女性営業 人材育成コンサルタント 太田彩子ブログ -66ページ目

環境問題を流氷から考える

この週末、網走沖から砕氷船走らせること約15分。オホーツク海を埋め尽くすのは、このダイナミック過ぎるほどの氷塊。

これが、流氷の世界なのでした。


女性営業コンサルタント ベレフェクト社長

ずっと地平線の彼方まで続く氷の陸地は、もはや一枚の絵画のような美しさ。曇り空から時々顔をのぞかせる太陽の光が流氷一帯を照らし、銀色に輝かせている。誰もがこの風光明媚に息を呑み、顔をツンツンと痛みつける寒さをも忘れて、流氷に拝みたくなるのではないでしょうか。


「凄いねー。やっぱ自然って偉大だよね」


そう息子とキャッキャッと騒いでいると、一緒にいた私の母がポツリとこう口にする。


「美しいけど・・・流氷思ったより、薄いね」


私は気づかなかったのですが、そう言われて流氷に再び目を向けると、「確かに」と大きく頷いてしまいます。確実に流氷は、地上で見たポスターよりも各段に、薄い。



そう。流氷は地球温暖化の被害を増大に受け減少しているのは間違いなさそうです。その事実を確かめるべく、地元網走の方々に話を聞いてみました。


「昔は、砕氷船が出航し始めたころは、船が流氷と流氷の間に挟まって帰ってこれなくなったこともあったんですよ。それほど、氷が厚く大きかったんです。」


「20年前私が子供のころは、夜中氷塊同志が海面でぶつかり合い、その轟音で目が覚めたくらいでした」


「流氷が減少しちゃうと、栄養分が流れ着かないから漁業に大きなダメージになるんだよな」



ちょうど折しも、日経新聞2012年2月11日の記事  によると、流れ着く氷の規模はここ40年でなんと半分に減ったという。さらに、流氷の減少はアザラシの増加を促し、道内漁業の被害額は2010年だけで3億円にも上るという。

これは大きな社会問題です。



流氷とは、シベリア大陸のアムール川からオホーツク海に流れる水が氷結し、北風で南下するという現象。そして温暖化の影響で、アムール川からつくられる氷も薄かったり、小さかったり、北海道へ流れ着く時期が遅かったり、期間が短かったりと、年々減少しているのは顕著だそうです。



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流氷の減少は生態系にも大きな変化をもたらしています。流氷はプランクトンなどを大量に運び入れる役割も担い、その周りには餌を求めてペンギンやアザラシが子育て活動をする。さらに、流氷下には藻類が増殖し、それを餌とする貝類が増え、貝類を餌とする魚も増える。流氷ひとつでオホーツク海の生物をここまで支えているということなのです。



流氷の減少は比例して漁業ダメージをもたらし、上記の日経記事のようなオホーツク沿岸経済も不況をも巻き起こしてしまうのです。



ビジネスの世界でもパラダイムシフトやら、景況の変化やら、「時代はかわる」という言葉を耳にしない日はありませんよね。今回は自然の世界でも正に、変化が訪れている事実を目のあたりにし、地球全体が大きな変化の境界線に立たされているんだと痛感せざるを得ませんでした。



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自然の恵みに支えられ、生きている人間社会。環境問題を解決していくために、できることから始めていく意識が高まりました。