こんにちは
ケンチクを楽しむちょっとしたポイントをお伝えする『トラ美先生の建築ツアー』コラム、けっこう楽しんでいただいています♪
今回のテーマは「床の間」です。秋になるとお庭を見ながらのお抹茶を一服なんてオツですよね。リアルに見ることも少なくなった床の間ですが、旅行先でたずねた武家屋敷や古民家などには必ずある「ハレの空間」。
床の間が今の形に落ち着いたのが室町時代ごろ。格式高い書院づくりから数寄屋風書院が登場し、メインとなる「床柱」が角柱から丸柱へと自由度が高まったので、より個性的な表現ができるようになったとか。
メインパーツは「床柱・違い棚・落とし掛け」の3つ、それに掛け軸や生け花、置物などをしつらえてトータルコーディネート。床の間は、「インテリアディスプレイ」の先駆けかしら~♪
本和室では「床の間」お隣に「床脇」がきます。
床の間が左・床脇が右→本勝手
床の間が右・床脇が左→逆勝手
との違いもあったり。
「床柱」にどの木を使うか?が腕の見せ所!
希少な銘木、凸凹した「しぼ」付き、皮つきなど・・・めずらしいのは、ブドウの木(お菓子じゃないよ~)ワイン王神谷伝兵衛別荘で見かけました。
そして、床の間以外でも私はついチェックしたくなるのが、目立たずひっそりと存在感を放つ『欄間』『釘隠し』『襖の引手』など。
“小さき所に紙は宿る”という言葉にふさわしい手が込んだものが多いので、古いお屋敷などを訪ねる際には、ぜひチェックしてみてくださいね♪
お読みいただきありがとうございます^^
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