337(ミミナリ)の会の、7子が海外に行ってしまったので、3子と3クン(私)と二人で、同じ3月の誕生月に食事をする予定でしたが。
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私がコロナに感染して、ようやく1ヶ月遅れで食事ができるようになりました。
金曜日は、二人で33会(?)。
「痩せちゃったね。」と会った途端言われ、このところの食欲不振の話をしたのですが。まだたくさん食べられない状況です。
美味しいお店に行ったのですが、お料理を残してしまう。
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でも、久しぶりに飲んだシャンパーニュは、とても美味しいのですが、かなり量を制限しながら飲んでいました。
今まで3人で会っていたので、今日は何となく二人だけの会話でぎこちない。
3人いた頃も、3子と二人で会うこともあったのですが、その時はいつも盛り上がっていたのに。
「なんかおかしいね。」
「二人でいると、男女を意識しているのではない。」
私は、女性二人の食事をしても、恋愛対象と友人とはきちっと分けているので、そのようなことはないのですが。
「もしかして、今日は私を女性として見ているの。」
「そんなことないよ。あくまでも耳鳴り仲間でしょ。」
「なんだ、気があるのなら考えてあげようと思ったのに。」
そこで大笑い。
もちろん、これらの会話はジョークであることを二人共に始から理解している。
7子も3子も遊び心があって、このような冗談をよく言うのです。
ジョーク話があって、いつも同じノリに戻ってテンポのある会話に変わりました。
7子から時々送られてうるメールの内容の話などをしながら。
「いつ、7子のところに行こうか?」
旅行話をしながら、楽しい食事が出来ました。
久しぶりに定例の337の会の会場だった、新宿二丁目のオカマバーに出かけることになって。
今日はママがいなくて。お休みなのと聞くと。
「ママ、今日はデートだって。でも、もう帰ってくるはずなんだけれど。」
ママがどのような人とデートするのだろうかと笑いながら話していたら。
大きい声で「3クン、3子。全然来ないから、耳鳴りで死んじゃったのではないかと思っていたのよ。」と、ママが帰ってきた。
私たちのテーブルにベタと座って、相変わらずの超おしゃべりトークが始まり。
何も聞いていないのに、今日のデートの話から。
「超イケメンで、優しくて私惚れちゃったわ。」
「どちらが誘ったの。」
「私に決まっているでしょ。でもたくさんご馳走になってきたのよ。」
私たちと同じ六本木で食事してきたそうで、会わなくてよかったと3子と頷きあった。
「ところで、7子がいなくなったのだから、私をメンバーに入れたら。」
「ママは耳鳴りではないので、メンバーに入れないといつも言っているでしょう。」
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「わたし11月生まれだから私が入ると、337(ミミナリ)の会から、1133(イイミミ)の会に変更できるるわよ。」
面白い駄洒落を聞いて、みんなで馬鹿笑い。
「だって二人だと、変な関係になってしまわない。」
「そうなのよ、変な関係になろうかと二人で話していたところなの。」
「だめだめ、二人はお似合いじゃないわよ。」
みんなで勝手なことを言い合っている。
「3クンは。今日飲みが進まないね。」とママ。
「実は、コロナに感染して、まだ気をつけているんで。」
「そうなの、どうも痩せたと思っていた。」
どこへ行っても言われている。結構やばいなと思いました。
お客さんの男性が、私たちのところにやってきて。
この前のダンスが超セクシーだったので、また踊ってくれませんかと、3子に言いにきた。
去年、ノリノリで踊った時に偶然ご一緒したお客さんのようだ。
「えっ、ギャラ高いけれどいいい?」
「今日はそういうノリではないので、今度機会があったらね。」とママが追い払ってくれた。
それをきっかけに考えたのか。
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「ねぇ。二人で社交ダンスの練習しない。」と3子。
「無理だよ。3子みたいには絶対踊れないよ。」
私が教えるからダンスしようと、すごく積極的にアプローチ。
もう少し若かったらチャレンジしてもいいかも知れないけれど、絶対無理。
でも、人前で踊れたら格好いいけれど、やはり無理だ。
「耳鳴りは改善してきたし、二人の会になってしまったので二人で何かやろうよ。」と提案するのです。
確かにそれは良いアイディア。何かテーマを作って会えば、もっと楽しいかも知れない。
昨年は、”耳鳴り改善” を一応テーマとして飲んでいたのだから。
「ちょっと、約束があるので行ってくるね。」とママ。
「行ってらっしゃい。」と言うと。
「そうだ、一緒に行かない。近所の店のオーナーが変わって新店舗になったので。」
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ママの後に二丁目の街をついて行って、オープン日で沢山のお客さんが入った小さなお店に到着。
比較的若いママが、「綺麗なお花ありがとうございます。」とママのところに飛んできて、空けておいた小さなテーブルに案内してくれた。
「うちの危ない関係の二人を連れてきましたよ。ここにも出入りしたいと言っているので。」
「ほんと。よろしくお願いします。うちの店は危ない関係ウェルカムよ。」
思いつきで適当なことを言うママ。めんどくさいから反応しない。
先ほどから私の方に視線を向けている女性がいるので、どこかで出会った人かなと思い出していたのですが。
3子がどうしたのと言うので「知り合いかも知れない。」と言うと。彼女が振り向いた。
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ちょっと間があって。「えぇ。〇〇。」大きく手を上げて。
その女性もこちらに向けて手を上げて。
彼女は、私ではなく3子を見つめていたのです。
立ち上がって、彼女のところに行って両手を二人で何回も合わせていた。
ママが、「人は、まさかなところで偶然出会うことがあるのよね。どのような関係なのかしら。」
いつもの3子と雰囲気が違った表情で二人で話を続けている。
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ようやく戻ってきた彼女は、ワインをグーっと飲んで私たちに。
「あの子、昔の親友だったのだけど。でも何年も会わなかったのに、まさかのここで出会って。」
ただ、出会ってよかったと言う雰囲気ではなく、何か深い思いのある関係のようだ。
「ねぇ3子。男を取りっこした相手なの?」などとママは笑いを誘う話をするのですが、場は静まっている。
私とママで、わざわざと馬鹿話をするのですが盛り上がらない。
少し経って、「今日は、帰ろうよ。」と私を引っ張るように店を出ました。
まだ店に数人の仲間といるその女性に手を振って。
店を出ると、「もう一軒付き合って。」と言って、近くの静かなバーに入った。
3子は、出会った彼女との関係と出来事をゆっくりと話し続けたのです。
「私が、悪かったのかな?」
「そうは思わないよ。」
「でも彼女も私と会って、今頃重い気持ちでいると思うな。」
深い出来事を詳しく聞きました。
いつもよりも沢山のお酒を飲んでいるのにしっかりいている3子と、お酒を制限していた私の会話はまともに判断ができたと思うのですが。
もちろん3子に一切問題がないこと。
でも忘れられない、嫌な出来事を思い起こしてしまったようです。
「あの店行かなければよかった。」
出会いは、必ずしも楽しいことだけではないので。
いろいろな刺激があったせいか、二人とも耳鳴りの発生を一度も気がつかなかった金曜日。
先ほど電話して、挨拶がわりに「耳鳴り大丈夫」と聞くと。
「昨日飲み過ぎいて二日酔い気味。今度一緒に踊ろうね。」
「無理だよ。」
気分は、戻ってきているようでよかった。