金沢文化服装学院卒業制作ショーが、きのう2/4、
21世紀美術館で開催され、
先日展示ブースに並んでいた作品たちに生身の人間が袖を通し、ランウェイで披露されました。
やっぱり服って人が着てはじめて息をし始めるんだな。とくにすばらしい作品は、着て動いて風をはらんで、美しく完成する。
展示で見過ごしていた作品も人が着ることでこんなステキな作品だったのか!と見直すものもありました。
二年生の作品→三年生の作品という流れの構成でしたが、三年生の作品を観た時に改めて気付かされたこと。
やっぱり服って服以上の要素が加わってはじめてファッションとしての価値を持つということ。
要は世界観。
どんな場所でどんな人がどんな風にどんな目的で着るか、、
そこまでのドラマを想定した服作りができてるかが、ショーという形式ではハッキリと表れる。
二年生もすばらしい作品ばかりでしたが、服のその先を想定した世界観までを表現出来てた人は少ない。
その点が、二年生と三年生の差なのかなと感じました。
ただ着せられてるのではダメ。
着なくては。
作り手の意図を理解して自分の解釈をもつ。
ふだんの自分ならこんな服は着ないけど、これを着る人はきっとこんな気分でこんな風に歩くのかな、、って想像してその役を演じる。
三年生作品はその作り手のコンセプトがしっかりとしていてたぶんモデルもイメージが持ちやすかったんじゃないかな。
演じやすかったんじゃないかな。
作品制作者とモデルのモチベーションのちがいは
当然あると思うけど、モデルの着方、見せ方でずいぶん作品の良し悪しがちがってくる。作り手の苦労は当然のことながら、着る人も大きな役割を担ってることを意識してほしい。
ずっとこのショーの間、ワクワクとゾワゾワが止まりませんでした。
本当にすばらしいものを見せて頂きました。
きっとみんなまだしばらく興奮さめやらぬ、、だと思うけど、これは決してピークではないよ。
この経験で見えた景色を忘れず、こっからどう発展させるか、、ステキなはじまりだと思ってほしい。
。。以上、お姉さん目線の感想をこの場を借りてお伝えいたしました(^.^)