以前は、自身が耳鳴りであることを隠していたのですが。 最近は会話の中で耳鳴りであることを伝えると、相手の方も「私も耳鳴りです。」と打ち明けてくれことがあります。 以外と多くの耳鳴りの方と交流する機会が増えてきました。 先日、耳鳴りの一種である「音楽性幻聴」という疾患を初めて聞いて、私の耳鳴り音とは異なる不快音が生じていることを知りました。

以前は、自身が耳鳴りであることを隠していたのですが。

最近は会話の中で耳鳴りであることを伝えると、相手の方も「私も耳鳴りです。」と打ち明けてくれことがあります。

以外と多くの耳鳴りの方と交流する機会が増えてきました。

 

先日、耳鳴りの一種である「音楽性幻聴」という疾患を初めて聞いて、私の耳鳴り音とは異なる不快音が生じていることを知りました。

音楽性幻聴とは

音楽性幻聴(musical hallucination)は周りに音が一切ないのにもかかわらず、音楽のような音が聞こえる症候です。

音楽性幻聴は、”音楽幻聴”、”楽音性耳鳴り”、”音楽なり”との用語も使われて。出所のわからない雑音が耳につくことで不快に感じる耳鳴りの一種です。

外部からの音刺激がないにも関わらず、歌や旋律が自然に聞こえる現象なのです。 

 

音の種類は、金属的な高音のものから低音のものまで個人差があり、症状が出るタイミングも違いがあります。

音楽性幻聴は、音楽のように高低の異なる音階があるため、このような症状名がついています。

 

あるデータによると音楽性幻聴の内容は、知らない歌や旋律が65%、知っている歌や旋律が35%であったという。

知らない歌や旋律は、合唱のような歌、三味線や太鼓の旋律。

知っている歌や旋律は、クラシック音楽、クリスマスソング、童謡、演歌などが

記されていました。

 

イヤーワームは、耳鳴りと違って存続しない

勉強中などに聞き覚えのある曲が、頭の中で不意に流れてきて耳から離れないという経験をしたことはありませんか。

この現象は ”イヤーワーム” と言われている音楽幻聴です。

ほとんどの人がこの経験が、多少の経験があるようですね。

"イヤーワーム" は "ディラン効果" とも呼ばれ、ある瞬間に聞いたことのあるアニメソングなどの曲のワンフレーズや文字が頭の中で強迫的に繰り返され、朝から止まることなく反復されて聞こえてくることもある現象のことです。

イヤーワームの原因は、音楽に関わる頻度と現象が起こり始めたときに精神状態やそれを引き起こした環境などが絡み合い発生すると考えられています。 また、"あまり脳を使っていない期間" に起こりやすいという説もあります。

 

音楽幻聴の原因

音楽性幻聴の原因は、明白に解明されていませんが、きっかけはいくつかあるようです。

一般的な耳鳴りと同様、あるはずのない音が聞こえるというのは、聴力に関して機能的な障害があると考えられます。音を集めて認識するまでの器官に、何らかの問題が生じているのです。

具体的には、内耳や聴覚神経、脳内の聴覚野、大脳皮質などの部位の疾患と考えられます。

診断のつきやすいものとしては、耳に関する疾患や外傷から起こります。

また、脳内の血管に問題がある場合や、精神的な側面からきていることもあります。

そして、自分では自覚していないストレスや肉体的な疲れなどが原因となって発生することもあります。

脳が興奮した状態にあると、本来であれば切り捨てられる不要なノイズを、必要な音として認識してしまうということもわかっています。

 

音楽性幻聴と難聴には、密接な関係があります。

音楽性幻聴の耳鳴りの方は、同時に難聴を患っているケースがほとんどのようです。

そのため、音楽性幻聴の症状が出た場合は、難聴を疑う必要があります。

 

音楽性幻聴は、複数の原因が隠れていることが懸念されます。

音楽性幻聴の基となっている疾患が単一でないと、診断が難しいことがあります。

体全体の思わぬところに原因があるケースもあって。

慢性的な症状ですと緊急性はないのですが、突発性難聴や脳血管の障害が関係している場合は、早急な対応が求められます。

患者背景 に、統合失調症やうつ病・強迫性障害などの精神神 経科疾患、脳腫瘍や脳血管障害などの脳病変、てん かん、薬物中毒、難聴などが存在することも報告されています。

音楽性幻聴の改善方法

音楽性幻聴の対処法としては、脳疾患が原因ではない場合は、基本的には関連性の高い難聴の治療に基づいて行います。

症状がつらくて仕方がないという場合は、まず苦痛を取り除くことを優先させます。

原因となっている疾患そのものを治療する方法、それと対処療法があります。

ビタミン剤や利尿剤などで内耳の血行を促す薬物療法など、一般的な耳鳴りと同じ薬剤治療となります。即効性があるとは言い切れませんが。

 

心因性のうつ疾患や不安症などからきている場合は、抗うつ剤なども適用するのですが。これも症状が治まるまでには時間を要するようです。

また、音楽性幻聴は自律神経との関係が考えられ、自律神経失調症の方は、症状が出やすくなります。

自律神経のバランスを戻す治療も必要となります。

 

私は、耳鳴りとはある周波数域の音が鳴り続けるものと考えていたのですが。音楽性幻聴のような高低差のある音域の耳鳴りは、より精神的な不安があるのではないと想像しました。