ベテランの漢方医と話す機会があて、私の耳鳴りについて尋ねたところ。 「肝腎陰虚」の可能性があるとのではないかと言われかした。 今度、改めて詳細に調べてもらおうかと思っているのですが。
ベテランの漢方医と話す機会があて、私の耳鳴りについて尋ねたところ。
「肝腎陰虚」の可能性があるとのではないかと言われかした。
今度、改めて詳細に調べてもらおうかと思っているのですが。
今まで、耳鳴り改善のため多種の漢方薬を服用したものの、自身ではほとんど効果を感じることが出来ませんでした。
どうも漢方には苦手意識があって、あまり関わる気持ちなれなかったのですが。
せっかくお話した機会があったので、もう少し勉強しようと思いました。
短い時間でしたが、漢方から見た耳鳴りについて教えてくれましたので、その話を思い出しながら、情報を探しまとめてみました。
漢方の基本的概念
まず、漢方を知るために、基本的な考え方を復習します。

漢方では、人の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つで構成されていると考えられています。
「気」は目には見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの。
「血」は全身の組織や器官に栄養を与えるもの。
「水」は飲食物中の水分からできた、体をうるおすもののことです。
この3つは、お互いに影響しあっています。
大切なのは、この三項目がバランス良くめぐっていることです。
どれかが多過ぎても少な過ぎても良くないようです。
五行と五臓について
「五行」とは、自然界の代表的な「木」「火」「土」「金」「水」の5つの物質を用いて物事の性質を分類した考え方があります。
この考えを人の体に応用して、5つに分類したのが「五臓」という考え方です。

五臓は、「肝」「心」「脾」「肺」「腎」と分けられ、体を支えるものとされています。
「肝」… 栄養物の貯蔵、自律神経系の血の流れを調整する。精神情緒や運動神経系のバランスを調整する。
「心」… 精神、思考、意識、感情、血の生成・運行を行う。
「脾」… 消化吸収や栄養物と水分の運搬・筋肉の栄養バランスの調整をする。
「肺」… 呼吸からの気の摂取。皮膚の機能の制御、防衛力の保持、気の生成、水分の調整、免疫機能の調整をする。
「腎」… 成長や発育を担う。老化との関連。深い呼吸、水分ろ過と再吸収の機能。生命エネルギーの貯蔵と生命活動の統括維持をする。
上記の考え方が漢方の基本となるので表記しました。
漢方から見た耳鳴りの原因
(1)急性の耳鳴りの原因
● 肝火上炎(かんかじょうえん)
自律神経などの体の調節をする働き「肝」が過剰にアクティブになっている状態です。
肝火上炎による耳鳴りは、精神的ストレスにより急に起きやすく、突発性難聴や激しい耳鳴りが起ことがあります。
● 痰郁化火(たんいくかほ)
痰が長期間鬱積して熱となり、痰火となることです。
むくみ、胸やお腹の張痛、頭の重さ、大小便スッキリ出ない状態などの症状で、
耳が塞がったような耳鳴りが起こることがあります。
● 風熱(ふうねつ)
発熱、悪寒、頭痛、関節痛など風邪の一種で、炎症を冷やしながら熱を発散させるものです。
この症状により、激しい耳鳴りが突然起こることがあります。
● 瘀血(おけつ)
漢方では、血液の流れが滞って巡りが悪くなった状態を”瘀血(おけつ)”と呼びます。瘀血は、体に害を及ぼすように汚れたり、滞ったり、固まりやすくなったりした血液のことを指します。
突発性難聴や激しい耳鳴りが起こることがあります。
(2)慢性の耳鳴りの原因
● 腎陰虚(じんいんきょ)
腎における血(けつ)や津液(しんえき)が不足した状態を指します。
口が乾き、ほてりやすい、陰虚(冷やす力が不足し、ほてりやすくなっている状態)の症状によって耳鳴りやめまいが起こることがあります。
● 腎陽虚(じんようきょ)
腎における気の力が低下し、温煦(おんく)作用が充分に発揮できなくなった状態を指します。
”冷えのぼせ”など陽虚(温める力が足りない)によって、冷え性、むくみ、頻尿、排尿異常が発症して、耳鳴りが起こることがあります。
● 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
肝と腎の機能が低下して起こる状態です。
体の潤いが不足し、発汗やのぼせ、ほてり、顔面紅潮、目の疲れやかすみなどの症状が現れ、めまいや耳鳴りが起こることがあります。
● 脾胃気虚(ひいききょ)
胃腸の働きが弱り、食物の消化吸収が悪くなることで、体内の気が不足する状態です。
虚弱体質、過労、食欲がない、手足が冷える、いつも疲れやすい、胃腸の働きがおとろえている、立ちくらみなどの症状とともに起こることがあります。
● 気血両虚(きけつりょうきょ)
気と血が両方不足した状態を指します。気は血を生み、血は気を生み出す物質的基礎とされています。
全身に冷えを感じる、疲れやすくなる、全身に冷えを感じる、倦怠感、食欲不振
などの症状とともに耳鳴りが起こることがあります。
まずは、いろいろな情報から私なりにまとめてみましたが、まだ把握できていない状況です。
近日、漢方医とお目にかかって、漢方を嫌わず勉強しようと思います。
今まで何も解らずに服用していた漢方薬を、自身の耳鳴りの起因に合わせた薬に合わせれば、何らかの効果があるかも知れません。