1月11日(木)は、鏡開き

江戸時代には、新年の吉日には商家で「蔵開き」の儀式が行われていましたが、武家社会では新年の11日(もともと20日)に特別な行事が行われていました。

この日には鎧などの武具に供えた「具足餅(ぐそくもち)」を下げ、雑煮などと一緒に食べる「刃柄(はつか)」の祝いが行われていました。同時に女性たちは鏡台に供えた鏡餅を開くことで「初顔」を祝っていました。

これらの武家社会の習慣が後に一般化し、江戸城では大奥にも重箱に詰めた餅と餡が贈られ、汁粉などにして食べられたとされています。

この行事は、関東地方を中心に広まり、年神(歳神)へのお供えが松の内(1月7日)に終わった後の1月11日に行われていました。

元々は小正月(1月15日)に行われていたものが、徳川家光の忌日である1月20日を避けるために変更され、その後に松の内の後に1月11日になったのです。

現在では、グレゴリオ暦(新暦)になり、地域によっては松の内が1月15日のため、その後の1月16日以降に鏡開きが行われることが一般的です。

しかし、通常は1月20日(二十日正月)に行われることが一般的です。

京都府や近隣の一部では、1月4日に鏡開きを行うこともありますが、その理由は明確ではありません。

西日本では、陰暦の2月15日に涅槃会に合わせて鏡餅を割り、あられを作って食べる風習があります。

これは一年間の無病息災を願うもので、「お釈迦さまの鼻くそ」とも呼ばれます。

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