皮脂膜は、皮脂腺から分泌される皮脂(油分)と汗腺から出る汗(水分)によって構成された天然のクリームです。
人の体温に近い35~36度くらいで融けて広がり、肌表面に薄い皮膜を形成します。
皮脂膜は、外界の刺激から肌を保護するとともに、
肌の水分の蒸散を防ぐという役割を果たしてくれています。
ですから、皮脂膜が無ければ、肌は無防備な状態となり、
肌の水分=角質層の水分も失われやすくなってしまいます。
また、皮脂膜は角質層の剥離を防ぎますので、
角質層の保水構造を健全に保つことにも寄与しますし、
肌の滑らかさを保つはたらきもあります。
その他にも皮脂膜には様々なはたらきがあって、
肌に潤いとともに柔軟性や弾力性を与えてくれるはたらき、
異物や細菌の皮膚内への進入を防ぐはたらき、
それから、皮脂膜は熱を伝えにくいので、
暑さや寒さから守ってくるといったはたらき・・・などがあります。
皮脂膜が上手くはたらかないと、
・外部の雑菌から肌を守る力が衰え肌荒れしやすくなる
・水分の保持機能が衰え、肌が乾燥する
・未熟な角質層ができ、乾燥するのにあぶらっぽくてべたつく
・水分の揮発を防ごうと皮脂分泌が過剰になりやすい
・角質が肥厚して毛穴がつまりやすくなり ニキビができやすくなる
・肌が過敏になり、かゆくなったり、かぶれやすい。(敏感肌)
・アトピ-肌 になりやすくなる
等の症状が出るようになります。
このように、皮脂膜というのは、肌を健やかに保つために、たいへん重要なはたらきをしています。
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