こんな暑くて、日本は四季から五季になりそうだ。 一方、亜熱帯化して、二季になるという考え方もある。 今日も暑さの話になってしまいました。日本には以前から、「五季」という言葉がありました。 一つの考え方としては、私たちが一般的に考えた四季に、梅雨の季節を加えたものです。

 

こんな暑くて、日本は四季から五季になりそうだ。

一方、亜熱帯化して、二季になるという考え方もある。

今日も暑さの話になってしまいました。

 

日本には以前から、「五季」という言葉がありました。

一つの考え方としては、私たちが一般的に考えた四季に、梅雨の季節を加えたものです。

そして、もう一つは春夏秋冬に「夏土用」を足したもので。 

春は2月の立春から、

夏は5月の立夏から、

土用は7月の暑い時期から立秋まで、

秋は8月の立秋から、

冬は11月の立冬からを指します。

これらは、日本の美しい季節を表現していた言葉だったのですが。

過酷な「五季」になりそう。

でも日本は、これから過酷な「五季」になりそう。

「猛暑」という意味の季節が加わった「五季」になりそうなのです。

夏は、2段階で、初夏と猛暑の季節に二分割されてしまいそう。

 

私たちが小さな頃の夏の気温は、30度適度だった。

思い出すと ....... ”今日は暑いな” という日は、最高気温は32度くらいだったような気がする。

そのころは当然暑いけれど、危ない暑さということではなく、”夏の暑さ” さえ楽しめていたようだった。

夏は、ある意味活発で楽しい季節で。

夏休みは、子どもたちは海やプールに行って真っ黒でになっていた。

私は、大人になっても毎週湘南の海に行って。

サザンオールスターズの夏の曲を耳にしながら、夏をエンジョイしていたのに。

桑田佳祐さんも、”我々高齢者バンドにとって、令和の夏は暑すぎるよ” とメッセージを伝えているくらいだ。

 

この数年は、35度の暑さが続いたり、40度近くになる日もある。よく考えると

恐ろしい夏の猛暑だ。

まさか、気温が体温を越すとは考えられなかった。

もう、この温度は従来の "夏" という感覚ではなく、新しい猛暑を表す季節名をつけるべきかも知れません。

おそらく今の夏は6月から7月上旬までで、7月中旬から9月初旬までは”夏”という言葉から危険性を促す言葉にしなくてはならないかも知れません。

 

”春夏秋冬”という四季ではなく、五季の誕生するかも。

五季を、春夏秋冬のなかに”熱”を入れて、「春夏熱秋冬」なんていう言葉を作っている人もいる。

 

夏は、元気に楽しめる季節だったのに、この数年の7、8月は若者でさえ辛い季節になっています。

四季が、二季に。

人々は、”夏が長すぎて、春と秋が異常に短く感じる” とこの数年言われています。

やっと秋が来たと思ったら急激に寒くなって、とても身体がついていかない。

「日本はもう四季じゃなくて、夏と冬の二季の国だよね」などの意見が多く見られるようになりました。

 

異常気象を最前線で研究する三重大学教授・立花義裕先生の話なのですが。

「異常気象が普通になって、四季は二季に」という考え方。

 

北極の温暖化と言うと他人事のように感じますが、我々が住んでいる場所の気象に関係があります。

北極が温暖化して、偏西風が激しく蛇行すると、台風が増えます。また、猛暑で海面水温が上がっています。

そうなると、ゆっくり動く台風は、暖かい海からどんどんエネルギーをもらって、ますます巨大化・強化されます。

日本付近の海面水温が高いので、強いまま上陸することも起こり得ます。猛暑と台風による激しい雨が、同時期に起きてしまいます」と台風の話。

今年も、強烈な台風が来るのが心配です。

 

異常気象が “ニューノーマル” になった場合。

春夏秋冬がなくなり、四季が “二季” になっていくと考えています。

 

夏が長くなって、秋と春の期間がかなり縮まって、冬はちゃんと寒い。

実際この数年、春秋の期間がとても短いと思いませんか?

 

春は最近、暖かくなっています。

この一因は、ユーラシア大陸の雪が早く解け、暖まった空気が偏西風に乗って日本に来るため、日本も早く暑くなる。

夏は偏西風の蛇行でものすごく暑い。

そして、猛暑が続くと陸の温度も上がりますが、海面水温も上がります。

夏の終わりには太陽が弱ってきますが、水温が高いので、海から吹く風が暑くなるため、残暑が厳しく続くのです。

そして、残暑が続くと、秋の入りが遅って期間が短くなります。

 

冬も温暖化である程度、暖かくなりますが、それなりに寒い季節は続きます。

冬は大きく蛇行した偏西風がズレて、向きが反転。

大陸が寒く、海が相対的に暖かくなります。そうなると、風が吹く向きが逆になるので、寒波が来て大雪が降ります。こうして、夏は暑く、冬は寒く、春秋は短くなって季節が2つになっていくそうです。

 

東京大学先端科学技術研究センター教授で、気候変動科学を専門とする中村尚先生は、「ここ40年で確実に地球温暖化が進行しており、特に直近の10年は、過去10万年の地球の歴史上でもっとも気温が高い期間でした」と話す。

進み続ける温暖化は、日本の気候にどのような影響を及ぼしているのか。豊かな四季は、この先、姿を消してしまうのだろうか。すなわち二季になってしまうと言う。

気象庁が季節ごとにまとめた、日本域での約130年間の気温推移データがあります。春夏秋冬のすべての季節で気温の上昇が見られますが、なかでももっとも気温が上昇しているのが春で、次が秋なんです。

平均するとここ100年の間に、春は1.56度、秋は1.27度、気温が上昇している。

これらの季節は、夏の季節の範囲に入ってしまうのです。

 

....... この "二季" の考え方が、日本の多くの人にも一般化しているようです。

温度の異常変動を、一応確認してみた。

100年前の夏は、26度未満だった

 

気象庁が観測してきた「東京」の6~9月の日々の平均気温を見ると。

1901~1920年の20年分の平均値では26度を超えた日は1度もなかったそうです。

しかし、2001~2020年では26度を上回った日が4カ月間の半分を占めた。

近年になるほど、夏がより暑くなり、より長くなっている体感と重なる。

誰でも感じている温暖化が、明らかに示されているのです。

 

そして昨年の2023年は、暑い日が2001~2020年の平均値よりも多く、残暑も長引き、異例だったことが読み取れる。

最高気温では30度以上が5月17日から9月28日までに90回あった。1年間のおよそ4分の1が「真夏日」か「猛暑日」だったことになるわけでした。

10年単位の猛暑日と熱帯夜

年代 8月の猛暑日 8月の熱帯夜
1970年代 13日 108日
1980年代 3日 126日
1990年代 21日 152日
2000年代 20日 145日
2010年代 43日 178日

10年単位の合計で比較すると…
2000年代こそ減りましたが、熱帯夜は2010年代に急増。
猛暑日にいたっては、2000年代・20日→2010年代・43日と、2倍以上となりました。
この結果を見る限り、2010年代から急激に暑くなったと言えます。

今年の3カ月予報

気象庁が6月後半に発表した、7月から9月にかけての3か月予報。

気温は全国的に7月から9月にかけて平年よりも高い見通し。

昨年2023年の夏は、過去最も暑い夏となりましたが、この夏も異例の猛暑となる可能性もあります。

予想される海洋と大気の特徴

この先3か月は、全国的に気温が平年よりも高く、昨年に続き「猛暑」となりそうです。
その理由としては、まず地球温暖化の影響などにより、中緯度帯を中心に大気全体の温度がかなり高いでしょう。
また、猛暑をもたらす「ラニーニャ現象」に近い海面水温分布となるでしょう。今後、「ラニーニャ現象」の発生の可能性が高くなっており、発生した際には猛暑となる可能性が一層高まるため、警戒が必要です。

 

上空にあるチベット高気圧は北東への張り出しがやや強く、偏西風は日本付近では平年よりやや北寄りを流れるでしょう。太平洋高気圧は北西への張り出しがやや強い見込みです。

これらのことから、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、気温が全国的に7月、8月、9月の3か月ともに平年よりも高い見込みです。

この夏も猛暑予想 降水量は西日本ほど多い

3か月の平均気温は全国的に平年より高いでしょう。
梅雨明け前の7月から気温が平年よりも高く、7月初めから真夏日が続出する見込みです。

7月スタートと同時に学校のプールも始まる所が多くなる頃ですが、暑さに気づきにくい水の中で熱中症にかかることもあります。
8月はお盆休みなど長距離を車で移動する方も多いと思いますが、車内での熱中症に気をつける必要があります。

9月に入ってもなかなか暑さがおさまらず、残暑が続く見込みです。
昨年2023年の日本の夏の平均気温は、統計開始以来1位となり、過去最も暑い夏となりました。今年も長い期間、熱中症対策が欠かせないでしょう。

 

また3か月の降水量は、平年並みの所が多く、西日本では平年並みか多い見込みです。太平洋高気圧の縁辺を回る湿った空気が西日本を中心に流れ込みやすいでしょう。

 

今年の暑さの情報を、集めて引用させていただきました。

これからの強烈な暑さを、頑張って乗り切りたいですね。