壱岐国(壱岐島)の月讀神社から山城国 葛野郡(現:京都府)へ勧請された神社

月読神社(つきよみじんじゃ、月讀神社)は、京都市西京区にある神社で、式内社(名神大社)に分類されます。

主祭神は月読尊(つきよみのみこと)で、通常はツクヨミとして知られる神話の中のアマテラス(天照大神)の兄弟神ですが、この神社の祭神はその伝承とは別のものとされています。

創建伝承によれば、月神は高皇産霊(タカミムスビ)を祖とする「月神」として壱岐県主(いきのあがたぬし)に奉斎されたとされています。また、別の神格として、壱岐氏が卜部を輩出したことから亀卜の神とする説もあります。

月読神社は、桂川と合流する綴喜郡の木津川流域に広がる月神を奉る信仰の一環として位置づけられています。

『山城国風土記』逸文によれば、「桂里」の地名由来神話があり、この地域には他にも月神を奉る神社が存在します。

歴史的には、顕宗天皇3年に月神から神託を受け、山背国葛野郡の地を社地として奉ったと伝えられています。

斉衡3年には松尾山麓に遷座され、その後も社の格式が上がり、正二位の神階に叙せられました。

延喜式神名帳においても、名神大社として列挙され、月次祭・新嘗祭の執行が記載されています。

月読神社の禰宜(ねぎ)は、松室氏が代々務めており、松室氏は壱岐氏の後裔であるとされています。

この氏族によって神社の神職が担われ、中臣氏(天児屋命後裔)系であるとの説もあります。

なお松尾大社や月読神社に伝わる系図によると、月読神社社家は源平時代に松尾社家(秦氏)の女を母とし、秦氏を名乗ったという。

月読神社の京都への勧請に際しては渡来系氏族(特に秦氏)の関わりがあったと考えられており、古代京都の祭祀や渡来文化の考証上重要な神社であるとして、境内は京都市指定史跡に指定されている。

境内には本殿、拝殿、そして安産の神として信仰される月延石(つきのべいし)などがあります。

月延石は「安産石」とも呼ばれ、神功皇后が応神天皇を産む際に使用されたとされています。

摂末社聖徳太子社のご祭神は、聖徳太子で、月読尊を崇敬した太子の霊を祀ったものという。

 

興味のある方は、こちらをご覧ください。

【闇が深い歴史】月の一族が仕掛けた日本の秘密がヤバい!!

月の一族は、都市伝説でしょうか...

 

『壱岐国(壱岐島)月讀神社、御祭神三柱 月夜見命 月弓命 月読命』

壱岐の卜部氏が信仰していたツクヨミの子孫が、丹後半島へ移住していた。

丹後国 与謝郡 伊根 『宇良神社』の御祭神【筒川大明神(つつかわだいみょうじん)】/月読命

またの名を”浦嶋子(うらのしまこ)”という。

浦島太郎伝説の元となった人。

 

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