耳鳴りを悪化させる可能性のある薬剤はいくつかあります。以下にその一部を挙げますが、具体的な薬剤については必ず医師や薬剤師に確認することが重要です。 いろいろな疾患を改善するために薬剤を服用しますが、その中で耳鳴りに対する副作用のある薬剤が結構あります。ですが。この2日間、耳鳴り音を上手く制御できないのです。 次第に、耳鳴りに意識が向いて精神的な不安が再生されるのではないかと、とても心配な日が続いています。

 

耳鳴りを悪化させる可能性のある薬剤はいくつかあります。その一部を挙げますが、具体的な薬剤については必ず医師や薬剤師に確認することが必要です。

 

いろいろな疾患を改善するために薬剤を服用しますが、その中で耳鳴りに対する副作用のある薬剤が結構あります。

これらの副作用は、一部の人に発生するものので、必ずしも ”耳鳴りに重篤な薬” とは言えません。

耳鳴りよりも優先して治療しなくてはいけない病気もありますので、ここに記した薬剤を否定するものではありませんが。

 

”耳鳴りに影響する薬剤” と言う情報はあまり見つかりませんので、耳鳴り疾患に副作用の可能性のある薬剤をまとめてみました。

 

耳鳴りに影響する可能性のある薬

アスピリン

 

鎮痛解熱剤であるアスピリンは一過性の耳鳴り・難聴を引き起こすことが知られています。

アスピリンをモルモットに投与すると、急速に内耳特に蝸牛に取り込まれ、音を感じ取る感覚に分布します。

それとともに、内耳感覚細胞の電気生理学的な変化が起き、蝸牛神経(聴覚の刺激を伝える神経)の自発放電が増加します。この自発放電の増加が耳鳴り信号として知覚されると考えられています。

もちろん誰でもが、、耳鳴りに影響されると言うことではありませんが、注意が必要な薬です。

 

NSAIDs

 

非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal antiinflammatory drugs:NSAIDs)はステロイド以外で抗炎症作用を持つ薬物群の総称です。

上記のアスピリンも、NSAIDsの薬の一つです。

 

鎮痛、解熱、消炎症作用を有し、関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)の治療薬として、使われている馴染みの薬ですが。

市販の鎮痛薬である、イブプロフェンやアセトアミノフェンを長期使用すると、一部の女性の難聴リスクが高まる可能性があるとの研究結果が出ています。

NSAIsは内耳の血流を減少させることがあり、これが耳鳴りの症状を悪化させる原因となる可能性があるようです。

 

高用量や長期間のNSAIs使用は、聴覚細胞にダメージを与えることが報告されていて。耳鳴りや聴力の低下が引き起こされることがあります。

人によっては、NSAIsに対する感受性が異なり、少量でも耳鳴りを悪化させる人もたまにいるようです。

 

NSAIDsは気楽に使われているようですが、従来考えられていたほど安全な薬剤ではないと考えている方もいます。

耳鳴り以外にも、消化管障害、腎障害、心血管障害,、肝障害、出血傾向など多彩な副作用がみられるますので、NSAIDsの特徴や副作用を十分に理解した上で使用することが大切です。

 

抗生物質

 

抗生物質にも、耳鳴りを影響される薬が少なくないようです。

ただ、抗生物質の使用時は緊急性がああるので、耳鳴りの症状より優先せざるを得ないのでしょうが。

アミノグリコシド系抗生物質  薬の例:ストレプトマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン、カナマイシン ]

▶︎ これらの薬は内耳に直接的な毒性を持ち、聴覚神経にダメージを与えることがあります。高用量または長期間の使用により、耳鳴りや難聴が発生するリスクがあります。

マクロライド系抗生物質  薬の例:エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン ]

▶︎ これらの薬は比較的安全ですが、一部の人々には耳鳴りの症状を引き起こすことがあります。特に高用量での使用が問題となることがあります。

フルオロキノロン系抗生物質  薬の例:プロフロキサシン、レボフロキサシン、ノルフロキサシン ]

▶︎ これらの薬も耳鳴りを引き起こすことがありますが、頻度は少ないとされています。

※抗生剤が必要な場合は、耳鳴りのリスクについて医師に相談し、代替薬がないか検討してもらうことも大事です。

 

利尿剤

 

ループ利尿剤  薬の例:フロセミド、ブメタニド、トラセミド ]

▶︎ これらの薬は腎臓のループオブヘンレという部分に作用し、ナトリウムと水の再吸収を抑制します。

しかし、高用量や速やかな投与により、内耳の血流が減少し、聴覚細胞にダメージを与える可能性があります。その結果、耳鳴りや聴力低下が起こることがあります。

チアジド系利尿  薬の例:ヒドロクロロチアジド、クロルタリドン ]

▶︎ これらの薬も耳鳴りを引き起こすことがありますが、ループ利尿剤ほどのリスクは高くありません。それでも、長期間の使用や高用量の使用は気をつけなくてはいけません。

 

抗うつ薬

 

耳鳴り発生に伴い、うつ症状が発生する患者がすかなくありません。私も心療内科で抗うつ薬を処方されたことがありました。ただ、耳鳴りの精神的苦痛度を改善するために、症状によっては優先服用の必要がある場合もあります。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)薬の例:フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、エスシタロプラム ]

▶︎ SSRIは脳内のセロトニンレベルを増加させることで効果を発揮しますが、副作用として耳鳴りが報告されています。

SSRIが脳内の神経伝達物質のバランスに影響を与えることで、耳鳴りの症状を引き起こすことがあります。

三環系抗うつ薬(TCA)薬の例:アミトリプチリン、イミプラミン、ノルトリプチリン ]

▶︎ TCAはノルアドレナリンとセロトニンの再取り込みを阻害しますが、内耳に対する副作用として耳鳴りを引き起こすことがあります

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)[ ベンラファキシン、デュロキセチン ]

▶︎ SNRIもSSRI同様、脳内のセロトニンとノルアドレナリンレベルに影響を与えるため、耳鳴りが副作用として現れることがあります。

 

ベンゾジアゼピン系薬

 

ベンゾジアゼピン系薬剤は、不安や不眠の治療に広く使用されていますが、耳鳴り(耳の中で音が鳴る状態)に対して悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下の点が関係しています。

耳鳴りの副作用

ベンゾジアゼピン系薬剤の中には、副作用として耳鳴りを引き起こすことが知られているものがあります。例えば、ジアゼパム(バリウム)やアルプラゾラム(ザナックス)などが挙げられています。

中枢神経系への影響

ベンゾジアゼピンは中枢神経系に作用し、神経伝達を抑制することで効果を発揮しますが、この作用が耳鳴りの感覚を変化させる可能性があります。

一部の患者では、これにより耳鳴りが悪化することがあります。

薬物の離脱症状

長期間のベンゾジアゼピン使用後に急に薬を中止すると、離脱症状として耳鳴りが発生することがあります。

これは薬物依存と関連しているため、薬の使用を止める際には医師の指導が重要です。

 

抗マラリア薬

 

抗マラリア薬 ヒドロキシクロロキンなどの抗マラリア薬は、長期間または大量に服用すると耳鳴りの原因になることが分かっています。

キニーネやクロロキンは、耳鳴りを悪化させることが知られています。

 

これらの薬物は、耳鳴り(耳の鳴る音)を引き起こすことがある副作用として知られています。具体的には、以下のような耳の問題が報告されています。

キニーネ

長期間の使用や高用量の場合、耳鳴りや聴覚障害を引き起こすことがあります。

クロロキン

使用中に耳鳴りや聴覚異常が発生することがある他、高用量では更なる耳の問題が報告されています。

 

化学療法薬

 

一部の化学療法薬は、耳鳴りに影響があることが知られています。

神経毒性

化学療法薬はがん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を与えることがあります。これにより、特に神経系に影響を及ぼす場合があり、その結果として耳鳴りが生じることがあります。

聴覚系への直接的影響

特定の化学療法薬は聴覚系に直接作用することがあり、耳鳴りや一時的な聴覚障害を引き起こすことがあります。

個人差

耳鳴りが生じるかどうか、またその程度は個人によって異なります。同じ薬を使用しても、全ての患者が同様の副作用を経験するわけではありません。

治療の段階

化学療法の治療段階によっても副作用の発現が異なることがあります。治療が進むにつれて耳鳴りが増強することもある一方で、治療終了後に自然に改善することもあります。

 

β-ブロッカー

 

β-ブロッカーは、高血圧や不整脈の治療などに使用される薬物であり、一部の人にとっては耳鳴りの副作用を引き起こすことがあります。

耳鳴りは通常、以下のメカニズムによって引き起こされる可能性があります。

血流の変化

β-ブロッカーは血圧を下げたり、血流を変化させることがあります。これにより、内耳や聴神経に対する血流が減少する場合があり、それが耳鳴りを引き起こす可能性があります。

神経の影響

β-ブロッカーは交感神経系や副交感神経系に影響を与えることがあります。特に、副交感神経系の抑制が耳鳴りの発生に関与する可能性があります。

個人差

耳鳴りが引き起こされる具体的なメカニズムや割合は個人によって異なります。一部の人はβ-ブロッカーを使用しても耳鳴りを経験しないこともあります。

特定の種類のβ-ブロッカー

一部のβ-ブロッカーは特に耳鳴りの副作用がより一般的に報告されています。

ただし、すべてのβ-ブロッカーが必ずしも同様の副作用を引き起こすわけではありません。

 

薬剤は、それなりに副作用があるものです。

一応、耳鳴りに影響する薬剤を、把握しておくべきだと考えてまとめました。