耳鼻咽喉科医に行って、診療。 私は、いつもの当たり前のように検査・診療してもらいながら、ふっと感動したのです。 ”こんなに丁寧に、検査も診療もしてくれる耳鼻咽喉科は少ないよな”と。 検査の内容も、検査手順もかなり丁寧。
耳鼻咽喉科医に行って、診療。
私は、いつものように検査・診療してもらいながら、ふっと感動したのです。
”こんなに丁寧に、検査も診療もしてくれる耳鼻咽喉科は少ないよな” と。
検査の内容も、検査手順もかなり丁寧。
そして、医師も時間をかけて診察の上、丁寧に診療してくれる。
耳鳴りの苦痛の半分は精神疾患的な要因でもあるので、このように対応してくれることは、患者にとって快く治療を受けられる気持ちになれます。

まず、検査が極めて丁寧。
検査項目と、検査の仕方が慎重です。
一般的な耳鼻咽喉科医での、耳鳴り患者に対する検査項目は標準純音聴力検査だけが普通。
THIも初診時だけ検査する医院がほとんどです。
徹底的な検査項目
● THI(Tinnitus handicap inventory:耳鳴苦痛度質問票)
耳鳴りの苦痛度を自己評価する質問表。耳鳴り治療に対する評価のために使われている検査です。
この医院では、続けて検査をしてくれて苦痛度の推移を把握してもらえます。
● 標準純音聴力検査
いわゆる ”聞こえ” の検査。ヘッドホンをつけて、ついたての外側にあるオージオメータという器械から音を出して、閾値(どれだけ小さい音まで聞こえるか)ということを調べます。
検査は、気導と骨導それぞれの閾値を求めます。気導はヘッドフォンで、骨導は振動板という物を耳の後ろにある骨の出っ張り(乳突部)に当てて測ります。
これは、耳鳴り患者に対してはどこでも実施する検査です。
● UCL検査(Uncomfortable Loudness Level:不快音量レベル検査)
UCL検査は、不快に感じる音の強度を測定する検査です。
各種周波数の音の強さを流して、その中で不快に感じられるレベルを特定します。
このテストは、音が過敏になっているかどうかを評価するのに役立ちます。
聴覚過敏のある私には必要な検査です。
● ピッチマッチ検査
ピッチマッチ検査は、患者の耳鳴りの周波数を調べる検査。
いくつかの周波数の音を聞き、自分の耳鳴りの音に近い周波数を特定していきます。
継続することは、耳鳴りの周波数の変化があるかを調べます。
● ラウドネス・バランス検査
ラウドネス・バランス検査は、耳鳴りの音の大きさを調べる検査。
ピッチ・マッチ検査で得られた周波数音を使い、音の大きさを、デシベルとして評価します。
その日の、耳鳴り音の大きさを調べます。
これだけの検査を時間をかけて実施してくれます。
この検査によって、ずばり治療効果があるわけではありませんが、症状の推移を記録化できます。
データを記録することにより、個人の症状の推移を把握でき、より良い治療が可能です。
そして、耳鳴り患者は状況の変化をとても気にしているのです。
検査の仕方が、とても丁寧
● THIは、改訂版を使っていました。
私が普段使っていたTHIの質問票の質問内容が、微妙に違うことに気が付いて調べると、数年前に改訂版ができたようです。
● 専門の検査スタッフのレベルが高く感じます。
検査によって専門検査師が担当して、標準純音聴力検査とUCL検査を終えた後に、別スタッフでピッチマッチ検査、ラウドネス・バランス検査を実施します。
● 検査が何しろ慎重で丁寧です。
多くの耳鼻咽喉科医検査をしてもらいましたが、この医院はかなり慎重な検査を行います。
検査中に、ボタンの押し方に違和感があったりすると、すぐに声をかけて状況を把握します。
私の場合は、高周波に耳鳴りがあって、耳鳴り音と調査音が区別がつかなくなることがあります。
この周波数音の聞こえが、検査としては重要で慎重に検査してくれることがよく分かります。
もちろん、診察も丁寧。
人気のある医師で患者数も多いのですが、患者の安心できる充分な時間をかけて診療してくれるのが何より。

多くの検査結果を、過去のデータと照らし合わせて確実に状況を解説してくれこと。
いわゆる教育的カウンセリングの治療行為だと理解でき、患者は自身の状況を理解することで無駄な不安から避けることができるのです。
多くの検査をしても医師が把握するだけではなく、患者に伝えてくれるのは、時間をかけて実施した検査を意味のあるもにしてくれます。

話を穏やかに聞いてくれて、質問にも丁寧に答えてくれます。
そして、必ず耳の中を診察。
「耳の疾患なので、耳を見ないとね。」と言って。
他の、耳鼻咽喉科医は初診時以外はほとんど耳の中を診察してくれません。
そして耳垢を除去してくれて、診察を終えるのです。
私の通院した限られた医院の範囲なので、丁寧な医院もあるとは思いますが。
私は、この医院を大変ありがたく尊敬する気持ちで通院しています。
このような診療行為が、精神的疾患を伴った耳鳴りの有効な治療になっているものだと考えています。