コロナに感染して1週間。
周りの方に感染しないように、もう少し家で静養しようと思っています。
熱はこの数日、完全に平熱に戻りました。
喉の痛さも、薬のおかげでほぼ治ってきたのですが。
でも、何しろ怠い。倦怠感が抜けないのです。
それに、食事が美味しく食べれれなくて、我慢して一生懸命に短時間で食べている状態。
まだ、体調は戻っていないようです。
コロナ感染渦の頃は、コロナの情報を十分把握していたつもりだったのですが、5類になって変異などの情報に対して興味が薄らいでしまいました。
コロナに罹ってしまったので、現状のコロナについて調べてみようと思います。
今のコロナ株は、「J N.1株 」。
現在、国内で流行っているコロナ株は「JN.1株」ということです。
変異株がどんどん生まれて、流行の波を作り出してきた新型コロナ。
その主なコロナ変異株の変遷をたどってみると。
武漢株 → アルファ株 → デルタ株 → オミクロン株(BA.1株) → ステルスオミクロン株(BA.2株) → BA.5株 → XBB株 → XBB.1.5株・XBB.1.16株・EG株(エリス株)など多くの変異によって人類の生活に多大な影響を与えてきたわけです。
そして、今年の冬には新しい変異株「JN.1株」が海外だけでなく日本でも主流株になっているようです。
JN.1株は、突然変異株として世界を騒がせていた ”BA.2.86株” からの派生株です。
BA.2.86株は、去年5月にBA.2株(ステルスオミクロン)として日で流行した株の派生株。
BA.2株が収束したのちは、新型コロナはBA.5株、XBB系統への進化を進めていましたが、2023年の8月に突然 ”遺物” となっていたBA.2株から直接派生した新しい株がでてきたのです。それが「BA.2.86株(ピロラ株)」。
”BA.2.86株” 自体が、幸い日本に流行することはありませんでしたが、冬になり子株の1つが日本に流行しています。それが「JN.1株」というわけです。
本来は "BA.2.86.1.1株" なのですが、点の数が多くなると新しい名称「JN.1株」として呼称されます。
ちなみに、JN.1 と BA.2.86 の間のスパイクタンパク質の変更は 1 つだけなので、BA.2.86株と性質はあまり変わらないかもしれません。
JN.1株は日本だけの流行でなく、インド・中国・イギリス・アメリカでも急速に拡大しており、世界保健機関(WHO)は12月19日に「JN.1株」を「注目すべき変異株」(VOI)に指定されました。
アメリカでもJN.1株は昨年12月後半から44.2%を占める主要株となっています。
J N.1株の症状。
JN.1株を含む新型コロナの主な症状として以下をあげています。
JN.1株の症状と、私の状況
JN.1株の症状 | 感染時 | 現状 |
発熱または悪寒 | ○ | ✖️ |
咳 | ○ | ○ |
息切れまたは呼吸困難 | ✖️ | ✖️ |
倦怠感 | ◎ | ◎ |
筋肉痛や体の痛み | ◎ | ◎ |
頭痛 | △ | ✖️ |
味覚障害、嗅覚障害 | ✖️ | ✖️ |
喉の痛み | ◎ | △ |
鼻づまりや鼻水 | ◎ | △ |
吐き気またはおう吐 | ○ | ○ |
下痢 | △ | ✖️ |
「JN.1株」の潜伏期間は、約3日程度。
オミクロン系統であることはこれまでの変異株と同じなので、JN.1株の潜伏期間は約3日(2日~5日)程度と考えられます。
ただ現在の国内では、溶連菌感染症・アデノウイルス・インフルエンザなどが蔓延し、さらに新型コロナも拡大していて、より正しい診断・治療に結び付けるのが難しくなってきていると言われています。
従来と違って、「喉だけ痛い」とか「咳だけ」などでコロナ陽性になる率はかなり減ってきているようです。
各抗原検査を用いながら、本人の臨床症状や重症度、周りの環境や患者さんの背景など、総合的に考えながら、どこまで検査すべきなのかも考えて診療することが大事なようです。
「JN.1株」の重症の可能性?
数多くの変異がある「BA.2.86株」から派生した「JN.1株」。
重症化率に関してが心配ですが。
非常に警戒されてきたウイルス群ですが、現在のところでは症状や重症化率に大きな影響を与えるというデータはないように考えられています。
「JN.1株はこれまでの従来株よりも重症化しやすいウイルスである証拠は今のところありません」。
アメリカでの過去6か月の新型コロナによる外来受診数と、新型コロナによる死亡率の関連を把握すると、JN.1株が主流になっているから全体の死亡率が上がっているわけではないようです。
アメリカCDCの発表でも「亜種と比べてJN.1による深刻度が上昇する所見はない」と言われています。
コロナの薬は?
2024年2月時点で、日本で承認されている新型コロナウイルス感染症の薬は飲み薬と点滴薬があるようですが、JN.1株の特効薬ということではありません。
私は、これらコロナ専門薬は処方されませんでした。
● ラゲブリオ(経口薬)
● パキロビッドパック(経口薬)
● ゾコーバ(経口薬)
● ロナプリーブ(点滴薬)
● ゼビュディ(点滴薬)
ラゲブリオとパキロビッドパックは、軽症~中等症の方の重症化予防で用いられます。
ゾコーバは重症化リスク因子のない軽症~中等症の患者のうち、症状が強く、医師が抗ウイルス薬の投与が必要と判断した場合に適応になります。
ラゲブリオ、パキロビッドパック、ゾコーバの3種類の経口薬は、現在は一般流通しているため処方せんでの交付が可能です。
点滴薬のロナプリーブとゼビュディについては、変異株に対する有効性が期待できない可能性があるため、他の治療薬が使用できないときのみ使用を検討されているようです。
国内のコロナは、第10波。
2023年9月にピークを迎えた"コロナ9波"は、喉のイガイガ感といった咽頭痛を主訴とする人が多い傾向があったようです。
そして、2024年3月時点では第10波に突入した可能性があります。
10波は「何かの症状が特定に目立つ」という状況ではなく、「人によって表われるれる症状が異なる」ことが特徴のようです。
しかし、基本的な症状は従来のコロナと変わらず、発熱や呼吸器症状が主症状とされています。
国内では2024年第5週(1月29日~2月4日)時点のデータでは、JN.1株に感染しているのは50%以上であると報告されていますが。
新型コロナウイルスのワクチンが普及したこともあり、爆発的な流行もなく重症者も減ってきて、医療機関のひっ迫度は落ち着いているようです。
2024年3月時点で第10波にすでに突入している可能性のあるコロナは、主に3つの要因によって感染が広まったと言われていますが。これは誰でもわかっていることですが。
⑴ 2023年5月に5類感染症で制限がなくなったため
コロナに感染していても外出が可能なため、第9波として感染者が大きく増えたと予想されます。
⑵ マスクをする人が減ったため
それなりにマスクは効果があったものと考えられます。
⑶ 国内外問わず人流が増加したため
旅行や出張など行動制限が緩和されたて自由な移動ができるようになりました。
相変わらずコロナの感染への注意が必要な時代がいまだ継続していることを、コロナに罹患して実感しました。