
耳鳴りが精神的関連することは多くの方がご存知だと思うのですが。
最近、耳鳴りと ”神経” との関わりも影響が合うのではないかと考えてしまいます。
神経系からの耳鳴りは、把握していない人も多いようですが。
耳なり患者としては、理解しておくべきだと思います。
今回の課題
「耳鳴りは、精神と神経が関わっている」
前日:耳鳴りと精神原因
今日:耳鳴りと神経原因
精神と神経は、体に影響
体、精神、神経は密接に繋がっており、互いに影響し合います。
精神的ストレスは身体に不調をもたらし、身体の病気は精神に影響を与えることがあります。
また、神経系の働きも心と体の状態に大きく関わっています。
「精神」と「神経」は、似たような場面で使われることが多いですが、意味や使い方には明確な違いがあります。
🔹 精神(こころ)と神経は、どちらも脳に関わるものの。
それぞれ扱う範囲が異なりますが。
精神科は「心(こころ)」の病気(うつ病、統合失調症など)。
神経内科は「体」の病気(脳卒中、神経系の病気など)を扱います。
精神(せいしん)とは 心の働き全体を指す言葉です。
感情、思考、意志、記憶、意識などを含みます。
「こころ」の概念に近く、心理学や哲学でも使われます。
🔸「体と精神と神経の関わり」という課題は、医学・心理学・神経科学の交差点に位置する非常に興味深い分野です。
それぞれの要素がどように関係しているのでしょうか。
神経(しんけい)とは 身体中に張り巡らされた情報の伝達路。
脳と体をつなぐ物理的な構造です。 脳神経、脊髄神経、自律神経などがあります。
生理学や解剖学、神経学で使われる医学的な用語です。
① 神経系が体と精神をつなぐ橋
神経系(脳・脊髄・末梢神経)は、体(身体)と精神(心)の間をつなぐ中枢的な役割を果たします。
脳(中枢神経)は、精神活動(思考・感情・記憶)を司ります(管理、支配します)。
末梢神経は、体の感覚を脳に伝えたり、脳の指令を体に伝えたりします。
このように、神経系は“心”と“体”を結ぶインフラのようなものと考えても良いかもしれません。
② 体 → 神経 → 精神
身体的な状態が、神経系を通して精神に影響を与えることがあります。
「痛みや病気 → 神経を介して脳に伝達 → 不安やうつ状態につながる。 」
ホルモンや栄養状態、神経系の働きを変化、気分や集中力に影響などがあるようです。
③ 精神 → 神経 → 体
逆に、精神状態が身体に影響を及ぼす場合もあります。
ストレスや不安 → 自律神経の過活動 → 胃痛・動悸・不眠などの身体症状。
うつ状態 → 運動意欲の低下や免疫力の低下などがあります。
④ 自律神経の役割
精神と体の間で重要な働きをしているのが「自律神経」です。
交感神経(緊張・活動)と副交感神経(リラックス・休息)のバランスが健康を保ちます。 精神的ストレスがこのバランスを崩すと、体にも悪影響が出ます。
⑤ まとめ
三者の関係は相互作用的なので影響を与えるると.......
● 体 → 神経 → 精神 :病気や栄養状態が心に影響
● 精神 → 神経 → 体 :ストレスや感情が体に影響
● 神経 ↔ 体・精神 :調整・伝達・バランス維持が必要であれば、各要素についてさらに詳しく検討する必要があります。
耳鳴りに影響する神経的原因
耳鳴りの原因はさまざまありますが、「神経」に関係する原因としては、以下のようなものと考えられます。
神経内科は、脳や神経系の病気を扱います。
具体的には、脳卒中、脳腫瘍、てんかん、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症などがあります。
神経内科では、患者の症状や病歴、検査結果などを基に、病気を診断し、治療を行います。
精神神経科は、精神科と神経内科の両方を扱う診療科です。
脳の病気が心の病気に影響を与えたり、心の病気が神経系の病気を引き起こしたりすることもあるため、専門的な知識が必要です。
でも、耳鳴りは神経に大きく影響があって、脳が主因でないことがほとんどです。
それ場合は、ほとんど心配することと言われるものの患者は辛いです。
① 神経性の耳鳴りの主な原因
聴神経の障害(聴神経腫瘍など) が症状で、耳鳴り、難聴、平衡感覚の障害を引き起こします。
神経が関与している耳鳴りの特徴 は、片側性(片耳)の耳鳴りの症状がある場合が注意が必要です。
腫瘍や神経障害が原因の可能性。
突然発症・難聴を伴う:突発性難聴などが疑われます。
② 感音性難聴(内耳や聴神経の障害)
加齢や騒音によって内耳の有毛細胞や聴神経が損傷すると、脳が音の信号を誤って認識して耳鳴りが発生することがあります。
例えば、老人性難聴、突発性難聴、メニエール病 中枢性の異常(脳の聴覚処理に関連) 聴覚野(側頭葉)や脳幹の聴覚経路の異常活動により、実際には音がないのに音を感じる場合があります。
これが、耳鳴りの大きな原因と言われています。
④ 精神的ストレスや不安が関与するケースも多いです。
多発性硬化症やその他の神経疾患が障害されることで、耳鳴りを含む感覚異常が現れることがあります。
中枢神経の過活動や自律神経の不均衡が背景にあることが多いようで。
必要であれば、MRI検査や聴力検査で神経系の評価が行います。
⑤ 頚椎症や神経根の圧迫
頚部の神経や血管の圧迫により、耳鳴りが出現することがあります。
これは自律神経との関連も指摘されています。
神経も、一応理解しておきましょう
体、精神、神経は密接に繋がっており、互いに影響し合います。
精神的ストレスは身体に不調をもたらし、身体の病気は精神に影響を与えることがあります。
また、神経系の働きも心と体の状態に大きく関わっています。
① 心身相関(しんしんそうかん)
精神的な状態が身体に影響を与えること、そしてその逆も同じくこれを心身相関と呼びます。
精神的なストレスは、自律神経系、内分泌系、免疫系に影響を与え、さまざまな身体的な症状を引き起こすことがあります。
② 自律神経
心臓の拍動、血圧、体温、呼吸などの身体の機能は、自律神経によってコントロールされています。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられ、それぞれ活動モードと休息モードの役割を担っています。
ストレスや不安を感じると、交感神経が優位になり、心拍数や呼吸が速くなるなど、身体が緊張する状態になります。
③ 神経伝達物質
神経細胞間は、神経伝達物質によって情報がやり取りされます。
この情報伝達が正常に行われることで、心身の健康は保たれますが、神経伝達物質のバランスが崩れると、様々な心身の問題を引き起こすことがあります。
④ 精神と身体の相互作用
精神的な状態が身体に影響を与えるだけでなく、身体的な病気も精神的な状態に影響を与えます。
例えば、慢性的な痛みや身体の不調は、うつ病や不安障害などの精神疾患を引き起こすことがあります。