ごきげんよう、ベルです。
突然ですがみなさん、一番好きな家事ってなんですか?
料理、洗濯、掃除などがありますが、「料理」と回答する人が一番"強い"気がしますね。
スカウターぶっ壊れるんじゃないかな!笑
さて私はと言いますと…アイロン!またマイナーな…
ということで、今日は溜まった洗濯物に一つ一つアイロンがけしていました。
ピシッとかけるとなんだか気持ちもしゃんとして、そしてあの香りが良いですね。
そんな風にすいすいとアイロンを動かしている時に、ある情景が浮かんできました。
寒い季節にキンと冷えたベッドルーム、そのシーツにアイロンがけをする女性ー
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである――。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許しあって結婚した、はずだったのだが……。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは? 傷つき傷つけられながらも、愛することを止められないすべての人に贈る、純度100%の恋愛小説。
なんだか重そうでしょ。
読書メーターを確認したら、なんと10年前に読んだ作品でした。
随分と背伸びしたな…
本作は、題材が題材なだけに、好奇心か構えの姿勢で読みがちだとは思います。ちなみに私は前者です。
例えるなら、少し前のドラマ「偽装の夫婦」的なテンポ感を予想してた!もちろん、あれもヒューマンドラマ要素ありで考えるものはあるけれど。
しかし、本作は透明感に溢れ、その美しい文章に心がジワリ…という内容なのです。
さすが、江國香織さんですね。
と言っても、読んだことがあるのは短編と「号泣する準備はできていた」のみですが…
10年前に1度読んだきりなので、今きちんと内容を覚えているかと言ったら正直怪しいものがあります。
しかし、あのシーツにアイロンをかけるシーンイメージだけは、やけに頭に残っているんですよね。確か主人公の笑子の寝る前のルーチンが、パートナーのためにアイロンでシーツを温めることなんです。
ストーブでもなく、エアコンでもなく、電気毛布でもなく、アイロン
あんまり聞いたことない手法ですが、それが彼らの優しさ・愛情のメタファーに感じました。
登場人物の名前も印象に残っていますね。「名は体を表す」という言葉がありますが、特にこの作品は、名前が繊細にその人自身を表している気がします。
妻:笑子(しょうこ)
夫:睦月(むつき)
夫の恋人:紺(こん)
特に”紺”って好きですね。本気で自分の子どもの名前候補に…その前に結婚しなきゃ(笑)
漫画やゲームのように弱ペダなら"小野田坂道"、逆転裁判なら"成歩堂"とキャッチー目的なものも面白い!でも、概念で思考に入ってくるというか、ふわっと刷り込まれていくというかそういうのもなんだか素敵です。
ちなみに、私の名前は「ベルりんの壁」…ある意味「名は体」を表しているかもしれませんw
本作で若輩者の私の頭を駆け巡らせたのは、比重が重い順に、
「愛ってなんだろう?」
「本当の優しさってなんだろう?」
「普通ってなんだろう?」
ということです。答えなんて出ないけれど、そういう思いが出てきたっていうことに感動しました。でも、今読んだらきっとこの順番はひっくり返ると思います。
おそらく、"普通って何"に引っかかるんじゃないかな。
「何」の先に、普通は良いことなのか否かというところにも発展しそうですね。
自分を放っておいたら普通になりそうで、でもその方が生きやすい場合もあって、なんだか深いぃ〜って!私が考えすぎか(笑)
起承転結を求める内容ではなかったと思いますので、もしかしたら好き嫌いは別れるかもしれません。
しかし、みなさんにもぜひ読んでいただきたいですし、感想もお聞きしたいです!
んーまあでも冬に読んだ方が良さそうですね笑
また、生活をしている上で本の1シーンが浮かぶことがあるかも「私、気になります!」
YouTubeではもちろんのこと、日々きらきらひかりたいですね✨
書評動画は特に光ってるような気も?
あ〜本のブログ書いたら、また読みたくなってきた!
最近全然読めてない><
新しく読んだ本は動画にしましょうね。
公式サイトでも動画関連の記事を更新しているのでチェックしてみてください!
それでは、ごきげんよう