耳鳴りに慣れたら、耳鼻咽喉科に行かなくても良いのか?
・・・そのような質問がいくつかあったのですが。
私の耳鳴りは、約二年半。
その倍位の期間、辛い思いをした意識があるのですが。
最近は、耳鳴りの苦痛度もかなり減少して、あの頃と比べると穏やかに生活しているようになりました。
でも私は、相変わらず3人のドクターに定期的に診療してもらっています。
以前より、多少通院期間が長くなったものの、心療内科のように ”卒業” する、気にななりませんでした。
毎回の治療ごとに聴覚検査はするものの、薬剤の服用は一年くらい無くて。
ドクターとの診察は最近の調子などを話して、一般の患者さんよりかなり短い時間での診察室をでてくる状況です。
かなり待たされるので、これらの診察を整理しようと思うのですが。
デリケートな私は、何となくこの状態を続けています。
以前、耳鳴りの知り合いにアンケートで耳鳴りに慣れたら耳鼻科には行かなくても良いのかという質問に対したデータを記します。
耳鳴りが慣れて安定した段階で、医師に通院する必要があるかという質問アンケートです。
対象者は、現状耳鳴りに慣れてはいない患者のため、”慣れる” と言うことを
改善と考えていない方もいたようです。
みなさんは、耳鳴りが ”消えれ” ば医師には行かないものの、 ”慣れて” もかなり不安があるものと考えられます。
Q_1. 耳鳴りが慣れたら医師に行きませんか?
※慣れるという範囲を、THI評価の10以下として質問しました。
回答 | 人数 | 比率 |
① 慣れたら行かない | 5 | 20% |
② 様子を見る | 14 | 56% |
③ やはり行く | 6 | 24% |

私の知り合い耳鳴り疾患のある方はほとんどデリケートで、多数の人が ”慣れても” 医師には通うという回答でした。
Q_2. 耳鳴りが慣れたら、どの位で耳鼻科を卒業しますか?
※ [ Q_1 ] で、③以外の回答者に質問しました。
回答 | 人数 | 比率 |
① 数ヶ月 | 3 | 15% |
② 半年 | 4 | 20% |
③ 一年 | 9 | 45% |
④ 数年 | 4 | 20% |

薬剤処方はなく、検査も安定していることを背景に通院を卒業するかという回答に対して、多数の人は継続治療を考えています。
Q_3. 耳鳴りが慣れても、どうして医師に行こうと思うのですか?(複数回答)
※ [ Q_1 ] で、③以外の回答者に質問しました。
回答 | 人数 | 比率 |
① 再発が怖いから | 10 | 50% |
② 行かないと不安 | 12 | 60% |
③ 検査継続したい | 8 | 40% |
④ 信頼があるので | 4 | 20% |
⑤ 何となく | 5 | 25% |
結果としては、”耳鳴りが慣れて” も ”耳鳴りの不安” はそのまま残っているのが耳鳴り特有のデリケートさ。
医師に行かなくて孤独で改善する気持ちにはなれないのが一般かも知れません。
● 薬を服用している方

医師から薬剤を処方され、それなりに効果がある方は当然継続しなくてはなりません。
医師から離れるのは、薬剤を何ヶ月間も終了している状態の患者さんです。
それに、薬を服用している状況では、耳鳴りが ”慣れた” とは言えません。
耳鳴りが慣れると言うことは、医師に頼らず自身でコントロールできる状態です。
● 聴覚検査に変化のある方

耳鳴り疾患のある方は、通院したタイミングで毎回検査するのが一般です。
もう何回も、検査結果が変化がない方は安定した状態ですが、中には検査状態が大きく変化する方もいるようです。
これらの方は、検査を終えてしまうことは良くないことで、継続して検査して実態を見つけなくてはなりません。
そして、難聴による耳鳴り疾患がある方は、耳の ”聴こえ” を継続して検査する必要があり、卒業することはできません。
● 精神的にデリケートの方

耳鳴りにだけでなく、精神的にデリケートな方が医師を卒業することの難しさがあります。
医師に行かないことの不安や、再悪化することの恐怖など、医師との交流のなくなることは精神的なダメージをもたらすことがあります。
このようなタイプの方は通院期間を少しずつ空けながらも、予約は確保しておくことが必要です。
改善と共に、少しずつ通院期間を倍にしながら、ある段階で卒業したら良いかと思います。
もともと耳鳴りが気になる方は、明らかにデリケートな方なので。
● 医師からカウンセリングを受けている方

補聴器、TRTを続けている方は、当然通わなくてはなりません。
個人の症状に合わせて、通院する必要があります。
医師からカウンセリングを継続して受けている方は、 ”慣れてきている” と言う範囲で、医師の指導が必要です。
● 自分で耳鳴りをコントロールできる方

耳鳴りが慣れると言うことは、個人による精神的なコントロールによるものと考えても良いかと思われます。
私もある時期から、耳鳴りを逸らすためのコントロールが上手く出来るようになってきたような気がしました。
そのコントロール方法を明確化することが出来れば、お伝えしたいのですが、現状は何となくのなのですが。
でも、一年半前には耳鳴りの発生をそのまま受け入れざるを得なかった状態から、今は多少のコントロールが出来るようないなっています。
これが出来れば、医師から仮卒業ができるものかも知れません。
● 耳鳴りが慣れて一年経った時

耳鳴りが慣れたと言う意識を持ち初めても、年間の季節変化などにより、耳鳴りに対する精神度(苦痛度ではなくて)が異なるような気がします。
個人的な差はあることと思いますが、私は夏場は比較的小さく、春先に負担が多くなることを実感しています。
これらの変化のあることのに、協力してもらえ得る医師がいないことは弱みを持ってしまいます。
だから、耳鳴りが慣れて一年の状況を問題なく把握した段階で、仮卒業の可能性があるのではないでしょうか。
● 医師には、あまり頼らなかった人
私は、徹底的にドクターショッピングをして、今の医師に頼っています。
決してドクターショッピングを肯定するものではありませんが、相性の合う医師との交流により改善したかったのです。
耳鳴り患者は、私のような性格の人が多いものと考えますが。
一方、 ”耳鳴りはうまく付き合うしかない” とクールに考える方もそれなりにいて。それらの方は、精神的苦痛が酷くならず、耳鳴りと上手に対応しています。
本来は耳鳴り対応として、これらの方の「気にしない」行為が医療側としては最大の治療行為なのかも知れません。
このような方は、慣れれば医師から卒業して、もう一歩自身で改善行為ができるはずだと思います。
私は自分のことを振り返り。
これか一生、医師に通院する必要があるのかと考えますと。ある段階で卒業すべきなのだと考えているのですが。
調子悪くなったら、また通院すれば良いので。