337の会(耳鳴りの会)という耳鳴りの改善(?)を目的とした飲み会を3人で続けていたのですが、その一人の7子 (ナナコ) が海外での仕事のため、この会は昨年で終了することになったのですが。

337の会(ミミナリの会)という耳鳴りの改善(?)を目的とした飲み会を3人で続けていました。

その一人の7子 (ナナコ) が海外での仕事のため、この会は昨年で終了することになったのですが。

7子 のスケジュールが数ヶ月延期したので、337の会を急遽開催することになりました。

おそらく最後の会になると思って。

 

1年前に3人が出会った時は、3人の耳鳴りの苦痛度はかなり悪い状態でした。

毎回 ”T HI (耳鳴り苦痛度自己評価)" をお遊び的にゲームにして、3人のTHI 評価をしていたのですが。

出会った頃は、7子46点、3子34点、私 24点。私は、大夫よくなり始めた頃でした。

今は、3人とも驚くほど苦痛度が下がって軽症レベルになっています。

だから、7子  も海外に行く気になったのだと思うのですが。

 

毎回、新宿のオカマバーが集合場所なのですが、今日は新橋。

7子  の知り合いのお寿司屋さんに行くことになっています。

夕方早めの集合時間に、蒸気機関車の前に待っていると、7子  が派手な赤いコートを着てビジネスバッグを持って颯爽とやってきて。

3子 (サンコ)、1時間近く遅れるみたい。」と言う。

 

時間潰しを考えていると、「あそこは何?」とすぐ近くにあるラ・ピスタと言う駅前のビルを指したのす。

そこは、私が常連だった競輪の場外車券売場だ。

以前は会員制だったのですが、最近は一般のお客も入場できるようになったようです。

7子 に説明すると、「競輪って、やったことないけれど、あそこで時間潰ししない?」と言う。

相変わらず、変わり者の7子

”まさか、ここで時間潰し?”と思ったのですが、久しぶりに入場しました。

 

ここは私には、沢山の思い出のある場所なのです。

札束を高く並べるほど、大儲けしたこともあるギャンブル場で。

その頃は、11階のフロアでいつも同じ指定席に座っていていました。

すぐそばに、やはりギャンブル好きな歌手の内田裕也さんが座って、度々話しかけられたことを思い出します。

「何買ったの?」と言われて車券を見せて。

「裕也さんは、何を買ったんですか?」と聞くと。

「69(ロック)に決まっているでしょう。」

本当に毎回「6−9」の車券は買っているようでした。ロックンローラーの意識が強いので。

でも、競輪は6番車が一番弱い選手で、6番車が1着に来るのはとても稀だったのですが。

 

・・・そんな、思い出話を7子 に話をしながら、競輪の買い方を教えると。

さっさと車券を買ってきて、「これどうかな?」。

なかなか、うまい車券を買っている。

 

レースの結果は ....... 私は外れたのですが、7子 はちょっとした穴を当てて、調子に乗って金額UPで次のレース。

それがまた、連続大当たり。

私と一緒にギャンブルをした女性は ”ビギナーズラック” する人が多いのですが。ここでも7子 が頑張った。

ノリノリの7子 はまだ続けていたそうなのですが、3子 から到着の電話でやむ終えず会場から出ました。

 

お寿司屋さんに入って、「競輪で儲けたので、ドンペリお願いします。」

お寿司とシャンパーニュの組み合わせは、私も大のお気に入り。

3人とも、喉が渇いていたせいか一気に飲み干した。

車券が当たったため、とても豪華な食事になりました。7子 のおかげで。

 

話題はやはり、3子 の故郷の石川県の大地震。お正月に金沢に帰郷して大震災に直面したのです。

震源地の能登半島と金沢の町との震度は違うようでしたが、家族で大騒ぎしたという話。

半島にいる親戚の家は崩壊して、家族揃って3子 の親の家に現在は住んでいると言う。

彼女は一旦東京に戻って、再び故郷に戻り弟さんと親類を連れてくるために半島に入った時の写真を見せてもらいました。

ニュースで崩壊した映像は何回も見たのですが、彼女が撮ったスマホの写真がとてもリアルに感じられました。

食事、水、電気が困っているようですが、多くの女性被災者が辛い思いをしているのは、やはりトイレだと言う。

 

そして、気になっていた耳鳴りによる地震予知の話。

元旦の朝、3子 から新年メールが届いた。

メールの文中に、”金沢に帰って来て、いつもと違うような耳鳴りがしている。” と記載されているのを見て、私もその朝に同じ感覚があって頷いてしまった。

私と3子 は、改めて元旦の、いつもと違う音質の耳鳴りを確認しあったのですが。

7子 には、特別な耳鳴りは聞こえなかったという。

この話は、なかなか実証できるものではないのですが。

 

お腹いっぱいお寿司を食べて、7子 の奢り。

「まだ、お金が残っているから飲みに行こうよ。」と近くのクラシックなバーを目標に向かったのですが。

途中で見つけたのはパチンコ屋さん。

「パチンコやらない。」と言う7子 に賛同した3子 。サクサクと店に入る。

でも、二人ともパチンコ経験がないということで、私の両隣に座って簡単に教えてあげると面白がって始める。

パチンコは初心者でも簡単にできるので、すぐにリーチがかかった3子 はパチンコ台のアクションに声を上げる。

でも、アクションは終わって「なんだハズレなんだ。」

その瞬間、7子 もリーチ。そして、アクションがどんどん展開する。

今日は7子 はとてもついていて、パチンコでも大当たりしたのです。

 

当たったパチンコの玉の箱が何箱も増えていく。

結果、長々とパチンコ屋さんにいることになってしまったのですが。

「耳鳴りにパチンコ屋さんはいいね。もっと早い時期に来ればよかった。」

確かに、派手な音が響いていて耳鳴りは全然気にならない。

裏道の両替所に行って、ここでも ”儲け” を頂いた7子 

 

3人は古い小さなバーに移動して、ここでは静かに話しを始めました。

「3人が出会えて良かった。」

「耳鳴りの苦痛が良くなったのは、337の会のおかげかも知れない?」

「こんなに、好き勝手言える友人っていないよね。」

「3人とも変わり者だから。」

「この3人の組み合わせが、絶妙ね。」

「耳鳴りが治っても、ずーっと友人でいようね。」 

 ....... まるで、お別れの会みたいな会話になってしまったのですが。

 

「この会、まだ続けましょうよ。私の渡航は2年間だし。度々帰ってくるし。」

「そうだ、二人でそちらに遊びに行ってもいいかも。」

深夜まで、1年間の思い出話も含めながら、337の会を継続することを決めて。

夜遅くタクシーに乗り込みました。