なぜ、読書習慣は人を著しく成長させるのか?
台風12号の影響でタクシーの窓に激しい風と雨が叩きつける中、向かった先は箱根のホテル。そこではある研修があるとのこと。主宰している会社さんは最近著しい業績の伸びを実現しているセールスプロモーション業の上場企業。なんとこの不景気の中、毎年増収増益で快進撃を遂げているという。SPや広告業界といえば、リーマンショックに続き震災の影響で大きな打撃を受け、業績不振に陥った会社も少なくありません。それなのに、です。
その会社さんは 株式会社CDG といいます。社員約180人のジャスダック上場企業で、特徴的なのは人を育てる仕組み。人材育成には非常に熱心で毎年数回「自創研修」といわれる研修を社長自らが出席、開催しているといいます。
「社員一人ひとりが能力を高め、心を養うために『読書』を取り入れています」。
と、藤井社長。
つまり、自創研修とは、「読書」を通じて何を気付き、どう自分の仕事に活かしていくか。自ら考え、そして発表し他人と共有することで思考力が養われるばかりか、プレゼンテーション能力、学ぶ経験値も上がるという一石四鳥なのです。最初この仕組みを知ったとき、私はジーンと心を打たれました。この取り組みに感銘を受けた白潟代表(トーマツイノベーション株式会社社長)はご自身の著作『伸びるしかけ』の中でにも紹介するに至っています。
「人は読書によって物事の道理を知ることができるのです。道理を知らないと何事を行うにも真の力は発揮できませんから。」
と、藤井社長。
「それに、読書をする習慣を身につけると自分でも不思議なくらい素晴らしい人達と次々にお会いできるのです。良い人との出会いが人生を良い方へ導いてくれるのです」。
確かに。今でこそ私は大好きなCDGの皆さんとご縁ができるに至ったのですが、元々の出逢いは1冊の本でした。それが、「売れる女性の営業力」。そう、私の著書人生を切り拓いてくれた渾身のデビュー作です。同社Yさんというトップセールスの女性の方がたまたま書店で見つけてくださり、社長に推薦していただいたのです。本の威力、読書の威力は圧巻です。
そして最近の自創研修では、なんと拙著『図解 1億売るオンナの仕事術』(かんき出版) を取り上げていただき、この本から何を得て、どう自分の仕事に活かし目標達成していくかを発表いただきました。
私は一番後ろの席で、全員の精魂こもったプレゼンを拝聴しておりましたが、感激のあまりつい涙ぐんでしまうことも。著者冥利に尽くというのはこのことでしょうか…。
太田彩子 著
拙著『図解 1億売るオンナの仕事術』をお読みいただき、皆さんの「印象に残った」部分を一部紹介します。
P36 姿勢の正しさは成績の正しさに比例する
P59 正しくニーズを把握するための質問力
P72 「価値」の提供と「強い想い」が決め手
P166 落ち込んでも自分を励ます言葉を持つ ・・・など
男性も参加者に多かったのですが、「自分は男性なので自分では買っていないだろう本だけれども、読んでみて『男性こそ女性の良い点を真似て結果を出したい」という嬉しいコメントもありました。
本にまつわる所感は以前の ブログ「読書のススメ」 でも紹介させていただいた通りですが、本によって大きな成長機会を掴むことができることは間違いありません。私も幾度となく本に助けられ、励まされたことでしょうか。
「人徳にあふれた人の口から出た言葉や行動に示された手本はいつの時代にも生きている。それらはみな後に続く者の頭や心の中に染み通って、人生のよき伴侶としてわれわれを助ける」
(「向上心」サミュエル・スマイルズ より)
話を元に戻しますと、高業績の企業と、読書習慣がある人財とは、何か相関性があると思うのです。もっと言葉を具体的に換言すれば、若いうちから「人格を磨く」読書という習慣を身につければ、思考力、情報力、仮説力などの経験値が上がり、成果に繋がってくるのです。
実際、CDG様が先を走り続ける勝因の一つに「若手社員の著しい成長」があると思われます。普通の企業では、まだ投資期間中である若手が生み出す利益は低い、と言われていますが、CDG様の場合はその常識が当てはまりません。
社風も風通しがよく、とにかく活気もある。かつビジネスリテラシー力も高いから安心して仕事も任せられる。若手社員の確実な成長、大きな業績貢献こそが、この時代でも勝ち続ける秘けつだったのです。(そしてその若手育成の成功の源はリーダーの存在ありきだという事実は言うまでもありません)
たかが1冊。されど1冊。本には無限の可能性が秘めており、そこから無限の能力を開花させてくれます。
CDG様の自創研修のお陰で大きな勇気と力が沸きました。著者として無数の本の中からこの1冊をご選定いただきましたことを改めて感謝申し上げます。藤井社長、CDGの皆様、心の底から有難うございました!


