「中韓を知り過ぎた男」より転載です

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前回は「海外生産シフトで産業の空洞化」の疑問を書きました。日本
は完成品の輸出より部品を世界中に売ることで儲けている国なのです。

海外の諸国はこの20年間にいつの間にか日本の優秀な産業部品や
機械に依存するようになってしまいました。

見方を変えると諸外国の日本産業への依存は世界の工業国が石油で
OPEC(石油輸出機構)に依存しているのに似ています。いやそれ
以上かもしれません。なぜなら日本しか作れない資本財や部品が
多くあるからです。

米国の儲け頭はIT製品より武器のほうが儲かります。なぜなら原価
とは無関係に言い値が通るからです。アメリカの武器は技術力に於いて
世界一だからです。つまり日本の資本財と同じだということです。

もし日本が武器輸出出来るなら米と言わずにどこの国も勝ち目があり
ません。あのゼロ戦闘機を作った国です。ゼロ戦は500kmを超える最高
速度と高い運動性能、長大な航続距離、20mm機銃2丁の大火力、
支那事変から太平洋戦争の初期において無敵でした。

戦後アメリカは日本の技術力を恐れて長く航空機を製造させません
でした。

またまたアサッテに飛んで行きそうなので話をもとへ戻します。

私は経済を語る時ビジネスマンの目と実体験の感性で語ります。学者や
経済評論家のように方程式に導かれた答えを持っているわけでは
ありません。

だから前回 慶応大・土井教授の「今回の円高がとどめとなり、企業が
生産拠点をアジアなどの海外に移せば、日本は深刻な産業空洞化を引き
起こす」という教授の記事に接した時自分の体験から「それは違うだろ
う」と反発してしまいます。

つまり経済学者は、円高―海外シフトという方程式に当てはめて産業空
洞化という答えを出してきます。私の感覚では、海外シフトによって
空洞化が起こるのは20~30%ぐらいです。ところが経済学者たちはまる
で100%でなければ学問ではないという感性で語ります。

我々は新聞を読んでいて物理学、生物学、医学といった分野に関する
記事と経済に関する記事をその信憑性は同じようなものだという錯覚
に陥りますが、全く違います。

例えば医学などはモルモットを使って何十年と実験を繰り返して高度な
理論を構築します。しかし経済学者はそうではありません。

経済学者は過去の著名な学者の理論を借りて現在起こっている経済状況
に当てはめて思考します。

私はビジネスマンになってわずか30数年にすぎませんが、今日の経済
構造が昔と全く違っていることを痛切に感じます。つまり経済の方程式
は目まぐるしく変化しています。

テクノロジーの発展に伴う新しいビジネスの出現、特にコンピューター
の発達によって人間の行動範囲が広がり、国際的な商業活動や投資活動
に関わる制約が消滅しました。

その結果、地理的距離が大きかったために経済交流が出来なかった地域
が経済的に簡単に結べる様になりました。そしてビジネスが短時間に
素早く進める事ができ、マネーは瞬時にして世界中を駆け巡ります。

つまり私が言いたいことは経済が一国だけの思考や政策だけではどうに
もならない時代がとっくに来ているということです。

それ故前回の土井教授の「急激な円高に対し、政府・日銀は米国に先ん
じて為替介入や追加金融緩和を実施すべきだ」という常識的な言葉に
懐疑的になるのです。

つまり経済においては一国を救うことの出来る真の科学は存在しないと
いえます。特に製造業でなく金融が支配する世界において、日本の
学者は決定的な言葉を持っていない。

超大国アメリカは今や金融屋の利益集団の指示に従って動かされていま
す。そしてそれを正当化する金融報道の解説もマネタリスト経済学者
グリースパンやノーベル賞をもらった学者やその他の著名な経済学者の
解説によって推進されてきました。

これらのアメリカ経済学者は「政府はもっと市場を開放し、金融システ
ムを自由化すべきだ」と主張しています。それをまるで正しい経済理論
の如く多くの国は受け入れてきました。

特に日本の経済学者や政府はアメリカの経済学者が主張する、規制撤廃、
金融の自由化、民営化などは避けることのできないグローバリゼーショ
ンとして受け入れてきました。

しかし経済学者も日本政府も結果的に自国の経済にとって大きく不利に
なることを押し付けられていることに未だに気がついていません。

話は跳びますが、ヘッジファンドや金融屋のひも付きである米各付け
会社ムーディーズが日本国債を格下げしてきました。理由は財政悪化と
政府の緩慢な動きだそうです。思わず笑ってしまいました。

彼らは経済を知って各付けをしているのではありません。何を意図して
日本国債を格下げしたのかを探る必要があります。

長くなりますので次回も経済のことについて考察してみます。

最後にケインズの有名な言葉「長い目で見れば、我々はみな死んでいる」
「庶民が経済学者から学ぶことよりも、経済学者が庶民から学ぶことの
方が多い」これは私が作った言葉




*私(bellet)も日本が支那と同じランクに落ちたと聞いて、「ムーディーズって 

  そうとう金に困ってるのか?貧乏脅迫症候群なのか?って感じました。

  金儲けに必死過ぎ。

  汗水たらして働け!