いながら言った。


「一つだけ教えといてやる。……イターナルの影に気をつけろ」
「……イターナルの……影……?」
「今はそうとしか言えないな……」
「……そうか。わかった」
「……ありがとう」
「え?」


ロアがそう言った次の瞬間、闇ロアが光に包まれ、粒子となって消え去った。


「……"ロア"……」


ロアが呟くと、どこからか懐かしい声が聞こえてきた。


『――ぁ……ロアぁ~!!』
「! クロア……、クロアっ!!」


クロアの名を呼んだ瞬間、真っ黒の空に鍵穴が現れた。

ロアがキーブレードを掲げると、彼の姿は一瞬にして消えた。