丹後国一宮【籠神社(このじんじゃ)】

籠神社は、京都府宮津市大垣にある神社で、式内社であり、旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社です。

海部氏が宮司を世襲しており、丹後国一宮として知られています。

社伝によれば、現在伊勢神宮外宮に祀られている豊受大神は、もともと「真名井原」の地に鎮座していたとされ、海部氏の祖神である彦火明命に改められた後、現在の位置に遷座したとされています。

 

天火明命の末裔、椎根津彦とは、初代天皇、神武天皇の船路を先導する役目を果たした人物である。

その際、浦島太郎伝説と同じく、亀に乗って現れたとされている。

浦嶋子の末裔は、元伊勢の【籠神社(このじんじゃ)】の歴代宮司家 海部氏と婚姻関係を結び、同族となっている。

【籠神社(このじんじゃ)】では、日神である天火明命を御祭神としている一方で、月神の信仰もしていました。

【籠神社(このじんじゃ)】拝殿の右の方から、一旦、【籠神社(このじんじゃ)】境内を出ると、月の女神である食物や穀物を司る御祭神「豊受大神」が祀られている【籠神社(このじんじゃ)】奥宮の【真名井神社(まないじんじゃ)】に向かう坂道が、駐車場前につながっている。

坂道を上り、矢印の看板通りに進むと、左に鳥居がでてきて、更に坂道を登りますので、歩きやすい服装、靴で行かれるか、上まで登ると、駐車場が、ありますので、ご利用されるとよいかと思います。

 

御守売り場には、『むすび詣り』が置いてあり、以下の文章とその年の毎月の🌚新月、🌝満月の日が、書かれています。

籠神社では、参拝の証として、2種類のご朱印があるようです。

本宮籠神社だけは、初穂料:300円で、本宮と奥宮眞名井神社を併せたご朱印は、初穂料:500円です。

2種類以外にも満月(望)には、『むすび詣り』と望が書かれた御朱印も直書きと自分で貼る紙のご朱印も用意されていました。

『むすび詣り』

新月(朔)と満月(望)には、古来より大切にしてきた天地・万物を生成・発展させる例妙な力(むすひ)のご神威があり、この縁の日に天橋立を南に望む「真名井原」に鎮まる籠神社・真名井神社を参拝することを「産霊(むすひ)詣り」と言います。

産霊祈願

新月、満月の日に御神前にて特別祈祷を奉仕致します。

詳細は、ホームページにてご確認ください。

産霊守

新月の日には黒色、満月の日には白色の御守をご参拝頂いた方、お一人様1体のみ【籠神社(このじんじゃ)】の授与所にて授与しております。

 

令和6年(2024年)は、以下です。

《1月》11日新月🌑 26日満月🌕

《2月》10日新月🌑 24日満月🌕

《3月》10日新月🌑 25日満月🌕

《4月》9日新月🌑 24日満月🌕

《5月》8日新月🌑 23日満月🌕

《6月》6日新月🌑 22日満月🌕

《7月》6日新月🌑 21日満月🌕

《8月》4日新月🌑 20日満月🌕

《9月》3日新月🌑 18日満月🌕

《10月》3日新月🌑 17日満月🌕

《11月》1日新月🌑 16日満月🌕

《12月》1日新月🌑 15日満月🌕 31日新月🌑 

 

籠神社の神職である社家は、古くから海部氏の一族が担っています。海部氏は海人部をまとめた伴造氏族で、全国に分布している中で、籠神社社家はそのうち「海部直」姓を称する一族で、主に丹後に拠点を持っています。

海部氏の系図は、日本最古の系図として知られており、彦火明命を初代として、82代にわたる宮司までの名前が伝えられています。

また、海部氏一族が丹波国造を担ったという伝承もありますが、丹波国造についての異なる説も存在します。

『先代旧事本紀』では尾張国造と同祖とされ、『国造本紀』では建稲種命の子孫である大倉岐命を祖としています。

同時に、『天孫本紀』では饒速日尊(天火明命)の六世孫である建田背命を祖とする尾張氏系もあり、彦火明命を祖とする籠神社の一族との関連性が見受けられます。

 

籠神社は、丹後国の総社である可能性があり、国史での初見は嘉祥2年(849年)に従五位下に叙せられたとされています。

延喜式神名帳にも名神大社として記載され、朝廷の月次祭や新嘗祭で幣帛に預かったことが記されています。

境内には、「上宮」と呼ばれる奥宮(真名井神社)と、「下宮」と呼ばれる本宮があります。

本殿は神明造で、檜皮葺で、弘化2年(1845年)に再建されました。

欄干の擬宝珠は「五色の座玉」と呼ばれ、高い格式の神社を象徴しています。

神門前には、安土桃山時代の作で国の重要文化財に指定されている石造狛犬が立っています。

阿形の狛犬の右前足には伝説があり、岩見重太郎によって割れた足には鉄輪が嵌められています。

籠神社は、2017年に文化庁によって「丹後ちりめん回廊」を構成する文化財の一部として認定され、その歴史的な価値が称賛されています。

 

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