季節の変化によって耳鳴りが悪化する可能性を、シーズンごとに書いています。

ちょっと前に梅雨に入って、気象病と耳鳴りの関係を投稿したばかりなのに。
今年は、急にこんなに暑くなって。
耳鳴りブログとしては、 ”暑さと耳鳴り” について、もう書かなくてはならない状況になって。
いち早く、暑くなることによって耳鳴りの悪化することについて、まとめることにしました。
内容は一般的で情報で、皆さんはご存知だと思うのですが。
私たち耳鳴りの疾患の方と一緒に、この季節も気をつけようとまとめました。
暑い時に、耳鳴りが悪化する理由
暑い時に耳鳴りが大きくなるのはなぜ?
暑い日差しの屋外からエアコンの効いた涼しい屋内へ入るなど、気温差が急激に大きくなると体温をコントロールしようと自律神経が過剰に働き、体が過度に疲れてしまう「寒暖差疲労」と呼ばれる状態になります。
自律神経が乱れると体のさまざまな部分で不調が起こり、耳鳴りもその不調の一つとして現れる場合があります。
これが、ポイントです。
暑くなると耳鳴りが大きくなる理由

暑くなると耳鳴りが大きくなる理由はいくつか考えられます。
脱水症状
暑さで汗をかきやすくなるため、脱水症状が起きやすくなります。
脱水状態になると血液の粘度が増し、耳鳴りを引き起こすことがあります。
ストレスと疲労
暑い天候は体にストレスを与え、疲労感を増加させます。ストレスや疲労は耳鳴りを悪化させる要因の一つとされています。
血行の変化
暑さによって体温が上がると、血管が拡張し血流が増えます。これが耳の中の血流にも影響を与え、耳鳴りを悪化させる可能性があります。
騒音の増加
夏は外出する機会が増え、騒音にさらされることが多くなります。騒音は耳鳴りの原因となることがあります。
アレルギーや鼻詰まり
夏はアレルギーが増える季節でもあります。アレルギーや鼻詰まりが耳の中の圧力を変化させ、耳鳴りに影響されるこすことがあります。
以上の原因から、気になる3つの ”耳鳴りを悪化する” 理由をまとめました。
1)脱水による耳鳴りが大きくなる

血液の粘度の増加
脱水状態になると体内の水分が減少し、血液の粘度が増します。
これにより血流が悪くなり、耳の中の血流も影響を受けます。血流の変動は耳鳴りを引き起こす可能性があります。
内耳の血流不足
内耳は音を感じるための重要な部分ですが、非常に繊細であり、十分な血流が必要です。
脱水によって血流が不足すると、内耳の機能が低下し、耳鳴りが発生しやすくなります。
電解質バランスの乱れ
脱水によって体内の電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)のバランスが乱れると、神経伝達や細胞機能に影響を与えます。これが耳鳴りの悪化に繋がることがあります。
電解質の乱れは、あまり気にしていない方が多いようですが、耳鳴りだけでなく体調確保のために気にしなくてはなりません。
ストレスと疲労の増加
脱水は身体的なストレスを引き起こし、全体的な体調を悪化させます。ストレスや疲労が増えることで、耳鳴りが悪化することがあります。
脱水による耳鳴りの悪化を防ぐためには、次のような対策が有効です。
● 十分な水分摂取
暑い天候や運動中には、特に意識して水分を摂ることが重要です。
● 電解質の補給
スポーツドリンクや経口補水液を利用して、電解質バランスを保つようにしましょう。
● 涼しい環境で過ごす
暑さを避け、涼しい環境で過ごすことで脱水を防ぎます。
2)ストレスや疲労で、耳鳴りが大きく
ストレスに影響

自律神経系の影響
ストレスは自律神経系(交感神経と副交感神経)のバランスを乱すことがあります。
暑さによってストレスが増えると、交感神経が過剰に活性化し、心拍数の増加や血圧の上昇を引き起こします。これが内耳の血流や圧力に影響を与え、耳鳴りを悪化させることがあります。
ホルモンの影響
ストレスが増えると、コルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されます。
これらのホルモンは血管を変化させ、血流に影響して。内耳の血流が変わることで、耳鳴りが悪化する可能性があります。
集中力と感覚の敏感化
ストレスが高まると集中力が低下し、耳鳴りなどの感覚に対して敏感になることがあります。
通常は気にならないレベルの耳鳴りが、ストレスによってより強く感じられることがあります。
疲労と耳鳴りの関係
睡眠不足
暑さやストレスによって睡眠の質が低下し、睡眠不足になることがあります。
睡眠不足は体と脳の回復を妨げ、疲労感を増大させます。疲労が蓄積するとにより、耳鳴りが悪化することがあります。
体力の消耗
暑さによって体力が、極めて消耗しやすくなります。
体力が低下すると、免疫力や体の回復力も低下し、耳鳴りが強く感じられることがあります。
神経系の疲労
長期間の疲労や過労は、神経系に負担をかけます。
神経系が疲労すると、耳鳴りを抑える能力が低下し、耳鳴りが増強することがあります。
暑さによるストレスと疲労を軽減し、耳鳴りを抑えるための対策は次の通りです。
● 十分な休息と睡眠
良質な睡眠を確保し休息を取ることで、体と心の回復を促進します。
● リラクゼーション
瞑想、深呼吸、ヨガなどのリラクゼーション方法を取り入れて、ストレスを軽減します。
● 涼しい環境での過ごし方
エアコンや扇風機を利用して、暑さを避け、快適な環境で過ごすようにします。
● バランスの取れた食事
栄養バランスの取れた食事を摂ることで、体力を維持し、疲労を軽減します
3)血管拡張による耳鳴りが大きくなる
冬場では、血管拡張によって血流を促すことによって耳鳴りを改善できるものと考えていたのですが。
血管拡張が、意外にも耳鳴りを大きくすることもあるようです。
血流の増加
暑さによって体温が上がると、体は体温を下げるために血管を拡張させます。
これにより、皮膚表面近くの血流が増加し、熱を放散しやすい状態になり。耳の中の血管も拡張するため、内耳や中耳の血流が増えることになります。
この血流の増加が耳鳴りの原因になることもあります。
一般的には、血流の悪さで耳鳴りが大きくなるのが常道ですが、このような状況から耳鳴りが悪化することがあるそうです。
血流の音
血管が拡張し血流が増えると、血液の流れが速くなり、耳の中で血流の音が聞こえやすくなります。
これが耳鳴りとして感じられることがあります。特に、内耳の近くにある血管が拡張すると、血流の音が強くなり、耳鳴りが悪化することがあります。
内耳の圧力変化
血管の拡張は内耳の圧力にも影響を与えます。
内耳は非常に敏感な部分であり、圧力の変化に対して敏感です。
血管が拡張し、血流が増加すると、内耳の圧力が変動し、耳鳴りが発生することがあります。
血管の拡張による耳鳴りの悪化を防ぐためには、次の対策が考えられます。
● 涼しい環境で過ごす
暑さを避け、エアコンや扇風機を利用して涼しい環境で過ごすようにしましょう。
● 適度な水分補給
水分補給をしっかり行い脱水を防ぐとともに、体温調節が必要です。
● リラックス
ストレスを軽減するために、リラクゼーションや深呼吸を行い、自律神経系の安定を図ります。
耳鳴りは、暑さでも悪化することがあります。
これだけ暑い毎日が続いているので、どうぞ気をつけてください。