【国民性を超えて、人間性に出会う】
〜旅が教えてくれる、ほんとうに大切なこと〜
旅に出ると、様々な「違い」に出会います。
それぞれの国には、独特の習慣があり、
概念があり、衛生観念があります。
時に驚き、時に戸惑い、
時に「慣れないなぁ」と思うこともあります。
▶️言語ひとつとっても、大きな違い
日本語は主語がなくても、
省略しても通じる言語です。
「昨日、映画見た?」
「見た見た!面白かった」
この会話、主語は一つもありませんが、
完璧に意味が通じます。
でも、海外では違います。
はっきりと言わないと通じない。
ましてや主語がなければ、通じないことが多い。
主語も動詞も、すべて明確に
伝える必要があるのです。
これは文化の違いであり、
思考の違いでもあります。
▶️フランスでの「慣れない」体験
私がいまだに慣れないことがあります。
フランスのレストランでは、
カゴから取ったパンを、
テーブルクロスに
直置きすることがあるんです。
最初は「えっ?」と思いました。
日本なら、必ずと言っていいほど
パン皿があります。
パンをテーブルに直置きなんて、
考えられません。
でも、フランスでは普通のこと。
テーブルクロスは清潔だから問題ない、
という考え方なのです。
何が「清潔」で
何が「不潔」かという感覚も、
国によって違うのです。
▶️ゴミの分別にも驚き
また、フランスではゴミの分別は
きちんとされています。
プラスチック、瓶、紙、生ゴミ。
それぞれ分けて出します。
でも、驚いたのは
プラスチックの空き容器や瓶を
洗わずに出していいということ。
その結果、
街のゴミ集積所(指定されている場所)の
投入口は、いつもベトベトなんです![]()
日本なら、プラ容器は
洗ってから出すのが常識。
でも、フランスでは
「リサイクル工場で洗浄するから、
家庭で洗う必要はない」という考え方。
こうした些細なことでも、
習慣や概念の違いに
驚かされることがあります。
▶️でも、私の友人たちは違うんです
そんなフランスでも、
私の友人たちは違うんです。
玄関の外のマットで、
丁寧に靴の泥を落としてから家に入る。
帰宅したら、すぐに手を洗う。
お手拭きなどないフランスで、
常に手指消毒用アルコールを携帯している。
まるで日本人です。
フランス人なのに、
日本人以上に清潔を気にする友人たち。
これは、あのコロナ騒ぎで
日本の手洗い習慣や、
家の中で靴を脱ぐという習慣を
世界が見習うより前からの
彼らの習慣です。
彼らを見ていると、
気づかされることがあります。
▶️結局は、ひとりひとりの人間性
「フランス人は〇〇だ」
「日本人は△△だ」
そんなステレオタイプで
語ることはできないのだと。
結局は、ひとりひとりの
人間性なんだということです。
国民性や県民性というものは、
確かに存在します。
全体的な傾向として、
「この国の人たちはこういう特徴がある」
ということは言えるでしょう。
でも、それはあくまで「傾向」であって、
すべての人に当てはまるわけではありません。
▶️それは日本国内だって同じ
これは、日本国内だって同じです。
丁寧で親切な接客をしてくれる
店員さんもいれば、
あまり感じの良くない店員さんもいる。
「関西人は明るい」と言われますが、
静かで物静かな関西人もたくさんいます。
「東京の人は冷たい」と言われますが、
温かく親切な東京の人もたくさんいます。
県民性というのも結局は一般論であって、
ひとりひとりを見れば、それぞれ違うのです。
▶️素晴らしい人間性との出会いが、
旅を特別にする
だからこそ、旅は面白いのです。
「この国の人はこうだ」という先入観を持たずに、
目の前の一人ひとりと向き合う。
すると、素晴らしい人間性を持った人々に
出会うことができます。
フランスで出会った丁寧でステキな友人たち、
香港で助けてくれたタクシーの運転手、
階段で荷物を持ってくれた見知らぬ人。
彼らとの関わりが、旅の素晴らしさや思い出を、
一生忘れられないものにしてくれるのです。
▶️ 国籍ではなく、
その人自身を見る
旅に出ると、様々な「違い」に驚かされます。
習慣の違い、概念の違い、
衛生観念の違い。
でも、それ以上に大切なのは、
「その人自身」を見ることです。
国籍や人種や地域ではなく、
目の前にいるその人の人間性を見る。
そうすることで、
本当の意味での交流が生まれます。
そして、
国境を超えた友情が
生まれるのです。
▶️旅が教えてくれること
国民性や県民性は、確かに存在します。
それを知ることも、旅の楽しみの一つです。
でも、もっと大切なのは、その奥にある
「ひとりひとりの人間性」に触れること。
旅は
「違い」を学ぶ場であると同時に、
「人間」を学ぶ場なのです。
ステレオタイプを超えて、その人自身を見る。
先入観を捨てて、心を開いて向き合う。
そうすることで、素晴らしい出会いが生まれ、
かけがえのない思い出が生まれるのです。
▶️次の旅では、人を見よう
次に旅に出る時。
「この国の人はこうだ」
という先入観ではなく、
目の前の人を見てみてください。
その人の優しさ、丁寧さ、思いやり。
そうした人間性に触れた時、
あなたの旅は、もっと深く、
もっと豊かなものになるはずです。
国民性を超えて、
人間性に出会う。
それが、
旅のほんとうの
醍醐味なのかもしれません。
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