昨夜ライブでの初披露、そしてMV SPOTも解禁になった11月30日発売の5th single「ルフラン」


今回の作品は、衣装×映像×楽曲×歌詞全てで1つのコンセプトを表現することに力を入れました


歌詞も今まで以上に明確なプロットを構築してから歌詞を書き始めたんだ

ここまで明確なストーリーを書いてから作詞に臨んだのは初めてである種挑戦だったけど
すごく良い作品になったと思うから
一人でも多くの人に知ってもらいたいな


11月30日発売のルフラン
そして
明後日の仙台から参戦するオータムカップ
冬の6大都市ワンマンツアーもよろしくね


ールフラン。


齢十六になったあの日。
私の元に両親が連れて来たのは、酷く無口な男でした。

一言に無口と言ってもその佇まいからは品の良さが漂い、まだ世間を知らなかった私から見ても、一目で大人の余裕と育ちの良さが伺えたほど。

最初こそばつの悪さから逃げ出したくなるような気持ちだった私も、顔を上げてよくよく見てみれば、彼の整った顔立ちと時折見せる柔和な笑みに心を惹かれた自分がいたことを今でも覚えています。



翌日から彼との暮らしが始まり、日々義務感と慣れない家事に追われる日々を過ごしました。

そんな気持ちを知ってか知らずか、彼は私のことをとても労わり、そして大事にしてくれました。

私はそれが本当に嬉しくて何度も何度もこの人で良かったと思い、同時に私を大切に育ててくれた両親に無二の感謝を唱えました。


一緒に暮らすようになってしばらく経っても口数の少なさは相変わらずでしたが、夕食後酌をする私に、初めて会った時と変わらない笑みで私の話に何度も頷いてくれました。

私はそんな毎日がとても幸せで、こんな日々がずっと続けばいいと思っていました。


しかし変わらぬ日々の中にも変わっていく世界があって、その変化は徐々に二人の穏やかな日々にも影を落とすようになりました。


お国からの命を受け、彼が私の元を去ったのはそれから半年と少しが経った頃でした。


「ルフラン」

華やぐ街を背に 
走り去ったあの人が
戻ることはないと 
分かってました

満開の参道は賑わい
似た人目で追う
再来の生涯を願って
擦れ違いの運命かな

遠ざかる背中が消えるまで
貴方の無事を想って良いですか
生まれ変わっても何度でも
貴方を探して また回り道


見えない鳥籠で 
日々は巡る万華鏡
夜もすがらあやした 
赤子と眠る

何回も 何回も 二人で重ねた 口元
何回も 何回も 受けます
幸せだった報いならば

華やいだ 街にも貴方が
居なければ煤けた 廃都でしょう
書き溜めた 出す宛無き文
滲んで 滲んで また回り道

行かないで行かないで
行かないで行かないで
傍にいて言えなかったわ

貴方が…
貴方がいないならもういらない
全てを捨てて また会えるのなら
生まれ変わっても 何度でも
貴方を探して また待ち惚け