私の耳の疾患は、
左耳に耳鳴りがあって、右耳に聴覚過敏があるものと思って、今も対応しているのですが。

振り返ると2年前の春、家にいると低周波の音が響いて何か周りの環境が変わったしまったかのように感じて不安になりました。
そして、その音を不安に思い続けていたら、2ヶ月後に左耳に耳鳴りが発生したのです。
でも未だ、「左耳=聴覚過敏 + 右耳=耳鳴り」という決定的な診断は確定されていないのですが。
私の、耳の疾患のきっかけは ”聴覚過敏” だったと思っています。
昨年の秋口に、耳鳴りと聴覚過敏の音の大きさがが落ち着いてきたなと安心していたのですが。
今年の2月には、耳鳴りと聴覚過敏の響きが再び大きくなって、精神的苦痛が発生するのではないかと心配した時期がありました。
でもどうにか現在は、多少緩和してきているように思われます。
聴覚過敏につて、色々と情報を見つけ深く調べたこともあるのですが。
久しぶりに、聴覚過敏について ”基本的なレベルで” 再考してみようと思いました。
聴覚過敏いついて
聴覚過敏は、周囲の音が我慢できないほど大きく感じられてイライラしたり、非常に気になってしまうなど、不快感やストレスをともなう疾患です。
聴覚過敏の特徴は名称の通り、聴覚(音を感じる感覚)がとても過敏になるということです。
普通の人は気にならない音が聞こえたり、普通の人には苦にならないような音に対して苦痛を感じたりします。
人によって、他の人に比べて音量が大きく感じたり、痛みを感じる場合もあるようです。

聴覚過敏の症状は、音に対する聞こえ方に問題があるということです。
その音の感じ方は個々によって違いますが、少し音が気になるくらいの人もいれば、精神的な疾患になってしまうほど辛く感じる人もいます。
聴覚過敏の原因は、現在は解明されていない点がまだ多く残されて。
そのため、症状の程度を的確に測ることができる基準はまだ存在しません。
聴覚過敏の疾患にかかっている人は、以下のことが挙げられます。
・周囲の不快な音を聞き流すことができない
・騒音に敏感で、それを避けることができない
・精神的な側面との関わりがみられる。
また、こういった聴覚過敏の症状は、耳鳴りを伴うことも多いにあります。
この場合、耳鳴りは難聴が原因となるものではなく、「自覚的耳鳴り」という聴力には異常がない耳鳴りとなりことが多いようです。
確かに私も聴覚過敏の後、難聴の範囲ではなく、自覚的耳鳴りが発生したものと考えています。
聴覚過敏は、医師も患者自体もなかなか判断しにくくて、専門の検査をして裏付けます。
私も、SISI検査やUCL検査などをして、医師も”聴覚過敏” であることを確認してもらっています。
個人的な聴覚過敏の検査として、チェックリストがありましたのでここの掲示させていただきます。
聴覚過敏を判断するチェックリスト
● 一般的な人が気にならないような音に反応してしまう
● よくある何でもない音が、大きく響き不快に感じることがある
● 特別大きな音でなくても、耳を塞ぎたくなることがある
● 特定の音が気になり、頭痛やめまいを起こすようなことがある
● 大きな音を聞くと、不安を感じたりパニックになることがある
● 冷蔵庫やエアコンなど家電や、時計の秒針の音が気になる
● 食器が触れる音や、機械が発する高い音が苦手である
● 子供や赤ちゃんなどの声や、甲高い声を苦手である
● 人の多い場所にいると、疲れたり体調不良を起こしたりする
● 人の話し声が気になって、集中できないことがある
2つ以上当てはまった方は聴覚過敏の傾向があるかもしれません。
当てはまった項目が多ければ多いほど、聴覚過敏の傾向が強いとと考えてみてください。
聴覚過敏苦手な音
一般的に、聴覚過敏の人は、低い音よりも高い音が苦手だと言われています。
その中でも、尖った甲高い音が苦手な場合が多いようです。
一般的な、聴覚過敏の人が不快になる音

・子どもの声
・赤ちゃんの泣き声
・駅や街中での人ごみの声
・人が継続的にする咳の音
・BGMの音や館内放送
・救急車のサイレン
・スーパーでカートがきしむ音
・エスカレーターが動く音
・掃除機やドライヤーの音
・水洗トイレの流れる音
・食器が触れ合う音
・ドアの開け閉めやノックの音
・キーボードをたたく音
・時計の秒針の音
・体育館のような広く多くの人が集まる場所での声
・ボールペンをカチカチとノックさせる音
列挙されただけでも多くの音が当てはまり、普通はなんでもない音が聴覚過敏の人にとってはつらいものだということがわかります。
中には、買い物に行くだけで疲れ果ててしまい、寝込んでしまう人もいるほどです。
私が、聴覚過敏の人が不快になる音

・地下鉄の走行音
・夜中に出会うバイクの音
・調整の悪い空調室外機
・公園で聞こえる子供の奇声(一般的)
・ステンレスシンクにあたる水道の音
・フォーク・ナイフと食器のぶつかる音
・ドアがバーン閉まる(一般的)
・TVで女性芸人のキャンキャンした声
・赤信号で通過する救急車の音(一般的)
・雷の音
聴覚過敏の症状や程度はによって大きく異なります。
私の聴覚過敏の対象音は、一般とは違い低周波音もかなり気になっていました。
やはり、聴覚過敏の個人で不快音が違うようです。
聴覚過敏の原因
聴覚過敏の原因はいくつか考えられています。
耳の疾患、頭部の損傷、そのほかストレスや薬物療法によるもの、顔面神経麻痺、てんかんなどの疾病がその背後に潜んでいることもあると考えられています。また、原因は一つだけでなく複数の要因が関係していることも考えられるようです。
耳周辺の疾患の影響
内耳性の難聴
内耳性の難聴には、突発性難聴やメニエール病などがあり、これらの難聴に伴い、聴覚過敏が起きることがあります。
聴覚過敏の方の多くは、メニエール病と言われている方が多くいようです。
これは低下した聴力をカバーしようと補充現象が起こり、普通の音でも異様に大きく聞こえてしまうためと考えられています。
顔面神経麻痺
耳には、大きすぎる音を和らげる役割があり、それを担っているのが鼓膜の奥にあるアブミ骨です。
顔面神経麻痺が起こることで、アブミ骨が動きにくくなって、周辺音が大きく響いてしまいます。
脳に関連する影響
てんかん・偏頭痛
てんかんや偏頭痛になると、脳の神経細胞が過敏になってしまい、必要な音とそうでない音を振り分けられなくなってしまうことがあります。
その結果、不快な音を含んだすべての音が耳に入ってきてしまい、非常にうるさく感じてしまいます。
発達障害
聴覚過敏は、自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害がある人が抱えやすい問題です。
これは発達障害のある人が定型発達の人に比べて、音を含む外部からの刺激に対して敏感であるからだと言われています。
心に関わる影響
ストレス
人は強いストレスがかかると、自律神経が乱れてアドレナリンが過度に分泌されます。
これが、聴覚過敏を伴う難聴や耳鳴りを引き起こしたり、頭痛や肩こりなどを引き起こすことがあります。
聴覚過敏が起きる要因のひとつに、ストレスなどによる自律神経の乱れがあることも考えられています。
心療内科では症状に合わせた薬が処方と、カウンセリングなどの心理療法で治療します。
うつ症状
うつ病状態のとき自身を守るために脳が敏感になり、これまでは気にならなかった音が不快に感じられることがあります。
ただし、具体的なメカニズムは解明されていません
私の聴覚過敏の原因
結論から、原因は未だ分かっていません。
当初、クリニックに行くとメニエール病と診断されて、聴覚検査に合わせ眼振検査を毎回実施したのですが、眼振検査による異常は一度も診察されませんでした。
それでも、イソバイドを処方されたのですが改善はありませんでした。
脳神経外科での診査で、てんかんと偏頭痛の可能性を考えて検査しました。
聴覚過敏の影響か、偏頭痛を感じる神経的な痛さがあって気になっていたのですが。
てんかんの専門医は、脳のMRI検査と脳波の検査で、てんかんの可能性はないことを確認。
ただその頃の脳波は、かなり暴れていた状態だったようですが。
首からの神経的な痛さは、後頭神経痛の可能性を考えて、ベンゾジアゼピン系の薬剤を処方さたのですが怖くて飲めませんでした。
今も、薬箱にお守りとして保存されています。
裏付けはなくても、私の聴覚過敏の発生は、ストレスの可能性が高いと考えられます。
”コロナ禍による人とのコミュニケーション不足” が原因だと思っています。
今思い出しても、およそ3年間、遊び行けない、飲みに行けない、食事に行けない。
誰でもストレスが溜まっていたと思うのですが、私は耳の疾患が発生してしまったと考えています。