「はい、ご祝儀。」と分厚い封筒を渡されたのです。 封の中を覗くと、100万円の束が入っている。 一瞬何か解らなかったのですが。 先週の ”日本ダービー” で、あなたの予想を買ったら当たったので、半分ご祝儀だという。 事前に、当たったことの連絡がなかったので驚いた。

 

100万円の現金をもらって、銀座の街で何かプレゼントを見つけてお返ししようと考えているのですが、 ”これだ” というものが見つからない。

 

昨日の日曜日、目黒の女性から「ちょっと寄れませんか。」と連絡があって、昼過ぎに出かけました。

ソファーに座って、紅茶とバームクーヘンをいただいていると。

 

「はい、ご祝儀。」と分厚い封筒を渡されたのです。

封の中を覗くと、100万円の束が入っている。

一瞬何か解らなかったのですが。

 

先週の ”日本ダービー” で、あなたの予想を買ったら当たったので、配当金の半分がご祝儀だという。

事前に、当たったことの連絡がなかったので驚いた。

 

 

先週の土曜日、一緒にダービーを予想して.......

1番人気の15番 ”ジャスティンミラノ” が2着になることも考えて、馬単の裏表で勝負することにしました。

その時、相手候補になった馬は、9、11、12、5、2。

9番馬のダノンエアズロックが、私たちの穴馬で、最初に賛同。

2番は、人気があるので、馬券的に外すことにしました。

11、12を選んだのは、ダービーのポスターに ”緑の帽子” をかぶった騎手が載っていて、6枠(緑の帽子)の2頭を選んでしまった。

失敗した!ポスターのイメージに釣られてしまったのです。

 

私は6万円預かって、9 ⇔ 15 / 12 ⇔ 15 / 11 ⇔ 15と、馬単6点を投票したのですが。

"5 ⇔ 15"は、なぜか?馬券候補から外してしてしまったのです。

ところが彼女は、二人の会話を思い出して、"5 ⇔ 15" を自身で追加投票したそうです。

 

配当金は、馬単で 5-15 で 21,490円。1万円買ったので 2,149,000円 の配当があったのです。

 

当たったら、高級なフレンチレストランに行くことになっていて。

「いいですよ。例のところで食事をご馳走して貰えば。」

「だって、その5番の ”ダノンデサイル” を提案したのは貴方よ。」

「でもこんなに沢山、いただくことはできません。」

 

お返ししようと思ったのですが。

彼女曰く、自分では ”5番” は対象外の馬だったのに、貴方が提案していたので気になったという。

貴方が当てたのよ!と強く言う。

投資金額は合計で8万円。私のほうが利益106万円で多いので、貴方も貰って当然よ。

いただいて良いのか(?)とても気になったのですが、彼女の性格として返却される気はない方だ。

単純に喜んで頂いてきた感じではなく、申し訳ない気持ちで封筒を持って帰ってきました。

 

そこで今日、何かお返しを見つけようと、そのまま封筒を内ポケットに入れて仕事に出かけたのですが。

先ほど街に出て、何かお返しを見つけようとブランド店に入ったのです。

相変わらず外国観光客ばかり。

何か。落ち着かない。

 

素敵で、彼女にお似合いそうなバッグを見つけたのですが。

プライスを聞くと100万円超えた値段で、予算がオーバー。

さすがに、高級だ。

 

2件目のブランド店で見つけたバッグは、半額くらいの価格で爽やか。

これからのシーズンには気持ち良く使えるかなと考えたのですが、先ほどのバッグに比べると、私は何か物足りなかった。

 

 

 

これからのシーズンに、とてもおしゃれな帽子を見つけたのですが。

サイズの問題もあるし、私がこのようなブランドものをプレゼントするのは良いのだろうか?

落ち着いて考えようと思って、お店を出ました。

 

街を歩きながら考えたのですが、十分余裕のある彼女にブランド物を ”お返し” するのは、相応しくないかも知れない。

インテリアも考えたのですが、これも確実な好みのものがわからない。

考え直して、ちょっと"素敵なもの” がないかなと店を周ったのですが、これだと言うものも見つからない。

今回ではなく、”何かの記念に心を込めたプレゼントしよう”と、この場でのお返しに消極的になった。

 

逆に、思いついたのです。

私自身が好きなものを見つけて、”あのお金で、これを買ったんです” と伝えた方が良いかも知れない。

そうだ、夏物のスーツとシャツをオーダーして、ネクタイに靴をコーディネートした新調のセットで、今度食事に行く時に着ていったら良いのでは。

「これ、頂いたご祝儀で新調したんですよ。」と言えば喜んでくれるかも知れない。

 

もう、いきなりスーツの素材を考えていました。

ほんの僅かにピンクかかった白地は、ちょっと派手かな?
薄い水色は?

まるで芸能人が着るような、遊び気分のスーツを想像していました。

常連の靴屋さんの前の路を通ったので、お店の中に入って見たのですが、ここはクラシックな靴が定番。今回はエナメルの靴を見つけてみようかな?

100万円あれば、好きな物を贅沢にコーディネートできるので。

 

このようなことを考えていたら、頂いたお金が重く感じていたのですが、このタイミングでとてもラッキーな気分に変わりました。

 

それでも、帰りがけに六本木の花屋さんに寄って、薔薇の花を50本を贈ることにしよう。

ダノンデサイルの枠番は ”3” で、ジョッキーは赤の帽子。当然 ”赤い薔薇” を選んで。

これなら、気楽に喜んでもらえそうだと思うのです。

 

たまたま、仕事仲間の女性と街で出会って、コーヒーをご一緒したのですが。

彼女に、100万円の出来事を話したら。

彼女の意見も、お返しのプレゼントなんてしない方が良いのではないかという。

別の機会に、ちょっとした素敵なものをお渡ししたら。

今回は、「いただき男子」でいたらと言われました。