耳鳴りの医師側の情報は、比較的多く見つかるのですが。
患者側の情報がほとんどなく、私は素人なりに知り合いの耳鳴りの方にアンケートをとって、ブログに積極的に書き込んできました。
同じ耳鳴り患者の状況を把握できることは、医師側の情報とは違った意味で役に立ちますし、安心感を感じます。
最近、患者側のアンケート調査情報などが少しずつですが見つかるようになって、かなり簡易なアンケートなのですが、今日は集めてまとめました。
日本人の耳鳴りの比率?

日常生活の中で実際には音がないのに聞こえる状態を耳鳴りといい、本人にしか聞こえていません。
現在では、耳鳴りにお悩みの方が40歳以上の人に約2割いるという統計があります。
耳鳴りを、年齢別に感じた比率?

全体の半数が耳鳴りを感じたことがあると回答されました。
世代別では大きな偏りはありませんが、40代が60.0%、60代以上が57.5%と、中高年以上の経験率が比較的高い傾向が見られました。慢性化すると日常生活に支障が出るため注意が必要です。
どのように耳鳴りが起きるか?


50代・60代以上では「年齢と共に感じやすくなった」が上位となり、加齢により耳鳴りを感じる割合が高くなっている様子がうかがえます。
また、世代別の結果として特徴的なのは、20代のみ「長時間イヤホンを使用したとき」が上位に入っているほか、30代・40代は「気圧」が上位となり、世代間での傾向の違いが表れる結果となりました。
初めて耳鳴りがしたのは何才頃でしょうか?

初めて耳鳴りがした年齢について伺ったところ、「50代(34.0%)」と回答した方が最も多い結果となりました。
耳鳴りの発症は、60代くらいまでは年齢とともに増加すると言われており、今回の結果でも50代以降で半数以上の方が経験していることがわかりました。
耳鳴りを感じたら病院に行きましたか?

耳鳴りを感じてから病院に行ったのか伺ったところ、「病院には行っていない(63%)」と回答した方が最も多い結果となりました。
意外にも、これほどの方が生活に影響をきたしていても、病院に通っている方は少ないということが意外ですが。
病院に行って、正確な原因と改善につながりましたか?

病院に行ったことで、正確な原因がわかり改善に繋がったのか伺ったところ、約半数の方が「原因はわからず、改善もできなかった(49.0%)」ということがわかりました。
また「原因はわかったが、改善はできなかった(29.7%)」の回答を加えると、病院に行っても約8割の人が症状の改善に至らなかったと回答しています。
加齢によるものや疾患など、耳鳴りの原因は様々ですから、病院に行ったからといって原因がわかり改善に繋がるとは限らないようです。
あまり治る印象がないからこそ、そもそも病院に行く人も少ないのかもしれません。
しかし、日常生活にも支障が出る耳鳴りを1日でも早く改善したいと思っている方が多いのではないでしょうか?
どんな時に耳鳴りを感じましたか?

どういったときに耳鳴りを感じたか伺ったところ、「時と場合関係なく(51.0%)」「疲れやストレスを感じた時(40.0%)」と回答した方が上位2つを占める結果となりました。
多くの方は、時と場合関係なく不定期で耳鳴りに悩んでいるようですが、特に疲れやストレスを感じることで耳鳴りが発症しやすくなるのかもしれません。
「眠ろうとしている時(15.0%)」という回答もあり、日常生活へ支障も危惧されます。
耳鳴りの一番の悩みは何ですか?

様々な場面で起こる耳鳴りですが、一番の悩みは何だったのでしょうか?
ダントツで多かった回答が「常に不快感・ストレスがある(56.0%)」でした。
普段から耳鳴りを経験している方は特に、不快に感じる方が多いのではないでしょうか?
それがストレスにもつながり、また耳鳴りを発症するといった悪循環に悩まされる方もいるかもしれません。
耳鳴りの改善を実施したことは?

耳鳴りの改善のため、取り組んでいる・取り組んでいたことについて伺ったところ、「健康的な食事(34.0%)」「適度な運動(32.0%)」と回答した方が多いことがわかりました。
まずは、体の健康を維持することに専念している方が多いようです。
耳鳴りに対する一般的なアンケート内容で、患者の気持ちを理解するためにもう少し深い内容があると、同じ耳鳴り疾患としては役に立つのではないかと思うのですが。
私の集計したアンケートは対象数が少なかったのに比べると、それなりの適正なデータ背景があるものと考えられます。