
この時期を、出会いと別れの季節といわれています。
卒業、就職、転居などによって、慣れ親しんだ環境に 別れを告げる3月。
そして、新しい人との出会いの4月。
楽しい新しい出来事がある一方、別れに対する寂しい気持ちもある季節です。
若い時は新しい出会いへの気持ちを優先して積極的な楽しい思いをしていたものの、年齢とともに別れの出来事の方がより気持ちを重く感じるようになっています。
新しいものを求める気持ちより、今までの関係がなくなっていくことを寂しく思っているのでしょうか?
人と人とが出会うことは、すでに別れの始まりで。 出会うものは、必ずいつか別れるものなのですが。
でも、お別れは辛い出来事です。
3月の末から4月にかけて、お別れと新しい「年度」が交差する時期。
コロナで家に篭ってTVを観ていたら、ワイドショーなどでメンバーのお別れなどのシーンがあちらこちらで観られる。
新しいシーンが始まるシーズン感は、楽しいのですが。何となくお別れは寂しい。
今年の春も、私にもいくつかの別れがありました。

1年間耳鳴り仲間だった”337の会”の7子が、海外へ2年間出張。
耳鳴り改善のために、3人で馬鹿馬鹿しい飲み会をした仲間。
彼女達とは、先日の送別会で盛り上がって、「これからも仲良くしようね。」と再会することを決めていますが。
後輩が今の仕事を辞めて、栃木県でイチゴ農家にチャレンジするそうだ。

現在の仕事をバリバリこなしていて、周りからも信頼されていたのに。
彼の考え方は、これからは長期間を目標とした人生を過ごしていきたいのだという。
私たちの仕事は、どちらかというとある期間集中して、その度に新しい課題をこなしていく仕事。
その度毎に新しいテーマから創造するもので、人生にとっては継続感を持てないのと思われるかも知れない。
私自体は、ある期間の仕事を毎回こなして行くことで、そのことごとの新しい出会いや出来事によって人生を積み上げる可能性があると思っているのですが。
それぞれの、価値観によって人生の目標が違って来るのだろう。
良く食べたり、飲みに行った彼とは今後会うことがないかも知れない。

違う会社の仕事仲間の若い女性が、北海道の地元に帰るようだ。
仕事をお手伝いする立場で関わっていて、毎年バレンタインには義理チョコをもらっている関係。
軽くランチをしたこともある仲なのですが、ホワイトデーに帰郷を告げられました。
実家の仕事の手伝いをするようで。東京では将来のお相手が見つからなかったようです。
日本の”年度”は、桜の花が象徴されるこの季節。
多くの人々が移動していくので、何となく寂しい。
”年度” が設定されたのは。
カレンダーとは違い、目的に合わせて決められた1年の区切りのことを「年度」と言うわけですが。
もともとは、官公庁などが予算に沿って業務を行う期間である「会計年度」。
そして、学校の学年の切り替わりを目的とした「学校年度」です。
会計年度の初日が4月1日になったのは、1886年(明治19年)。
4月という時期である理由は、当時の日本は農業国であって米による税金(年貢)の納付時期ということのようだ。
江戸時代は年貢は米を現物で納めていましたが、明治からは現金での金納に変わります。そのため米を収穫して売って現金に換えて、納税する。
1月を新年度とするとスケジュール的に困難だったので、4月に会計年度が設定されたという理由だそうです。
江戸時代の寺子屋や藩校、明治初期の学校では、入学時期や進学時期について特定の決まりはありませんでした。
明治になって西洋式の教育制度が導入され、入学、進級制度が採られるようになりました。この時は、ドイツやイギリスの教育制度を参考にして入学時期は実は9月だったようです。
それを4月入学になったかというと、「会計年度」に合わせたからだそうです。
学校は政府から運営資金を調達などによるために都合が良かったというもの。
もうひとつの理由は、軍隊の士官学校の入学時期が4月となったためです。
それらの状況で、大正時代には、学校年度も完全に4月に始まりとなりました。
世界の ”年度(学期)” は次のようです。
4月病に注意
4月は、「新生活が始まるから、あれもこれも頑張ろう!」とやる気に満ち溢れる反面、「新生活にうまくなじめるだろうか?」と不安をもちやすい時期でもあります。

”4月病” とは、4月頃に心や体にいろいろな不調が起こること。
特徴的なのは、軽い躁(そう)状態があることです。躁状態とは気分が著しく高ぶったり、前向きで開放的になったり、興奮しやすくなっているような状態をいいます。
4月は卒業や入学、引っ越し、職場内の異動など変化が多いシーズン。
新しい生活への期待が高まったり、新しい生活に目標を計画する時期です。
新しい生活にワクワクする一方で、不安や緊張を抱えた状態で迎えることが多い時期でもあります。
「人間関係を広げたい」「新しく出来事を始めたい」「キャリアアップしたい」などと、いつも以上にこの時期に頑張ってしまう人もいます。
充実しているように見えますが、自分のキャパシティ以上に頑張りすぎてストレスをためてしまうことが大いにあります。
気持ちが高ぶって夜が眠れない。そわそわとして落ち着かない。何かイライラ感があるなどの不調がみられたら ”4月病” に要注意です。
そして三寒四温の季節。暖かい日が続いて、急に冷え込むといった不安定さがある気候です。
また、日が長くなったり、花粉が飛んだりといった環境の変化の影響もあります。春という季節は不安定なので、季節に慣れなく心やからだに負担をかけて4月病の症状を招くといわれています。
4月を快適に過ごすには?
ストレスがかかりやすい4月を乗り切るためには、自分で意識して、十分休息を摂ることが大切です。
4月はストレスがあることを注意
4月は多くの変化がある時期。
まわりの人も積極的に行動を始め、自分も何かをしなくてはいけないという気分になって頑張りすぎてしまうことがあります。
このような背景で、躁(そう)状態になっていることは、自分では気づきにくいものです。
「4月はそわそわとしやすい時期」と自覚して、普段の自分を冷静に見直す時間を持つようにすることが大事です。
リラックスする時間を作ろう!
変化の多いシーズンのため、常に交感神経が高ぶりやすい時期です。
意識してゆっくりできる時間をつくりましょう。
あたたかいお茶を落ち着いて飲んだり、湯船にゆっくりと浸かったりするのがおすすめです。
また、パソコンやスマートフォンの光は眠りを妨げるといわれます。睡眠の質を高めるために、寝る直前に強い光を浴びないようにしましょう。
時々、深呼吸をしよう!
さまざまな環境に対応をするため、人間の体には交感神経と副交感神経からなる自律神経があります。
気持ちが高ぶっている躁状態は交感神経が活発にはたらき、体が戦闘状態に入っているともいえます。
深くゆっくりした呼吸は副交感神経がはたらいているときの呼吸です。
意識して深呼吸をして、副交感神経がはたらきやすい環境をつくっていきましょう。

私は、逆に新し”年度”に対してフレッシュ感を持てない世代になってしまったのか、周りの高ぶる人たちに比べ物足りなさを感じています。
躁状態になるのではなく、張り切っている皆さんに比べ物足りなさを感じ”うつ感”さえ感じるのですが。
私にとっては、「もっと新しい”年度”意識を持って何かにチャレンジしなくては」と強く感じています。